ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
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アニメ「サカサマのパテマ」観た。
「重力が逆転してる世界」の女の子がいて、普通の世界にやってきて、その世界の少年と手を取り合って(比喩じゃなくて、ほんとうに手を握っていないと女の子が飛んでいってしまう)冒険する話。 少年が住んでいる世界は「何よりも秩序を重んじる」「空は穢れた世界だから興味を持ってはならない」などと独裁体制が敷かれている世界で、少年はその世界に不満を抱いている。 管理への反抗もテーマになってる。 ネタバレになるから言わないけど、映像的に大きな驚きが中盤にある。 なんの情報もなしに映画館の大画面で観たら、さぞかし度肝を抜かれただろう。 だまし絵というか、価値観が、文字通り逆さまになる「えっ、アレはアレだったの!」という。 最初はちょっと退屈だったけど、中盤のあのシーンのワクワクだけで観た価値はあった。 やっぱり価値観がひっくり返ったり世界の見え方が変わる話は、こころの奥深いところにグッとくる。 観てよかった! というシーンがいくつもあったので、ようするに面白かった。 何度も見返すと細かいところをもっと楽しめるかもな。 不満としては、 いまいちアクションがスカッとしない。 冒険活劇という観点からすると、俺が観たかったものじゃない。 「敵を倒す」話じゃないからか。 抵抗脱出するだけで、積極的に反撃打倒するアクションを、少年も少女もやらない。 ハッピーエンドだし、精神的思想的には間違いなく敵に勝ってるんだけど、精神的にもやっぱり、悪役が「な、なにが起こってるんだ」って当惑して自滅したって絵になってる。 少年と少女が悪役を倒したんじゃなくて、悪役が世界の真実に負けた。 奴には世界の真実を受け止められる器がなかった、というだけ。 もっと面と向かってガツーンとぶちかまして「ば、馬鹿なーっ!」って屈服させて欲しかった。おれはそういうシーンがあるに違いないと思って観ていた。 あと、肝心の、重力が逆であることを利用して、二人で抱き合って体重を相殺して飛ぶシーン。「おおっ、見たことがない絵だ」って、最初は感心したんだけど。 あんまり爽快感ないよね。 すぐ邪魔が入るし、「飛ぶ」というより「なんとか浮いてる」みたいな動きだし……(その危なっかしい感じが逆にいいんだ、という意見もわかる) 天井からバネで吊られて歩いてるような感じに見える。 疑問としては、 逆転世界の食べ物を食べたらどうなるんだろうね。 食べたぶんだけ軽くなるの? それとも消化吸収されると、体のほうの重力に従うの? 少年と少女に子供が生まれたらどっちの重力に従うんだろうね。 どっちの重力にも従わない無重量人間が生まれるのか? つうか、女の子と体重が同じって、あの少年メッチャ痩せてるな! 面白かったけど、もう少しスカッとするシーンが欲しかったなあと。 PR こないだニコ動で、アニメ「エルフェンリート」の一挙放送をやっていたので観た。 たまたま休みが取れたので、パソコンの前に6時間ずっと座って、画面に目が釘付け。 原作を一通り読んでるんだけど、アニメを見るのは初めて。 細かいところを省略しているし、途中から違う展開になるけど、アニメ面白いなあ。 最初の1、2話は、スプラッターシーンでギョッとさせられるし、凄惨なシーンと日常ズッコケシーンが交互に出てきて戸惑うけど、でも「なんだこれ? なんだこれ?」って思いながらも目が離せないし、陰鬱な展開が待っているとわかっていても惹きこまれるなあ…… 虐げられたルーシー(子供時代)が、「人間じゃないのはお前たちの方だ!」って爆発するのは、典型的イヤボーンであり、デビルマンでもあるけど、でもやっぱり名シーンだよなあ。 「虐げられたものが世界に牙を剥く」という話が基本的に好きなんだと思う。 アニメは「世界に牙を剥いてしまったものに救いと許しはあるのか」に焦点を絞ってるね。 因果応報、死んで報いを受けるべきで、幸せに生きてはならないが、でもわずかに救われるのはあっていい、というギリギリの結論が、胸にしみる。 私個人としては、「悪いのは人間だよ、ルーシー悪くないよ、もっと殺そうよ!」って、見てる間は思っちゃうんだけど……それはルーシー自身も望んでないことなんだよな。「ほんとうは殺したくなんか無いんだ」という気持ちがあったからこそ、別人格が出てきたわけで。 アニメ版をみて改めて気づいたこと。 1、楓荘での生活が楽しそう。コウタ、ユカ、にゅう、マユ、ナナたちが一緒にご飯食べたり、お風呂入ったりしてるの見てるだけで「幸せって、こういうことなのかもな」って気がする。 2、漫画版ではいまいち感じなかったけど、アニメ観ると、ユカはいい女だなー。 原作と異なり、殺しや暴力の場面には立ち会わない、徹底的に日常を代表するキャラなのがいいのかも。 3、過去編ルーシーの百面相がいい味出してるなー。 原作だと、「演出として百面相してる」のか、「絵柄が変になっちゃった」のか区別できなくてw アニメは絵が安定してるから、「天真爛漫」と「鬼」の間を激しく揺れ動く子供ルーシーが、活き活きとして、愛おしい。 4、やっぱり軍事的、というか銃器の扱い方に疑問があるな。 50口径ならベクターでもそらせない、っていうのに、兵隊が普通の銃しか使わないのが不思議。 大口径の重機関銃とか持ち出せば倒せたんじゃない? ブローニングM2なら、対物狙撃銃に匹敵する弾をフルオートで撃てるよ? 対空機関砲ならもっと強力だよ? わざとかな? 蔵馬は抹殺って言ってるけど、長官は捕獲が目的だから、ルーシー殺すわけにもいかないのかな? 大口径機関砲を撃ちまくる敵をどうやってルーシーが倒すか、というのも見たかった。 地面に潜って弾幕をかわしつつ、兵隊の足をザックザクと斬り飛ばしていく光景が脳裏に浮かぶ。 5、川上とも子が喋っていてドキッとした そ、そうか、川上とも子さんが亡くなるよりもずっと前のアニメなんだ…… この頃はまだ病気もなかったんだろうな…… 6、このスタッフ、山本麻里安に恨みでもあるのかよw いろんな役をやっている。みんな死ぬ。どういうことだ。 結論から言うと、ハードな話で疲れるけど、いいアニメだった。 観てよかったわ。 むかし、テアトル新宿でイデオンを夜通し観た、あれと同じくらい疲れたけど。
アニメ「健全ロボ ダイミダラー」最後まで見た。
私はあくまでロボットアニメが見たかった。 アホな下ネタ、エロシーンは味付けで、キモの部分はロボットアニメであって欲しかった。 2話、4話、5話、7話あたりは最高だった。 一番好きなのは5話。 本当にカッコイイロボットは勝利だけでなく敗北もカッコイイもの! 顔面をパンチで剥ぎ取られ、ドリルで腹をぶち抜かれ、緊急脱出すら不可能になり、最後の力を振り絞ってヒロインだけを逃がすダイミダラー2型は、最高だった。 バカップルがイチャイチャするばかりでロボットアニメ要素がほとんどなくなった8話なんかは、私にとっては非常に歯がゆかった。 でも最後は再びロボットアニメとして盛り上げてくれて大変良かった。 途中、悪役であるはずのペンギン帝国側を熱心に描き、「敵側にもドラマがある」じゃなく「敵側にこそドラマがあり主役である」になってしまい、「こんな変なアニメみたことない」とドキドキしたのも、今はいい思い出だ。 盛り上がって面白かった。 が…… 最終話で、エロを否定するラスボス(日本政府)に対し、又吉長官が演説するんだけど、あの演説はどうなんだろう。 「お前たち中年もエロで生まれてきて、エロを謳歌してきたではないか、それなのに若者にはエロを見せず、不健全だという、そこまでいうならエロイことをせずに子供を作ってみせろ、エロイことをせずに恋人と付き合ってみせろ」 ギャグだっていうんなら、いいんだよ。 屁理屈を演出の力で名言に見せかける、島本和彦的なギャグだっていうんなら。 でも、一部では「よくぞいった」「そのとおりだ」という反応で…… 違うんだよなあ…… 以前のエロマンガ規制の時も、「規制派だってセックスで生まれてきたくせにセックスを否定するな」みたいな論理で規制反対する人がいたけど…… その論理はとても筋が悪いと思う。 「生殖のために必要だから」といってエロを擁護するのは。 「じゃあ同性愛者は悪なの? 切り捨てられるべき存在なの?」ってこと。 生殖につながらないエロはたくさんあるでしょう。そういうのは否定しても弾圧してもいいのってことになる。 もっと身近な話をすると、じゃあモテない奴は、生殖できる見込みの無い奴は、性欲もっちゃいけないの? ってことになるし。 話を広げるなら、「生殖能力がない人」も大勢いるわけで。無精子症とか子宮の病気とか。 エロは生殖のためっていうんなら、そういう人は性欲もっちゃいけないことになる。 「生殖のため」という理由でエロを擁護するのは、はっきりいって重大な抑圧につながる考えだよ。 俺にとっては胸糞悪くなる演説だったね。 まあ又吉長官は正義の味方として描かれてるわけじゃなくて、戦いに勝つためなら無茶苦茶するマッドコマンダーとして描かれてきただから、制作スタッフは、彼の演説が間違ってることを承知のうえだと思うけど…… とにかく、「生殖のためにエロは必要」論はヤバイ。 生殖につながるエロも、つながらないエロも、エロを拒否することまで含めて、個人個人が判断していい、誰も干渉してはならない、心の聖域、そうであって欲しい、そうであることを目指すべきだ。
おれ、「極黒のブリュンヒルデ」の原作すごく好きなんですよ。
連載が始まった時から楽しんで読んでる。 特殊な力を持った、残酷な運命を背負わされた女の子たちの、戦いの物語! これだけでご飯三杯いける。 残酷なだけでなく、女の子たちは基本的にいいやつだし、村上というヒロイックな男の頑張りのお陰で、人間賛歌になっている。 優しくて勇気のある少年が、かわいそうな(変な)女の子たちと交流しながら女の子たちを救っていく物語。鍵ゲーですよ鍵ゲー。作者も確か、kanonが好きって言ってましたし。どこで言っていたのかは忘れました。 だからアニメも好きです。少なくとも中盤、小鳥篇くらいまでは問答無用で面白い。 こんなに丁寧にやってくれるんだ! って感動しましたよ。 しかし、奈波篇でちょっとおかしくなって、その後で「!?」って感じになった。 原作読んだ人たちは誰もがどよめいてるけど、早い早い。 いろんな話をすっとばしてダイジェストしてる。 尺が足りなくなってる! こんなに惜しい話があるか! なんで13話なんだ! 20話あれば! ニセコイは20話もらってんのに! でもねー、終盤のすさまじい駆け足には、不満なんだけど…… 原作読者が「こんな改変は許されない、原作レイプだ、駄作になった」「2クールでやっていればよかったのに」「1クールなら、スカジ篇で終わらせるべきだった」って怒っているのに対して、アニメしか見てない人たちは、「これで面白いよ?」「楽しめてるよ?」という態度なんだよね。 だったら、それはそれでいいんじゃねえかな…… 完璧ではないにしても。 原作読者のためだけのサービスよりも、一見さんに楽しんでもらって原作を読んでもらうほうが、世界が広がるよね。 ニセコイみたいに20話あれば完璧なものが作れたと思うけど、13話でやれっていうんなら、これはこれで……まあ悪くはない。 「スカジ篇で終わらせるべきだった」という意見もあるが、あれで終わったら暗い話になりそうだし、カズミがメインヒロインみたいになるし、「俺たちの戦いはこれからだ」という、ぶつ切り感のある終わり方になる。 最初から駆け足でやるべきだった、という意見もある。 そうすれば、終盤の駆け足は避けられたかもしれないけど、でも、一見さんを惹きこむ力はなくなっていただろう。 いまアニメ版では、ヘクセンヤクトが出てきたそうですが…… 村上とヘクセンヤクトの、あの問答はあるのかな? 村上「研究所が非人道的!? じゃあお前たちは人道的だとでも言うのか! 『念のため』で人を殺すお前たちが、九(いちじく)と何が違う!」 俺、このへんの村上のセリフ、すごく好きなんだよね。 愛で盲目になった九、正義感に酔ったヘクセンヤクト、それに対して良太は、人間としての良識を決して忘れないぞ、という力強い宣言。 カッコイイなあ、と。 たぶんカットされてるんだろうな。 これだけカットしても、女の子が裸になるシーンは絶対カットしないという、アニメスタッフの判断が……判断が……大歓迎でござる!
伏見つかさの小説「エロマンガ先生」1巻と2巻を読んだ。
ぶっ飛んだキャラクター、めくるめく急展開、軽く明るい文章、「兄さんの馬鹿、ラノベ主人公!」と罵られるメタフィクションギャグ。これぞライトノベルだな! 面白かった。 なんといってもライバルキャラクターの一人、山田エルフ大先生がいい。 なにこいつ頭おかしいんじゃないの、と思ってしまうスレスレの言動だけど好感が持てる。 傲慢でワガママで電波入ってるけど、ちっともムカつかない。 根っこの所ではマジメでいいヤツだってことが体感的に伝わってくる。 いくらなんでもライトノベル作家って実際はこんな人じゃないよね、と思うけど、こんな人だったらいいなあと思う。 エルフ先生がでてくるだけでニヤニヤ笑いがこみ上げて幸せな気分になる。 エルフ先生だけでなく、みんなキャラが前向きで、「愛」を行動原理にしているから好き。 小説を愛してる。絵を描くことを愛してる。ライトノベルを愛してる。読者を愛してる。友達みんなを愛してる。自分の才能を愛してる。片思いの相手を愛してる。 怨恨もトラウマも打算もない、輝かしいほどにまっすぐで青春! な人たち。 基本的に、みんな良い奴なんだよね。 (これからトラウマ話が出てくるんだろうな、という布石はあるけど) 最新の人気ラノベを読んで楽しめるって、俺はまだまだオタクとして若いなあ、安心した! 某「エロマンガ先生って、『高校生の主人公がプロ作家で、いろんな女の子にモテモテ』って超ドリーム小説でしょ。39歳の男がそれ読んで楽しめるって、精神年齢的にヤバくない?」 ますだ「むしろ、そういう内容だから楽しめるんだと思うよ……非現実的だから。主人公が中学生や高校生だったら、ハイスペックでもモテモテでも『異次元の絵空事』として楽しめる。もし主人公が、苦心してプロ作家になった子持ちのオッサンだったら、読んでいてかなり凹むと思う……自分の人生と比較できるような、地に足の着いた話は、お説教されているという読後感になってしまうんだよ……」 読んでいて、一ヶ所だけ心にダメージ受けたシーンがある。 主人公が「1日に200枚くらい書けるだろ? 書けなくてプロ作家やってられるものなのか?」って言うシーン。 い、いくらなんでも、これは誇張というかギャグですよね……? 栗本薫なみの速度じゃないですか! プロ作家でも、そんなに書ける人はごくわずか……だと思うけど…… 主人公は自覚してないけど、立派に超人ですよね、彼! いまのところ、作家志望のアマチュア、いわゆるワナビは出てこないけど、出てきたら主人公は、「えっ、その程度のことも出来ないのにプロになるの?」って、さくっと言っちゃいそうだな。 なんら悪意がなく、挨拶のように軽々と。 それって、「友達もいないのにパソコンで何するんですか?」という、めぐみの残酷さと同じなんだけど…… |
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