ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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ネットでガールズ&パンツァーについて、
「戦車で撃ちあっても死人が出ないくらい安全が確保されているのに、戦車が水に落ちたら危険で、助けなければいけないなんて、筋が通らないだろう」
 という意見が出ていました。
 で、そこからいろいろ意見が飛び交っていました。
 議論を見ていて気づいたんですが、ガルパン世界の戦車道がどのくらい安全なものなのか、ファンの間でも認識が一致してないんですよ。
 大きく分けて三種類くらいあります。

 1、「SF的な超科学技術で安全が確保されている」
 
 全長7000メートルの船を作れるんだから、ものすごい技術があるに決まっている。
 描写されていないだけで、眼に見えないバリアとかが張られているから、戦車から身を乗り出しても死なない。あるいは、人間に当たりそうになったら砲弾が空間転移するとか。
 ウサギさんチームの戦車は作中で何度もひっくり返っているが、あれだけ派手に転がっても死傷者が出ないのは、慣性制御してるから。
 アンツィオ高校の生徒たちが重さ3トンの車両を持ち上げるのは重力制御。

 2、「安全対策はカーボンだけなので、わりと死ぬ」

 バリアの類いはない。
 グロリアーナ戦で、みほが戦車から上半身を乗り出した時、「めったに当たらないから大丈夫」と言っている。
 バリアとか空間転移で安全が確保されているなら、そんな言い方はしない。
 つまり「当たったら死ぬ」。運がいいから当たってないだけ。
 カーボン(正体不明だが、非常に防弾性の高い物質)で戦車はコーティングされているので、砲弾が装甲を破って車内に飛び込むことはない。
 だが、それ以外の安全対策は特に無い。

 3、「SF的な超科学はないが、『世界の法則』で人死にが回避されている」

 バリアとか空間転移があるわけじゃないんだけど、「何故か死なない」。
 それは作品世界全体が「そういう世界」だから。
 タイムボカンで爆発しても死人が出ないのと同じで、世界のリアリティが現実と違う。
 ウサギさんチームの戦車が吹っ飛んで平気なのも、アンツィオ高校生徒が戦車を持ち上げるのも「できちゃうんだから仕方ないだろう」。
 「細けえことは気にすんな世界」である。

 私は1だと思っていたんですよ。
 はっきりSFとして描いてしまったらジャンルが変わってしまうし、見る人を限定しちゃうから、SFとして描写してないだけで、ドラえもん並みの超科学があるんだろうと。
 仮にそういう超科学があるんなら、「戦車が水に落ちても平気だろ? そのくらい対策できるだろ?」って気が、確かにします。なんで助けに行く必要があったの? という疑問が湧いてきます。

 3の「世界の法則がそうなってるから死なない」の場合は……
 普段は人が死なない世界なのに、ストーリーの都合に合わせて死ぬ世界になるのは……まあ、確かにちょっと変だし、ご都合主義といえばいえるんだけど、ギャグ漫画とかで唐突にシリアスになるのは、よくあることだしな。慣れちゃったよ。
 ジャンプのスケットダンスなんて、ギャグ回では「機関銃のタマを避ける忍者」とか出てくるけど、シリアス回ではそんな奴出てこなくて、そのへんのチンピラと喧嘩して苦戦する。
 こち亀とかはもっと極端だろ。魔法使いとか閻魔大王が出てきたこともあったけど、人情話やってるときに「魔法で病気を治そう」とか「閻魔大王に頼んで生き返らせよう」とか言い出したら台無しだから、魔法使いのことなど思い出しもしない。
 こち亀は極端すぎる例かもしれないけど、リアリティレベルが非現実的になったり現実的になったりするのは、あまり気にしない。
 
 問題は2だ。
 「戦車道の安全性は高くない」っていうんなら、そりゃあ確かに、水没は危険だし、みほが助けに行くのもわかる。
 でもそれだと違う問題が発生する。
 西住母が外道すぎるだろ。
 自分の娘に対して、「仲間を見殺しにしろ」「死人が出ても気にするな」って言ってることになる。比喩ではなく、文字通りの意味で殺せと。
 それはスポーツでも武道でもないだろ……
 戦車道とはシグルイなりだろ……
 そんなヤバイ人に自衛隊の師範やらせるなよ。
 そもそも、戦車道がそんな危険なものなら、ふつう親が反対するよな。
 でも作中に「危険だから」という理由で戦車道に反対している人は誰もいないんだよね。
 おかしいよね。

 そんなわけで、「SF的な超科学で安全性が保たれている」は筋が通らなくなってしまうので、考えを変えます。
 「世界の法則がそうなってるから死なない」のかなあ。

 1の変形として「実は服がパワードスーツ」という説もありました。
 砲弾の直撃を受けたら死ぬけど、破片くらいなら大丈夫。パワードスーツだったら3トンを持ち上げられますし、「怪我はしないけど、眼鏡は割れる」というのが説明できますよね。
 問題はパワードスーツで水没に対応できるかどうかだ。できそうな気がするけど。

 ぶっ飛んだ意見もありました。
「普通なら戦車が水没しても平気だけど、この場合は戦車の乗員が吸血鬼で、流水が致命的だったのでは?」
 なんだそりゃっw
 とツッコンだけど、待てよ……?
 ガルパン世界には「仙道」があるんだよな。第一話で、選択科目一覧に書いてあるもん。
 「仙道」って「波紋法」の別名ですよね……?
 じゃ、じゃあ吸血鬼も?w


コメント
無題
自分は3ですかね。
爆発炎上しても、髪の毛がちりちりになって顔が真っ黒になる程度。

そういえば劇場版では小型戦車がバンバンひっくり返ってましたが、あれは貫通できない砲弾の運動エネルギーが車体を横転させていたのでしょうかねぇ。

もう一つ余談ですが、テレビ版で着弾のエフェクトによって徹甲弾とHEATの区別が付くとマニアが感心していました。
あの世界、HEAT弾あるそうですよ……。
【2016/01/15 21:35】 NAME[こうひんひろみ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>こうひんさん
 なるほど、3だと考えておくのが無難ですかね。
 全長7000メートルの船がドーンと出てくるのは「超科学があります」って意味じゃなくて「リアリティ重視の話ではありません。細かいことにツッコまんでください」って意味で出したんですかね。

 >横転
 だと思います。
 あと、わかりやすさ重視。
 ひっくり返って白旗がヒョコッ、というのは、映像的にユーモラスだし、「やられた」ということがわかりやすいんですよ。
 現実の戦車がやられた場合、徹甲弾で小さな穴が開くだけ、でも中の人が死んでる、ということもあるから、やられたことがわかりにくい。
(徹甲榴弾ならともかく、純粋な徹甲弾は爆発しないから)

 >HEAT弾
 やっぱり存在するんですか。
 まあ、BT42とかセモベンテとかは砲身が短くて「初速が低そうだな、貫徹力が低いじゃないか?」という感じですから、HEATを撃ったほうがいいですよね。HEATなら初速が低くてもOKですから。
 ただし、HEATをライフル砲で撃つと、回転でメタルジェットが拡散しちゃうという問題があったはずです。私も詳しくないんですが、第二次大戦の時点で、この問題は解決されていたのでしょうか?
【2016/01/17 14:26】 NAME[ますだ] WEBLINK[] EDIT[]


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