ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
[281] [280] [279] [278] [277] [276] [275] [274] [273] [272] [271]
 今回の青少年健全育成条例改正案(長いわい!)について、ネットのいろんなところで、いろんな人がいろんなことを言った。
 いちばん心に響いたのは、葛西伸哉さんの、これ。

 清らかな世界で生きたい「あなた」へ

 部分引用します。

 でもね。
「あなた」もまた、誰かにとって『不愉快』『気持ち悪い』存在なのかも知れません。いえ、ほぼ確実にそうです。


 (中略)

 明確な根拠のある『害』ならば、規制や制限もやむを得ないことでしょう。
 しかし、「よくわからないけど『不愉快』だし『気持ち悪い』」という理由で何かを排除する事は、確実に「あなた」自身の足下を崩していくのです。


 そう、私が言いたい事の核心はこれ。
 規制反対派が論理を持ち出しても、「エロ、特にロリコン物を喜んでいるなんてキモチワルイ、そんなの否定して当然」という人がいて、それが「世の中の多数派」らしいということに、私はおびえている。
 そしてその人達が自分の価値観をまったく相対化していない、「自分達は、あたりまえのことを言ってるだけである」と信じ込んでいることに、おびえている。
 自分と全く違うもの、理解できないものをキモチワルイと感じる。
 当たり前のことかもしれない。争いの中で自分のグループを守る、人間の防衛本能かもしれない。
 気持ちが分からないわけじゃない。
 でも結局、歴史上の虐殺事件や差別、弾圧というのは、「その、あたりまえの感情」が苗床になって起こった。どんな優秀なアジテーターも、何もないところに憎悪を生み出すことはできない。いつだって火種はあった。
 だから……
 あいつらキモチワルイ、という「当たり前の防衛意識」を発現させる前に、もう少し考えてくれないか、という……君が我々に抱く嫌悪は「当たり前の気持ち」なんだけど、もう一度立ち止まってくれないか、という……
 「でも、あなたもまた、誰かにとって不快で気持ち悪いかもしれません」という言葉は、あまりに重い。この言葉があるかぎり、歯切れ良く「我は正義なり!」「我は被害者なり!」って言えない。思えない。世界は灰色で、白黒に分かれない。
 でも人間が、すべての人間が胸に刻んでおくべき言葉だと思う。
 私も「我は被害者なり!」って言うの自重する。

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[10/25 Home renovation]
[10/25 Быстрые деньги Минск]
[10/19 TopHost]
[10/19 CloudVPS]
[09/22 Harrytebra]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ますだじゅん/ペンネームC
HP:
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析