ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 で、そんなつらい13日間、なんとか挫けずに働けたのは、この小説が面白かったおかげ。

 白鳥士郎の新作ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」。
 将棋の話です。
 私は将棋の知識なんてゼロに近くて、「ハチワンダイバー」とか「しおんの王」とか漫画を読んだだけです。
 でも面白かった!

 主人公はプロ棋士で、弱冠16歳で竜王になったスゴイ奴です。
 でも最近は負け続きで、ネットでも罵倒されて心が折れそうになってる。
 そんな時、彼に憧れた小学生の女の子・あいちゃんが押しかけて弟子入り志願して。
 追い返すつもりだったけど、一局指してみたら、あいちゃんの才能に感動しちゃって。
 周りから「ロリコンだ……」「犯罪だ……」って言われながらも、内弟子にして育てることに。
 主人公が、才気あふれるあいちゃんとの触れ合いで、闘志を取り戻していく姿が、熱いんだ!
 あいちゃんに嫉妬してツンデレする幼馴染(っていうか姉弟子)もいて、ラブコメでもあるんだけど。
 1巻の時点ではラブコメ要素は添え物で、将棋という戦いの熱さ鋭さが主題ですね。

 文句無しに面白かったですよ。ぜひオススメです。

 「のうりん」と比較するとギャグ要素は控えめで、ギャグ的なキャラはいるが、ギャグ的な超常現象は起こらない。
 パロディも「棋士のパロディ」以外は無し。
(シャルロットちゃんの喋り方は、もしかすると「ガールフレンド」のクロエから取ったのかもしれないけど……パロディだと言い切れる訳ではない)

 それにしても不思議なのは、将棋の世界の男女実力差だな。
 「女性のプロ棋士はいない」「プロ棋士とはぜんぜん違う、女流棋士という人達がいるだけ」
 という知識はあったけど。
 この作品でも「プロ棋士と女流棋士はまったく棋力が違います」って念を押してあるので、あらためて「なんでだろう」って考えこんでしまった。
 この作品の中に出てくる、姉弟子の銀子は、「不敗の白雪姫」「全ての女流棋士を薙ぎ倒して、女流棋士相手に一度も負けたことがない」「将棋1400年の歴史の中で最強の女性」などと言われていて。まあ確かに強いんだけど。
 でも主人公の八段に対して二段なんだよね。
 逆立ちしても勝てないレベルの実力差あるんですよね。
 女性の中の無敵に過ぎない。男性だったら銀子より強い奴は大勢いる。
 プロ棋士だけじゃなくて、奨励会員やアマチュアを含めて何百人もいるだろう。
 銀子はそれをどう思ってるのか。
 「私は女の世界でトップなら別にいいんだ」という性格ではない。
 それで満足できないからこそ奨励会に入ってプロ目指してるわけで。
 アイドル視されて嫌がっているのは「自分はまだまだ修行中の身。チヤホヤするほど強くない」という自己評価ゆえかもしれない。
 でもさあ……
 だったらなんで主人公に対してあんなに威張ってるのだ……?
 実力で劣るのに、先輩だから威張るって、人として最低なんですけど。
 それとも、あの威張りは、すべて好意の表れ、ツンデレ反応と解釈すべきなのか。

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