ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
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「虐殺器官」「ハーモニー」の作者、伊藤計劃さんが亡くなったそうですね。
ずっと闘病中みたいなことをブログには書いていましたが…… 明るい調子だったので、まさか亡くなるほどだとは…… ひたひたと迫る死の足音を聞きながら書いた、と知った上で読み返すと、このニ作品はますます重く感じられます。 とくに遺作となったハーモニー。 鋭い衝撃を与えてくれた本でした。 あまりに鮮烈で魅惑的な世界を描いてくれた本でした。 SFは時としてヒューマニズムを乗り越えてしまうことがあります。 この本はまさにそうで、論理的思考の結果「人としてそれだけはダメだろう」という結論にたどり着いてしまった。 しかし、その「たどりついたところ」「天国に限りなく近いもの」は、禁断の魅力に満ちていました。ラスト十数ページの美しさを私はずっと忘れないでしょう。 意識とは頭の中で行われている会議のことだ、命令や欲求同士がぶつかりあうコンフリクトの状態のことだ、という認識も、脳科学を研究されている方にとっては常識なのかもしれませんが私にとってはまったく新鮮でした。 「お前は世の中に文句ばかりつけてるけど、じゃあどういう世の中にしたいの?」と聞かれるたびに私は答えに窮していたのですが、ハーモニーを読んだ今なら言えます。「こういう世の中だ。認めたくないけど、そうだ」と。 ほんとうに認めてしまうことが恐ろしいのですが。 これを読むと世界の見え方が少しだけ変わる、という凄い本でした。 素晴らしい本をありがとうございます。 この先を、次の作品を見たかった。 PR |
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