ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 アニメ「荒野のコトブキ飛行隊」の感想。

 第1話を見たときは「スゲエ!!」と思った。
 音響、浮遊感。なんという臨場感!
 戦闘機が発進するときに、方向舵とかフラップの動作を、いちいち確認するんだぜ。
 そんな細かい描写があるアニメみたことないよ。
 超リアル空戦アニメ! 最高!

 でも2話、3話、4話と見ていくうちに、「ウーン」ってなりました。

 「戦闘機の性能差・個性が描写されていない」という点がすごく気になる。
 第1話の隼vs零戦は、まあ同じような特性の機体だから、純粋に腕の勝負ということでよいでしょう。
 でも、2話で、隼vs飛燕の戦いがありましたよね?
 あれが納得できない。
 
 主人公たちが乗っている「隼」は、水平の旋回性能が特に俊敏だ。
 急降下とかは苦手。スピードが出せない。火力も弱い。
 いっぽう「飛燕」は、とにかく急降下性能がすぐれている。旋回はあまり早くない。火力はそこそこ強い。
 
 得意分野が正反対なんですよね。
 それなのに飛燕は自分の特性を生かした戦い方をやってない。
 一撃離脱に徹する。もし後ろを取られたら急降下する。そうすれば隼が追いつけるわけないのに、なんで旋回戦という隼の土俵で戦うんだろう??
 不思議で仕方なかった。
 
 2話以降で「疾風」や「紫電改」と戦うようになって、「なんで隼で、2倍のエンジンパワーを持つ機体相手に勝てるんだ?」と、さらに首を傾げた。
 もちろんエンジンパワーがすべてだとは言わないけど、でも2割3割ならともかく、2倍あれば七難隠す。
 よほど腕の差がないかぎり勝てないと思うんだけどなあ。
 敵が無能ってことにしないと筋が通らんのですよ。
 
 「機体の特性や性能差が描写されていない」ということに強いストレスをおぼえた。
 
 あと、キリエたちコトブキの面々が、なんのために戦っているのか、なんでこんなに強いのか、描写が乏しくて、感情移入しづらい。
 6話でようやくキリエの過去が明らかになった。遅いがな。

 世界設定にも不満がある。
 海が干上がって荒野ばかりになった世界なのに、なんで食べ物に不自由していないのか。
 地下水だけで、小麦とか牛肉とか生産できるのか?
 飛行機を作るには、膨大な電力を使ってアルミニウムを精錬しないといけない。膨大な電力をどうやって手に入れる?

 とまあ、不満が山ほどあって、「駄目だなあ」と思って、途中で一度、見るのやめたのです。

 でも……
 後半を一気に見て、「……盛り上がって面白いから良いか!」って気持ちになりました。
 何百機が入り乱れる大空戦。ビルや橋をかいくぐりながら戦う超スピーディなアクション。
 悪役イサオの名演。これが、グレンラガンのカミナと同じ声優だとは信じられん。子供のように無邪気で躁状態で、欲望のままに悪事をなす、こういうの良いなー。
 イサオが操る「震電」の格好良さ。
 震電がプガチョフ・コブラみたいな動きで大暴れするのは「無理無理w」って笑ったけど、でも「ボスにふさわしい圧倒的な強さ」。
 
 機体の特性とか性能差に関しても、ある程度は納得がいった。
 あの世界が「ユーハング(日本)」とつながったのは70年前だから、あの世界の飛行機は日本軍の戦闘機そのものではなく、70年間改良が加えられているのかもしれない。
 隼の性能も史実より向上して、疾風と大差ないのかもしれない。「富嶽」を作れる技術力があるのだから、太平洋戦争当時の常識で考えてはダメだ。

 とにかく、やっぱり、アニメが面白いかどうかは最後まで見ないとわからないね。

 4月はちょっと暇だが、3月は忙しかった。
 その忙しい中、私の心を癒してくれたのは、アニメ「わたてん(私に天使が舞い降りた!)」である。
 わたてんは、本当に良かった。
 心が洗われるようだった。
 花ちゃんをはじめ、女の子たちがとても可愛いし、動き、しゃべり、すべてが微笑ましい。
 純粋な萌えには、エロなんていらないんだ、パンツとかいらないんだ、ということがよくわかる。
 原作の漫画よりもデザインが幼いのは、エロ要素を完全に削り落とすため?
 っていうか、恋愛の対象にならないよう、小さい子供にしたのか?
 
 最初は、不謹慎なロリコンギャグという側面が強い。
 人見知りの大学生・みゃー姉が、小学生の女の子に惚れ込んで、ハアハアしながらお菓子をあげて、手なずける話ですよ(笑)
 ロリコンの挙動不審、妄想、変態ぶりを笑う感じの話です。
 女のロリコンだというだけで。
 男のロリコンだったらこれ絶対放映できないよなあ、女同士だとオーケーなんだ、うーん女は得だなあ。
 と思って、笑いながら見ていました。
 でも、だんだん見ているうちに、わかってくるんです。
 ギャグというだけじゃない。ハートウォーミングな、癒しと成長の物語でもあると。
 
 みゃー姉はロリコンっていうか、ちょっと違う。花ちゃんが好きなだけで、ほかの子供にたいしてはヨコシマな欲望を抱かず、「優しくて面倒見の良いお姉ちゃん」である。
 花ちゃんに関しても、暴走した後で、「何やってんだ私、恥ずかしい……」と自省する心を持っている。
 みゃー姉は、ダメな奴だけど悪い奴ではない、ということが、きっちり描かれている。
 気弱な人見知りで、「おそとこわい」が口癖で、小学生相手にしか対等にしゃべれないダメ人間。
 でも取り柄はあるし、自分を変えようともしている。
 そんな人間が、小学生たちと触れ合う中で存在を肯定されて、少しずつ成長していく。
 そういう話でもある。
 よかったなあ。感動した。

 いま観てるアニメは「荒野のコトブキ飛行隊」「私に天使が舞い降りた!」です。
 ハードな空戦アニメと、ロリコンコメディアニメ。正反対ですね。

 「私に天使が舞い降りた!」、頭空っぽにして楽しめるから、とても良いです。
 でもさあ……
 主人公、こんなに「小さい女の子大好き」「小さい子にコスプレさせるのが趣味」「ひきこもり?」なのに……
 本人も女の子だからOKなのか……
 「美少女だけど中身がオタクのおっさん」みたいなキャラ、前からいましたけど、ここまでのアレなのは初めてみました。
 「妄想戦士ヤマモト」に出てくるレベルなのに!!

 声優が同じだから「現実世界の新条アカネ」「グリッドマン2期」みたいなこと言ってる人いますけど、ほんとうにそうだったら良いな、と思います。
 現実に戻ってきたアカネは、ロリコンで人見知りでキモがられているけど、でも幸せに生きています。いいじゃないか。
 六花がみたらドン引きすると思うけどねw

 コトブキ飛行隊については、また別に書きます。

 アニメ「SSSS GRIDMAN」が終わりました。
 最終回の感想書いてませんでしたね。

 うーん、まあ……
 面白かったけど、期待ほどではないというか……
 ダーリン・イン・ザ・フランキスみたいな、ちゃぶ台返しというか、「えっ、そっちに行っちゃうの。今までの話はなんだったの?」という当惑はない。
 きっちりまとまってる。
 アクションも最後まで格好良かった。
 いや、最後こそ格好良かった。
 限りある生命こそが尊い、というのも、定番の主張ではあるが、まあ良かった。
 「アカネが街を作っていた、あの世界」は要するに何なのか、グリッドマンとアレクシスは何なのか、いろいろSF的に空想を膨らませたくなる。
 「たとえ作り物の世界の作り物の人間でも、そこに住んでいる人たちにとっては架空の世界じゃない、本物の現実で、本物の人間だ、ないがしろにされてたまるか。」
 というテーマは、山本弘の「神は沈黙せず」みたいで大変良かった。
 現在、コンピュータゲームの中は虚構世界であって、そこで人を殺そうがなんだろうが自由、というのが常識だろう。
 でも人工知能が発達して、ゲームのキャラクターが人間並みにものを考え、自由意志を持つようになったら、それはもう虚構の世界ではなく、現実世界と同格と考えるべきかもしれない。
 そんな未来を予想させてくれる。

 でもねー。
 百合的にね~。ちょっとね~。
 私、百合モノ好きなんですよ。
 女の子同士が、疑似恋愛的に仲良くする話。
 同性愛とはちょっと違うんだけど愛しあう話。
 「まどか☆マギカ」も「プリンセス・プリンシパル」も「終末のイゼッタ」も好きなんですよ。
 SSSS GRIDMANも最終的には、アカネを六花が愛の力で救う、百合モノになっちゃってねー。
 濃密でアッチッチな百合でね~。
 でも、君ら、いつのまにそんな感じになっちゃったの?
 六花はアカネを友だちとして好き、だから助けたい。
 それは創造主アカネによってプログラムされた感情である。
 たとえプログラムされた感情であっても構わない、と六花は、自らの意志でその感情をふたたび選びとった。
 そこまでは良い。
 でも、アカネが六花のこと好きになる過程が、描写されて無くて……
 4話の時点では、アカネは六花のこと、「早く逃げないと死んじゃうよ―(笑)」みたいな感じにしか思ってなかったのに。
 その後何があって、あそこまで相思相愛になったのだろう。
 ほんと、「終盤(9話)になって急に」なんだよね。
 なんでそういう心の動きになるのか分からない……

 あと、もう一つ。
 アカネを「救うべき存在」として描いた事自体が、私の観たかったものと違う。
 私は、ケラケラ笑いながら怪獣で殺戮するアカネのことを、悪役として好きだったんですよ。
 ジョジョのディオや、ヘルシングの少佐が好き、というのと同じ意味で好きだったんですよ。
 悪だから魅力的だったのに……

 原作「電光超人グリッドマン」と同じで、最後は改心エンドになることは決まっていた。グリッドマンとはそういう作品だ。……というなら、仕方ないか。
「ゾンビランドサガ」最終話見ました。
 すばらしい。
 こんなに感動したのは数年ぶり。
 今日は夜勤明けで休みだったので、ずっと繰り返し見ていた。
 何回見ても飽きない。新しい感動がある。
 
 さくらの心が動いて、立ち直っていく過程に、めちゃくちゃ感情移入できた。
 何がいいって、ギャグとシリアスの相乗効果だよ。

 いつまでも立ち直ってくれないさくらに、たえちゃんが泣いちゃった
   ↓
 と思ったらヨダレでした。たえちゃんが、すごい勢いでさくらに食らいつく
   ↓
 と思ったら、食べようとしたわけではなく、さくらに振り付けを教えようとしていた
 みんなでさくらを助けよう、と心を一つにするフランシュシュ
   ↓
 と思ったら、さくらは「ほんとそういうのいいんで。そうやって勝手に盛り上がるのがイヤなんですけど」ってウザがる。

 そう簡単に、お涙頂戴にしないぞ! ってギャグにして、それ以上の感動展開でギャグを超える!
 脳を左右から殴りまくられて、気持ちいい!!

 「愛のムチ」とか嫌いだから、ゆうぎりのビンタは嫌い。
 でもビンタだけでなく、サキも愛も、説得力のある方法で、さくらの心を動かした。
 すばらしい。

 そのあとのライブも良かった。

 会場が壊れ、暗闇の中、巽幸太郎の手拍子だけが鳴り響く。
 サキと愛と純子が立ち上がり、アカペラで歌い出す!
 そして……彫像のようにピタリと止まり、さくらが歌い出すのを待っている!
 名シーンすぎて胸に焼き付いた。
 打ち合わせしたわけでもないのに……なんという以心伝心、なんという信頼……
 あそこでさくらが「無理です……」って泣いちゃったら、本当にライブぶちこわしなのに……
 それを覚悟の上でやってるんだ……

 巽とさくらの関係性を「ありがとう、乾くん(ニコッ)」だけで描いたのも良かった。
 たぶん、乾くんは、本来は暗かったり気弱だったりする男の子なんだろう。
 ガタリンピックでドモっていたのが本来の彼なんだろう。
 そんな自分を、さくらが笑顔で救ってくれたから。さくらのことを好きになって、さくらの願いを叶えるために……ということなんだと思う。
 細かく描いてないけど、そうなんだろうなあ、ということがきっちり伝わってくる。
 「おれがもっとるんじゃい!(中略) 絶対に見捨ててやらん!」は、愛の告白そのものだな。
 でも、その気持が伝わってしまったら困るから、あくまで一プロデューサーとして、必要以上に仲良くなりたくないから、辰巳は道化の仮面をかぶっているんだ。さくらを「ぺちゃ鼻ゾンビ!」とかイジってるんだと思う。
 たった一度きりの笑顔のために、死者を蘇らせ、作曲もPRも全部やって、血の滲むような努力で、アイドルへと押し上げる。
 かっこいい人生で泣けてくる。
 
 筋肉少女帯の「ノゾミ・カナエ・タマエ」三部作、という名曲を強く連想する。

 ひとりさびしく死んでしまう少女。
 その少女を密かに好きだった少年。
 ふたりの願いを聞き届けて、奇跡を起こした……ように見えて、人々を弄ぶ残酷な神様。
 
 でも比較するとぜんぜん違うんだよね。
 ノゾミ・カナエ・タマエ三部作は、「世界を呪う」話だけど、巽もさくらも、「世界を呪う」という発想が全然ない。 
 どんなにつらいめにあっても、「幸せな人間が妬ましい。お前たちも、私と同じ目にあってしまえ」って思わない。
 なんで思わないんだろう。
 ふつう思うだろ。
 自分だったら「世の中への憎しみ」で頭がいっぱいになるのに。
 巽もさくらも自分の中からは出てこない、自分とは似ても似つかないキャラクターだ。
 だからこそ強く憧れる。

 とにかく素晴らしかった。

 まあ、「10話は、ゆうぎりの話にしたほうがよかったのでは?」という不満はあるね。
 他の子はみんなスポットライト当たってるのに、ゆうぎり一人だけ冷遇されてる。

 まだまだいろいろな話を見たい。
 ぜひ続編を!!


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