ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 お盆休みの間はずーっと仕事。忙しくて忙しくて。 コミケなんてもう7,8年行ってないなあ。いつかまた行けるかなあ。 で、仕事ラッシュが終わって、やっと1日だけ休みがもらえた。 カネが全く無いので遊びには行けない。昼まで12時間くらい寝て、午後は「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」を観ていた。虚淵玄原作の人形劇だ。 うん、これは面白い。 「え? これが人形劇? こんなアクションを人形劇でどうやって? CGじゃないの!?」という驚きがあるし。もちろん必殺技とかの特殊効果はCG混ざってると思うけど、でも「どこからがCGなのか」という継ぎ目がわからないのって凄いよね。 ストーリーも緊迫感がある。 緊迫感をもたらしているのは、ドライでハードボイルドな、登場人物たちのメンタリティ。 「命をやり取りが当たり前」という覚悟しきったメンタリティの奴らばかり。 まさに、武に人生を賭けている人々。 その前提の上でバラエティ豊かに生きている。人生を楽しんだり、とぼけたり、人としての道を追求したり、人であることをやめたりする。ものすごく憎んでいる相手と、利害の一致で一時的に手を組むこともある、刃の上のような感じ。 まさに異世界人なんだけど、それが面白い。 欠点があるとすれば、「イケメンばっかりなのが気になる。一人くらい不細工がいても良いのではないか。ブサイクと言って悪ければ、獣や怪獣のような大男。クロコダインみたいなの」とか、「登場人物たちの名前が覚えられない……」こと。 特に登場人物の名前! 中国風の耳慣れない名前ばかりの上、本名と通り名があるんだもの! でも名前を覚えなくても楽しめるけどね。 俺もあんまり覚えてない。 「主人公」「キセル吹いてる奴」「お姫様」「隻眼の弓使い」「金髪のアホ」「妖魔の女」「剣鬼」「敵のボス」。こういう覚え方で構わない。みんなキャラ立ってるから。 一番かっこいいと思ったのは、4話で初登場した剣鬼・殺無生(セツムショウ)ね。 うおっ檜山修之のクール悪役演技いいな! ゾクゾクする! さすが、世界で一番かっこ良く「貴様」と言う男だ。 メチャクチャ強くて、「強い奴と戦うだけが生きがい」で、血に飢えた殺し屋なんだけど、セリフがイカれすぎてて痺れる。 「悩むのは、目の前の男が俺の剣に値するかどうかだけだ」「思い悩んだ次の瞬間には敵は屍になっているから、もう十五年悩んだことはない」とか。 「勝負は剣を抜いた時始まる、というのは三流、お互いの殺意から始まると考えるのは二流。 剣を交える運命にある相手とは、生まれた時から勝負が始まっている、そう覚悟出来ているものだけが一流になれる」 みたいな、こんな感じの…… うわっ、あわわわ……こいつ完全に一線超えてるわ。という。 こういう剣鬼、っていうか「剣キチ」と、「天真爛漫に、人を信じ、世界を救おうとするお姫様」が、一緒に旅するんだぜ。 面白くならねえわけがねえ。 カッコイイ剣戟シーンや、魅力的な悪役が見たい人に、ぜひオススメ。 PR 8月は大変な貧乏が予想され、住民税の支払を諦めているほどだが、シン・ゴジラ観てきた。 いや、数日遅らせるだけですよ。あとで払いますよ住民税。 本当は健康保険料も支払いを遅らせたい。でも給料天引きだからできない……つらい…… シン・ゴジラ面白かった。 怪獣映画の知識がないので、過去のゴジラと比べてどうこうは言えないが、面白かった。 戦闘シーンは意外に少ないけど緩急があってよかった。 ゴジラが気持ち悪くて、本物のイキモノっぽさがあった。 特に序盤。 ネタバレになるのでゴジラの外見について詳しいことは言えないが…… うわ、何だコレ、こう来るか……と言う感じで。 あのくらいキモいと、やべえの来た! って感じでいいよな。 すごい印象に残るデザインだ。 政治家や完了が会議してるシーンがすごく多かった。たぶん7割くらい会議だ。 でも、ちっとも退屈ではない。 会議シーンのセリフの応酬は、どこかコメディのようでもある。 アメリカ特使のカヨコ・パターソンという人がヒロインだと思う(ほとんど唯一の美女だ)。 でも、なんかこの人、外見といい言動といい、作品から浮いていて、アニメキャラが出てきたような感じなんですけど……某氏が「英語交じりで喋る、金剛ちゃんみたいな子」って言ってて笑いました。 もう一人、女の人が出てきて。なんか役人なのか学者なのか、仏頂面で早口で喋る、あまり美人ではない女の人……「尾頭ヒロミ課長補佐」というのか。あの人も強く印象に残った。 確かに美人ではないけど、話が進むにつれて魅力的に見えてくる第二のヒロイン。 この映画を見て、私がパシフィック・リムに感じていた不満がなんなのかよくわかった。 パシフィック・リムは好きだけど不満もたくさんあって。 「戦闘シーンが暗い」とか「アクションに緩急がない」とか。 この映画は不満をことごとく解消してくれた。 ジャンルが違うんだけどね。そもそも。 パシフィック・リムは、怪獣と戦うのが当たり前になった世界の話。 シン・ゴジラは、怪獣というものが全く無かった世界に怪獣が現れる話。 だから怪獣は徹底的に異物で、こっち側はスーパーメカや超能力者を出したりせず、現実的で日常的な手段で対抗する。そうでないと向こうの異物感が弱まってしまう。 あと政治的なことでこの作品を批判している人もいる。 その点については長くなるのでまた後で書く。 とにかく面白かったよ。語りたい映画だ。 ガルパンおじさんならぬシンゴジラおじさんになって、何度も観に行きたい。 少しでもカネにできれば……といって本を売りに行き、3000円ゲット。 イヤッホー! これで肉が食える! 意気揚々と帰る途中で本屋に寄ってしまった。 それが運の尽き。 前から読みたかった上田早夕里「深紅の碑文」上下巻を見つけ「あーっ!」と叫んで買ってしまう。「あーっ!」は喜びと葛藤の叫びです。頭の中で悪魔と天使が戦い、コンマ五秒くらいで悪魔が勝ったのです。 文庫だけど2000円もした。ああ、せっかくのカネがふっとんだ…… 俺のバカ……死ぬかも。 でも、死ぬんなら、人生最後にこの本を読んで死ぬのも、悪くない。 そのくらいの力作だ。 「深紅の碑文」は、「華竜の宮」の続編だ。 「華竜の宮」は、地球の大部分が海に沈んでしまった未来世界で、海に適応した人々「海上民」と陸上民の対立、融和を描いた未来史SF作品だ。主人公の外交官があくまで平和を愛し、絶望的な状況を非暴力で解決する生き様が、カッコイイ。クジラみたいな生物を家族として暮らす海上民の異世界描写が面白い。ラストには世界の危機も出てくる。 そして続編の「深紅の碑文」は、世界の危機に直面した人類がどうやって生き残るか、まさに死闘としか言いようが無いエゴのぶつかり合い、それでも理想や夢を追う人々を描いている。 なんといっても泣けるのは、あと数十年で人類滅亡という状況で、凍結されていた宇宙開発を再開し、恒星間宇宙船を作ろうとする人々だ。 いまの科学技術では、よその星に移住はできない、それでも人工知能を積んで、「人類という生き物がいたのだ」ということを知らせることは出来る。宇宙の彼方にきっといる、見知らぬ友へ。 「世界の危機だってのに無駄なカネを使うな」「そんな金があるなら人を救うのに使え」という人もいるが、それでも支持する人はいて、艱難辛苦を乗り越えて、ついにラスト、宇宙船は飛ぶ。 「人類は滅亡したらしいが、想いを託された宇宙船が他の恒星系に飛んでいく」このラストは、前作「華竜の宮」ですでに明かされている。それこそ人類文明が最後に成し得たことだったと。 「華竜の宮」ではさらっと描かれていたものを詳細に描き直したのだ。 まだ流し読みしたにすぎないけど、「この話は良い!!」という感動が沸き起こってくる。 ラストで、出発する人工知能に対して人間たちが言う。 「必ず追いつく。何千年かかるかわからないが、文明を復興して、人間も行く。だから、さよならは言わない」 これが良い。 しかし、どうやら、このまま人類は絶滅したらしい、復興はついにできなかったらしい…… それでも生きたことに意味はあった。 最後まで捨て鉢にならず、夢と愛を忘れずにいた人類は美しかった。 たぶん精読すれば、もっと感動できるだろう。 山本弘「アイの物語」との対比が興味深い。 人類はダメな生き物だ、人工知能こそ優れている。という「心地良い諦めの物語」である「アイの物語」。 人類はダメかもしれないが、それでも諦めるか! 絶対に生き残ってやる、その努力は尊い! という、「人類の熱き血の物語」である「深紅の碑文」。 正反対なのに、「他の恒星系に人工知能を送って、人類のことを伝えてもらう」という部分は同じ。 ロマンだよなあ。 あと、作中で強調されているのが、「無人の恒星間宇宙船は大して難しくない」。 「数兆ヴァルート(日本円で数兆円だと思う)の予算があれば出来る」。 作中の宇宙船は核融合炉を使っているから、今の技術では作れないけど、核爆弾を動力源とする(オライオン計画)ことで代用できる。 光速の1割以下、何百年もかかるけど、でも他の恒星系には行けるんだよね。 宇宙開発の停滞は、技術の問題では無いんだよね…… 「やらなかった」だけなんだよね。 イラク戦争やらなにやらの戦費、数十兆円をぶっこめば、いまごろは太陽系じゅうを探査機が飛び回っているし、他の恒星系にだって無人船が向かっているんだよね。 この作品のような、人類滅亡という追い詰められた状況じゃないと、「何が何でも宇宙船を送る」というモチベーションが出ないかもしれないね…… 「コンクリート・レボルティオ」終盤の盛り上がりが凄い。 密度と熱さが。 19話の鉄仮面とか20話のベトナム帰還兵とか、それだけで映画一本作れるくらいの、しっかりしたキャラクターとストーリーを、テレビアニメの一話として贅沢に使って。 そんな贅沢なものをギューっと圧縮して。 その結果、太陽のように激しく核爆発した面白さ。 21話あたりから連続した話になって、ついに最終24話が公開された。 23話までは、怒涛の展開で、めっちゃ面白かった。 せっかく面白いんだから作画もっと頑張れ! まだ最終話はネット配信してないから観てないけど。 でも面白いぞ、きっと。 「ひねりのない、素朴な、正統派の超人」をもっと描いて欲しかったという不満はある。 具体的には18話のニンゲンマンみたいな。 「何の変哲もないオッサンが、ある日変身しちゃって、社会との軋轢を抱えながらも、愛する家族のために頑張る」という、ストレートな話で。一番ストレート。 ああいう「普通の話」を最初にやってから「でも超人ってのはそれだけじゃなくて……」という話を展開したほうがよかったんじゃないのかな。 あと16話のピリカッピとか必要だったのかなあという。 あれの代わりに終盤の展開をもっと丁寧にやってくれたら嬉しかった。 17話のデビラ・デビロについても「不要だ」という意見があるけど、あれは必要だと思う。 ストーリー全体からみれば外伝みたいなものだけど、でも本編よりスケールがでかい外伝でしょ? はっきりいってジロウがどうしようと里見やウルティマが暗躍しようと、デビラ・デビロはそれを遥かに超えた神の如きもので。 人間たちが戦争しようと虐殺しようと、神の如きものにとっては、動物バラエティ番組みたいな感じで、「かわいいなあ」って言うだろう。 ストーリーよりも外側に、もっと大きな世界が広がっている、ということが救いになっている。 まあとにかく、大変な力作だと思う。 でももっと作画頑張れ。 ジョジョの奇妙な冒険、第4部のアニメ、8話・9話を観た。 いわゆる由花子編だ。 愛で狂うキャラ、「いわゆるヤンデレヒロイン」の元祖的存在、由花子。ホラー映画なんかには以前からいたはずだけど、マンガやアニメでは初……だよね? (俺が知らないだけで、手塚治虫とかがもっと昔に描いていそうな気はする) 昔読んだ時も強烈な印象を受けた。 アニメ化されたものをみてもやっぱり「うおっ」ってなるな。 なにより能登さんの演技が。 猫なで声とドス声の使い分けが怖い。 8話では能登さんの起用に疑問を持つ意見もあったけど、やはり9話まで通してみたら、能登さんで正解だったと言わざるをえない。 でもさあ! でもさあ! ギャル子ちゃんのナレーションのときもそうだったけど、能登さんにヨゴレ演技させると、なんか俺の心の中の柔らかい部分が削られていくんだよね! 綺麗な能登さん成分を摂取して中和したいのに、ガルパン劇場版が再生できないから摂取できない……戦車道には人生の大切なことが詰まっているのに…… |
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