ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 で、コミケに行って友人と会ってきたんですよ。

 ますだ「どーもー」
 某「おひさしぶりですー。最近どうですか?」
 ますだ「え? 最近って小説のこと? やっと書けるようになって、今日ネットに上げるつもりだったけど、なぜか繋げないんですよ」
 某「ますださんって、すごく主人公に入り込んで書くじゃないですか。そういう人にはそういう人の書き方があると思うんですよね
 ますだ「理論じゃない、感性で書く書き方っていうことですか?」 
 某「ますださんの感性とか、ネットでいわれているほど異常なものではないと思うんですよ。女の子の好みなんてオタクの典型じゃないですか。
 『小さくて、かわいくて、包み込んでくれて』みたいな感じでしょう」
 ますだ「その通りなんだけど、なんかその言い方はやめてください。僕がすごくキモい人みたいじゃないですか」
 某「えーw」
 ますだ「特に、電車の中で『ゼロ年代の想像力』読んでたから、特にダメージがでかいw 少女を所有して癒されるレイプファンタジーが云々w」
 某「あんなの、あまり気にしないほうがいいですよ」
 ますだ「SFマガジンの連載は判りづらかったけど、単行本でまとめて読むとけっこうピンと来ますよ。とくに、『どんなに現実が軽くなっても、取替え不可能なものは残る。むしろ現実が軽くなればなるほど、取替え不可能な部分はどんどん重くなるんだ』ってのは名言だと思う」
 某「それは具体的にどの部分が取り替え不可能なんですか?」
 ますだ「『死を免れることはできない』。あと性愛のこと。『どんなに二次元が好きでも、三次元の異性をまったく抜きにして生きていくことはできない』」
 某「それはね、嘘だと思うんですよ。『三次元の女の子のかわりに二次元に逃げる』とか『二次元の女の子こそ本物』なんていう対立の図式は古い考えで、ますださんより若い十代のオタクの人たちはそんな対立の図式もってません。
 『二次元と三次元はまったく別のもので、どっちも良い。代わりが効くものじゃない』って自然体で思っている」
 ますだ「そうなんですか?」
 某「そうですよ。だいたい結婚してるオタクなんて珍しくもなんともないわけです。オタクやめる人も大勢いるけど。その人たちは現実の異性も愛しているし、二次元でも萌えられる。宇野さんの主張はそういう人たちのことを無視することで成立してるんです。
 評論っていうのは根本的にそういうものなんです。まず『言いたいこと』があって、それに都合がいい事実だけを引用して理屈を組み立てる。ゲームみたいなものです」
 ますだ「それだとベクトルが逆なだけで、本田透の理論と同じですね。本田さんだって『二次元に行って幸せになった人』『三次元に固執して不幸になった人』だけを取り上げて、山本弘みたいな『両立して幸せになった人』のことを無視している。山本弘と対談したら世界観が激突して面白いんじゃないかなって思ってるんですよ」

 ますだ「小説の話ですが、サヨが落選した理由はまだよくわからないんですが……ベルタの場合、虚心坦懐に他人の小説として読んでみると、『登場人物の動機がつながってない』という違和感があります。読者はナンダコリャって思うんじゃないでしょうか。
 たとえばベルタは『戦いが嫌だ、平和な暮らしがしたい』みたいな漠然とした動機しか持っていない。それなのに実際にとった行動は『仲良くなった男の子のために命がけで助けに行く』というもので、動機と行動が合ってない。
 書いているときの意図としては、『その男の子との思い出こそ、平和な暮らしの象徴である。安らぎを与えてくれた彼のことを大切に思ってる。だから助ける』だと思うんです。
 思うんだけど、そこまで好意を抱いてるようには見えない。
 あるいは『わたしは出来損ないだ、存在価値がない、捨てられた』というトラウマで動くキャラにすれば、男の子を好きになってガムシャラになる理由も説明がつくかもしれない。いまの僕だったらそういう話にします」
 某「基本的な構造としてはフォーマットに忠実だと思うんですよね。ライトノベルのフォーマットって二つあるじゃないですか。主人公が変わる話と、ヒロインが変わる話。ハルヒなんかは明らかにヒロインが変わる話でしょう」
 ますだ「ハルヒの1巻はそうですよね。キョンくんが明確に変わるのは『消失』にならないと。わたしの小説はたいてい『主人公が変わる話』なんだけど、ベルタは男主人公と女主人公が相互に交流して変わる話です」
 某「二ついっぺんにやるのは純粋に難しいですよね。ストーリーラインが二本あって、最後には一つになるわけだから。パズルみたいなものです。パズルとか得意ですか?」
 ますだ「ぜんぜんw」
 某「それはダメじゃないですかw」
 ますだ「いま僕は『大発見!』みたいな口をきいてますけど、問題なのは、よくよく思い返してみれば、ベルタ会のときにすべて言われていたことです
 某「言われてたんですかー! それはダメだー! なんで言われてもわからなかったんですか?」
 ますだ「僕は感情の分解能がすごく低いんです。『好き』とか『幸せ』で考えが終わって、『どういう風に好きなのか』まで考えない。自分に幸せを与えてくれるから好き、自分にとって大切な存在だから好き、この二つは重なり合っていても別のものだと思うんです。でも違いがわからなかったから矛盾だとも思わなかった」

 こんな感じで、小説の話をしました。


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