エヴァは電気ウナギの話、続き

　遅くなりましたが、「エヴァはなぜ電気が必要なのか」の続き。

　ヒントは電気ウナギにありました。
　電気ウナギには発電器官があるわけですが、あの発電器官は「筋肉が変化したもの」です。
　筋肉は栄養分と酸素を消費して収縮する。
　こっちは栄養分と酸素を消費して発電する。
　と、いうことは、ですよ。
　発電細胞のなかで起こっている化学反応を逆向きにしてやれば、
　「電気を流すと栄養分と酸素を作り出す器官」になる！
　「エヴァの細胞は人間の細胞と似ている」「でもエヴァは電気で動く」
　これはけっして矛盾することではないのだ。
　
　エヴァの体内には、「電気で栄養分を作り出す器官」があるのではないか。
　筋肉組織の中に、そういう細胞が混ざっているのかもしれない。
　アンビリカルケーブルをつないで電気を流すや否や、
　エヴァ体内の二酸化炭素と老廃物が分解され、みるみる栄養分と酸素が生まれる。
　その栄養分と酸素で、筋肉を動かすわけだ。
　これだと、呼吸も食事も必要ない。
　代謝が体の内側だけで完結しているからだ。
　そういわれてみれば、エヴァって呼吸してないんじゃないか？
　いま手元に映像がないけど、水中とかでプクプク泡を出してしなかったはず。
　なぜ呼吸が不要なのか、ということも説明がつく。
（「呼吸する能力」じたいはあるはず。だって吼えるから。呼吸能力だけでは酸素を体に行き渡らせることができないのかもしれない。でかいし）
　
　さらに、「なぜ電気で栄養分を創りだす必要があるのだろう、なぜ点滴してはいけないんだろう、ご飯を食べさせていけないんだろう」と考えると……やっぱりＳ２機関の存在と絡んでくる。
　エヴァは使徒を元に作ったもので、使徒にはＳ２機関という永久機関が内蔵されている。
　Ｓ２機関の原理はもちろん不明で、どういう形でエネルギーを発生させる機関なのかも不明。
　だが、「電力」という形でエネルギーを発生させる機関だったら？
　とうぜん、使徒の体は、その電力を有効活用できるように進化する。
（何者かが進化させる？）
　だから使徒は「電力で栄養分を創りだす細胞」を持っているのだ。
　エヴァは使徒のＳ２機関部分は再現できなかったけど、でも体内には使徒由来の「電力で栄養分を作り出す細胞」がたくさん入っている。
　その細胞を活かすために電力を流さざるを得ないのだ。
　
　うんうん、少しずつ筋が通ってきたぞ。