ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 原発の状況が一向に良くならないですね。
 暗澹たる気持ち。
 募金箱に小銭を毎日入れているが、こんなことで何になるんだろう、というドヨドヨ感。
 あ、募金は赤十字が良いと思いますよ。何といっても実績がある。
 
 震災後の流れ、どこかで見たような……と思っていたら、横山信義の「東京地獄変」でした。
 架空戦記作家・横山信義が1998年に書いた小説。
 
 中国の反政府ゲリラが核ミサイル基地を占拠して、東京に核ミサイルを発射。1メガトンの水爆によって23区は壊滅。即死しなかった人々も大量の放射線を浴び、恐怖に震えるばかり。
 日本は中央政府を失って大混乱に陥るが、自衛隊は超法規的行動をとり、空挺部隊などが被災者の救助の乗り出す。瓦礫や大火災の中に乗り込んで、自らの被爆も恐れずに人命救助を行う自衛隊。
 しかし立派なのは自衛隊だけ。
 マスコミは「中国を批判するな、日本も中国を侵略したのだから」などと的外れなことばかり言う。
 政治家たちは、東京消滅後の日本の支配権を巡って醜い争いを続ける。
 命からがら逃げ出してきた被災者たちは「放射能だ、汚い」と差別を受ける。
 ついに日本は「事態を収拾する能力なし」と判断され、米軍に再占領されてしまう……
 はたして日本に夜明けは来るのだろうか。
 

 こ、これは……
 嫌な話です……
 98年に読んだときは、都市破壊の描写と、人間の愚かさの描写が凄惨で、引き込まれました。不快なんだけど読まずにはいられないという。
 とにかく「自衛隊以外」の人間がものすごく醜悪に描かれている。
 とくに朝日新聞と、左翼政党が。
 いま、また読んでみたい。
 現実に同じような事が起こっているのだから。
 ま、まさか再占領も……!?

 現実は、この小説よりは少しだけマシだ、と思いたい。

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