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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 神高槍矢「代償のギルタオン」(スーパーダッシュ文庫)を読んだ。
 面白かった。
 ネットで「鬱展開だけど面白いよ」って書いてあって、信じて読んだら期待通り。
 
 Amazonより、あらすじを転載。

 『代償』を支払うことで、特殊な力を発揮する巨大人型兵器ギルタオン。世界は、この呪われた兵器によって、戦争への扉を開くことになった。国の治安は悪化の一途をたどる。それは、主人公ライクの住むルトニザーノも例外ではなかった。暗澹たる未来に嫌気がさしたライクたち兄妹は、もっと安全な土地に移住しようと、首都ランフェルドへと向かうことにした。希望を胸に、列車へと乗り込んだのだが、道中、何者かの攻撃を受け、立ち往生してしまう。偶然、近くを移動中だったラーンハイム軍の戦艦ヘルヴィータに救助してもらえることになった。しかし、艦は任務中であり、すぐにはランフェルドに向かってはくれなかった。ヘルヴィータの任務は新型のギルタオンの回収。つきあわされることになるライクたち。一方、敵国リオンザイルは攻撃を開始し、ギルタオンの奪取を目論む。漁夫の利を狙うテロリストまでもが襲撃を始め、ヘルヴィータは窮地に―。夢と希望に向かって走り出したはずの兄妹は『代償』を迫られる。愛する者を守るために―。第12回スーパーダッシュ小説新人賞優秀賞受賞作。



 転載おわり。
 
  貧しい兄弟たちが、なんとか幸せをつかもうと頑張るんだけど、その気持を軍隊に利用されて、「代償を支払ってギルタオンに乗れ」って強要される。兄弟どうしで愛し合っているからこその悲劇。
 「戦う司書」シリーズの作者、山形氏が絶賛しているんだけど、分かる気がする。
 ギルタオンの面白さは、司書シリーズの面白さに似ている。
 とくにシリーズ終盤の、ルルタはなぜ絶望の魔王になったのか、というあたりの悲しい物語が好きだ、感動した、っていうんなら、きっとギルタオンを気に入る。
 で、私は司書シリーズもギルタオンも楽しんだんですよ。
 こういうの大好き。
 でもねえ……
 俺が年を食ったのかな……
 固有名詞が多すぎて覚えられない……
 架空の国名、都市名、人物名が十数人、それからギルタオンの名前が10機以上、戦闘機の名前も……
 「こいつ誰だっけ」「このギルタオンって壊れたんじゃないの? ああ、別のやつと間違えて覚えていた」って感じで、頭のなかにクエスチョンマーク大点灯させながら読んだ。
 設定は複雑じゃないんだよ。「司書シリーズ」「円環少女」なんかと比べれば、ごく単純だ。
 でもなんで名前を覚えられないんだろうねえ……

 ますだ「虎のロボットが……」
 某「ちゃんと名前を覚えてください」
 ますだ「じゃあ、メダロットが……」
 某「オルタロット!」
 ますだ「悪魔を召喚するロボットがエインヘリヤル」
 某「レインエリヤル!」
 ますだ「トカゲ型で、『神の腕』を持つロボットがカデンツァ」
 某「ラジェンツァ!」
 ますだ「指がなくて属性弾を放つ、弱かったのがシュバリエ」
 某「トゥバリエ!」
 ますだ「トゥバリオってテロリストのリーダーが乗ってる、凄い強いロボでしょ?」
 某「テロリストのリーダーが乗ってるのはスヴェリオ」
 ますだ「まぎらわしい!!」

 ほかの読者は、これ覚えられるんですかね?
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 町田に最近できた「アニメガ」というオタク書店に行ったら、「ウは宇宙ヤバイのウ!」置いてあった。
 さすがだ。普通の書店では5軒巡っても見つからないものがあっさり見つかる。

 で、さっそく読んだのですが、面白かったですよ。

 Amazonの書籍紹介に載ってるあらすじは、こんな感じ。

 内容(「BOOK」データベースより)
巨大隕石が降り注いで5秒…地球は滅亡した!―と、次の瞬間、高校生の久遠空也はベッドの上で目覚めた。今のは夢!?だけどやけに生々しい…。ベッドの隣には冷めた目のヌル香。
「なにやってるんです?しっかりしてください」彼女はため息混じりに説明する。空也はかつて星間諜報局の敏腕エージェントだったが、世界線混淆機なるものを起動させたことで記憶を失い、地球人の高校生になったというのだ。
「緊急措置としてついでに時間も遡りました。隕石が再び落ちてくる二日後までにこの状況をなんとかしてください」
「…ってどうしろと!?


 主人公の少年が、「異星人の暗殺者が襲ってくる! 他にも様々な異星人が自分を狙ってる! そして2日後には巨大隕石が地球を滅ぼす!」という超ヤバイ状況で、人工知能の女の子・ヌル香と仲良くしながら奮闘し、なんとか地球と自分の危機を回避する話です。
 
 スピーディで、SFアイディアが盛りだくさんで、スケールがめっちゃ大きくて、面白かった。
 学校の教室からはじまって、時間も空間も超えて冒険するんだぜ。
 そして最後は日常に戻ってきて、「よくある学園ライトノベル」に着地させる。
 こういうの大好き。

 ヌル香が装備する「世界線混淆機」のアイディアがいい。
 「もしもボックス、ただし誤差がすごく大きい」みたいな感じ。
 これを使うと様々な問題が解決するけど、複数の並行世界が入り混じっておかしくなってしまう。
 おかしくなりかたが、すっとぼけている。

「ライトノベルにありがちのキャラ付け」だと思っていたものがSF的大ネタで、ここぞという時にピンチを救うあたりも良かった。ええっ、そうきちゃうの!? ってニヤニヤしながら読んだ。
 
 世界が変動する度に時間割が出てくるんだけど、この時間割が繰り返しギャグになってて笑えるし、世界線の変化をわかりやすく表してるのも大変良かった。
 
 SF作品のネタがたくさん入ってるらしくて、どれだけわかるかで、自分のSF濃度が分かるぞ!
 俺はあんまりわからなかったので、まだまだ修行が足りない!

 大変良かったんだけど、……これはSFの面白さであって、ラブコメとか、そういう普通のライトノベルを望んでいる人にはピンと来ない気もするな。
 登場人物はあんまり掘り下げられないし……(せっかく眼鏡っ子もでてくるのに!)
 幼なじみが主人公に抱く恋心をちょっと描いたけど、「あの部分は結局、なんの意味があったのだろう?」という感じだし。
 パロディや、会話のギャグ(ライトノベルでよくある、主人公とヒロインのドツキ漫才)も、そんなに濃厚というわけでもないし……
 SFギャグということで、やっぱりニャル子さんと比較しちゃうけど、あれと比較しちゃうとギャグ薄いよね、間違いなく。ああいう感じを望んでいると肩透かし食らう。
 笑わせることがメインのニャル子に対して、「宇宙ヤバイ」は笑わせるのが主体じゃなくて、「SFが主体で、料理法として脱力コメディを使ってるだけ」って感じかな。
 あるいは笑いの種類が違うのかも。ニャル子は常識人がツッコミ入れる「日本の漫才」だけど、宇宙ヤバイは「イギリスのブラック・コメディ」。
 ……すいませんイギリスのコメディに詳しくありません。
 「銀河ヒッチハイク・ガイド」に似てるからイギリスっていってみただけです。

 ネットで他人の感想を読んでると「素晴らしい! これぞSF!」って意見と「まともな小説じゃない」という意見が両方あるんだよね。
 どっちも分かる気がする。
 
 批判の分量が多くなってしまいましたが、嫌っているわけではなく、個人的には大変楽しめました。大好きな作品です。
 
 ゆうきまさみの新刊「白暮のクロニクル」を読んだ。
 連載の時は別に面白いと感じなかったけど、まとめて読むと面白い。
 いやあ、でも、これはどう面白いのか説明が難しい。

「長命者(オキナガ)」という、不老不死の人間がいる世界で。
 現代日本なんだけど、不老不死の人間(特別な方法で殺さない限り何百年も死なない)が一般人に混ざって生きてるの。
 で、主人公は「伏木あかり」という女の子で、「オキナガを管理する役所」に就職した。
 怪しげな上司に命令されて、謎の美少年とコンビを組まされる。
 謎の美少年「雪村魁」は、実はオキナガで、オキナガ関連の殺人事件を解決するのが仕事で、でも彼自身が殺人の容疑者として疑われている。いきなり女の子が仇を討ちに来るし、警察からも睨まれている。
 果たして雪村とあかりは、真犯人を探しだして自らの潔白を証明できるのか?

 ……で、この話、激しい戦いがあるわけじゃないんですよ。
 せっかく不老不死なんだから血みどろになって戦おうよ、吸血聖女キリエみたいに、と言いたいけど、そういう話ではない。
 ミステリーだけど、あっと驚くような推理や、意外な真犯人が出てくるわけでもない。
 雪村が疑われていた事件は解決したけど、スカッとするような解決ではなかった。
 肉体的なバトルも、頭脳的なバトルもすごい地味。
 それなのになぜ面白いのか。
 説明がすごい難しい。
 「背後に世界が見えるから」かなあ。
 現代日本に、不老不死の人間・オキナガが混ざって暮らしていて、しかも秘密じゃなくて、そういう人たちがいることはみんな知ってる。一部ではオキナガ差別もあるらしい。オキナガと短命人を対立させようという何者かの企みがあるらしい。今は政府に管理されているオキナガだが、かつては「まつろわぬ民」で、紆余曲折あって今の状態になったらしい。
 そして、雪村が追う真の敵、「12年ごとに現れる殺人鬼・羊殺し」。
 これらの断片的要素が、「現実感のある、興味深い世界」を想像させてくれるからだろうなあ。
 設定をだ~っと並べるような描き方じゃなくて、その世界独特の用語とか設定は臭わせるようにしか出さない描き方で、それが逆に情報の飢餓感をかきたてるんです。
 いま、本誌(スピリッツ)の連載では雪村の過去編をやっているので、この過去編が終われば、少し世界がはっきり見えてくるかな?
 なんで不老不死の人間が世界を支配してないのか、戦いに負けたのか、ということも知りたい。ふつう、短命人と激しい闘いになりそうなもんですよね。なんで平和に暮らしていられるのか。過去に何があったのか。クロニクル(年代記)っていうくらいだから歴史方面を掘り下げて欲しい。
 アニメ「キルラキル」面白いなー。
 この数年で一番面白いなー。
 まどマギと同格くらいで面白いなー。

 奇天烈でダジャレみたいなネーミング、言動、外見。
 「アホかwww」というツッコミが、5分後には必ず「カッコええ!」に変わるんだぜ。
 ツッコミと感動が交互に吹き上がってきて休む隙がない。
 興奮したままの至福の30分。
 
 負けてもキャラの格が下がらないのがいい。
 敵の四天王は四天王とかいってるわりに9話~11話で全部やられてしまった。
 あれだけ負けた以上、もうカッコつけてもダメ……特に、かませ山こと猿投山。
 となるはずだが、そのあとの再パワーアップした四天王は相変わらず魅力的である。
 ののんちゃんかわいいよ、ののんちゃん。
 変な声カワイイ!

 16話の種明かしも話がでかくなって最高だった。新OPも最高だった。
 
 「暴力のズヴィズダー」、4話を見た。
 最初から最後まで、なにがどうなってるのかぜんぜんわかんない!
 面白いとかつまらないとか言う話ではなくて、出題編だけ出されて解答編がないというか……
 不快感すらなく、ポカーンとしたまま30分経ってしまった……
「不思議なことが起こって不思議なまま終わりました」みたいな……
 これは非常に特殊な「不条理アニメ」というジャンルなのか……?
 でもキャラクターは相変わらずかわいかった。
 っていうか幼女時代のナターシャがすっげーかわいかった。
 金髪より黒髪が好きな俺ですらひれ伏す。
 ずっとあのままだったらよかったのに!


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