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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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アニメ「サカサマのパテマ」観た。
 「重力が逆転してる世界」の女の子がいて、普通の世界にやってきて、その世界の少年と手を取り合って(比喩じゃなくて、ほんとうに手を握っていないと女の子が飛んでいってしまう)冒険する話。
 少年が住んでいる世界は「何よりも秩序を重んじる」「空は穢れた世界だから興味を持ってはならない」などと独裁体制が敷かれている世界で、少年はその世界に不満を抱いている。
 管理への反抗もテーマになってる。
 ネタバレになるから言わないけど、映像的に大きな驚きが中盤にある。
 なんの情報もなしに映画館の大画面で観たら、さぞかし度肝を抜かれただろう。
 だまし絵というか、価値観が、文字通り逆さまになる「えっ、アレはアレだったの!」という。
 最初はちょっと退屈だったけど、中盤のあのシーンのワクワクだけで観た価値はあった。
 やっぱり価値観がひっくり返ったり世界の見え方が変わる話は、こころの奥深いところにグッとくる。
 観てよかった! というシーンがいくつもあったので、ようするに面白かった。
 何度も見返すと細かいところをもっと楽しめるかもな。

 不満としては、

 いまいちアクションがスカッとしない。
 冒険活劇という観点からすると、俺が観たかったものじゃない。
 「敵を倒す」話じゃないからか。
 抵抗脱出するだけで、積極的に反撃打倒するアクションを、少年も少女もやらない。
 ハッピーエンドだし、精神的思想的には間違いなく敵に勝ってるんだけど、精神的にもやっぱり、悪役が「な、なにが起こってるんだ」って当惑して自滅したって絵になってる。
 少年と少女が悪役を倒したんじゃなくて、悪役が世界の真実に負けた。
 奴には世界の真実を受け止められる器がなかった、というだけ。
 もっと面と向かってガツーンとぶちかまして「ば、馬鹿なーっ!」って屈服させて欲しかった。おれはそういうシーンがあるに違いないと思って観ていた。
 あと、肝心の、重力が逆であることを利用して、二人で抱き合って体重を相殺して飛ぶシーン。「おおっ、見たことがない絵だ」って、最初は感心したんだけど。
 あんまり爽快感ないよね。
 すぐ邪魔が入るし、「飛ぶ」というより「なんとか浮いてる」みたいな動きだし……(その危なっかしい感じが逆にいいんだ、という意見もわかる)
 天井からバネで吊られて歩いてるような感じに見える。
 
 疑問としては、

 逆転世界の食べ物を食べたらどうなるんだろうね。
 食べたぶんだけ軽くなるの?
 それとも消化吸収されると、体のほうの重力に従うの?
 少年と少女に子供が生まれたらどっちの重力に従うんだろうね。
 どっちの重力にも従わない無重量人間が生まれるのか?
 つうか、女の子と体重が同じって、あの少年メッチャ痩せてるな!
 
 面白かったけど、もう少しスカッとするシーンが欲しかったなあと。
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コメント
無題
ご覧になられましたか。僕は劇場で見た上でDVD買っちゃいましたよ。
ちなみに「食事が大変」というシーンは小説版にあります。
どうやってセックスするのか、というのは考察してみたいですね。

あと。
ラピュタでもムスカをやっつける話ではないですから。そういうストーリではないのでしょう。
【2014/07/10 23:40】 NAME[こうひんひろみ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>こうひんひろみさん
 コメントありがとうございます。
 気球で飛んでいった後の「世界観の激変」は、劇場で観たかったですね。小さなパソコン画面で観るよりも断然感動したはず。

 >ラピュタ
 うーん、ラピュタは、「ムスカをやっつける話」ではないけど、「やっつけたように見えるシーン」があるじゃないですか?
 超有名な「バルス!」「目がアアア!」ですよ。
 テーマ的には、あのシーンはオカシイんですが……
(シータは『ラピュタが滅びた理由がよく分かる。人は土を離れては行きられないのよ!』などとラピュタ文明を否定しています。だったら、『ラピュタ文明に拘泥するムスカを、ラピュタ文明に頼らず、独自の知恵と勇気で倒す』という話にならなければ首尾一貫しない。でも実際には『バルス!』もラピュタの仕掛けの一部ですから、結局頼っている。)
 テーマ的にはおかしいんですが、映像的に爽快感があるのは間違いなくて。
 ああいう感じのシーンが欲しかったのです。
【2014/07/12 11:47】 NAME[ますだ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
増田さんはやっつける話に拘泥しているようですが、主人公側が手を汚すよりも、自業自得的に排除される方がよかったんじゃないですかねぇ。

主人公側はその無垢ゆえに助かり、対立する側はその欲望ゆえに自滅する。

バルスのシーンも自己犠牲というか心中ですし。
ムスカの手にラピュタを渡さない事が重要であって、その生死は関係なかったのではないでしょうか。
だからラピュタ崩壊シーンは執拗に描写されているのにムスカが死亡するシーンは明確には描かれなかった、と思います。
【2014/07/12 23:08】 NAME[こうひんひろみ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>こうひんさん
 わかりました、こうひんさんの意見のほうが筋が通っています。
「バルス!」「目がアアア!」は「やっつけるシーン」じゃなくて、カリオストロの城で伯爵が時計の針に潰されたのと同じ「欲望故に自滅するシーンjということですね。
 だったら、私の言うことは筋違いでした。
【2014/07/13 10:25】 NAME[ますだ] WEBLINK[] EDIT[]


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