ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 ドラマ「アオイホノオ」たったの11話で終わってしまった。
 てっきり13話だと思っていた。
 アニメの感覚だと、11話で終わるってのは相当変なのですが、実写ドラマでは普通なのですか?

 っていうか、「ほんとうに打ち切りなんじゃないの?」という気がしました。
 まったく根拠が無い、印象だけで語っているけど、あと2話くらい補わないとストーリーが変なのでは……?
 だって、話の展開的に、あっさりデビューしすぎでしょ。
 これまでホノオくんは、

 「アニメを作ろうとするが完成しない」→「不完全な作品を出すくらいなら出さない方がいい!」
 「マンガを持ち込みするがボツ」→「俺はあのレベルの賞にはひっかからないくらいデカイんだよ!」
 「自分の漫画がなぜボツなのか?」→「学園漫画じゃなかったからだ! 学園漫画だったらすぐデビューできる!」
 「集英社にダメ出しされる」→「少しマンガから距離を置いてみるか……俺は大学生だから青春を謳歌しよう」

 こんな感じでさあ、ひたすら大言壮語して、失敗はすべて言い訳してきたでしょう。
 現実逃避の帝王でしょう。
 「俺は描かん……やる気が出るまで描かん!」とか、すごいセリフだよね。
 その言い訳番長ぶりを、いままではコメディとして楽しめていたんだけど。
 でも最終話で、女の子全員にそっぽを向かれ、青春を謳歌できないと知ったホノオくんは「出してみるか……」とかいって、小学館にマンガを送り、あっさり受賞してデビュー。
 えっ、これは何なの。
 今までの、言い訳ばっかりしていた自分はダメだと気づいて、心を入れ替えてウオーッって頑張るシーンが必要なんじゃないの?
 精神的・性格的に成長したようにぜんぜん見えないから、ダメなヤツがダメなヤツのまま、成功して幸せになってしまったという理不尽極まりない感じ……
 「出してみるか」の一瞬だけで、「覚悟の変化」を読み取れっていうの?
 読み取れないよ……
 っていうか、彼、徹頭徹尾、努力と無縁の人に見える。
 作中だと、ホノオ君は「トータス1」「あの娘を奪え」「必殺の転校生」、たった3本しかマンガを描いてないんだよね。2年くらいあるのに。
 集英社に2回めに送った「31ページに書きなおしたヤツ」をサンデーに送ったらデビューした、ように見える。
 ネットで検索すると、「集英社に送った31ページ版と、サンデーに送った『必殺の転校生』は違うもので、同じマンガを3回書き直している」という説も出てきた。
 だとしても4本だけ。
 短編を4本描いただけでデビューできる人間。
 「天才」と言わずしてなんといえばいいのだろう。
 何十かいても全く相手にされない人間がウジャウジャいるというのに。
 「労力と成果の割合」でいえば、庵野秀明よりも数段効率よくプロになってるわけで。
 主人公のダメっぷりを「あー、わかるわかる! 俺もそうだわーw」といって笑っていたら、実は主人公は天才で、「ダメなままでいい人」だった。
 な、なんだこれ……?
 ハシゴを外されたというか、一気に感情移入できなくなったというか、自分と重ね合わせていた人たちは、いい面の皮というか、なんというか……
 庵野ヒデアキがモテ男だと知った時と同じ衝撃で……
 けっきょくこいつらは雲の上の人、凡人と同じダメさを抱えているように見えても、「それでもなんとかなってしまう」人たちなんだな、と……
 
 で、ネットで感想を検索すると、「感動した」って素直に言ってる人が大半で、ショックを受ける。
 「ホノオ君がデビューしちゃったのが不自然だ」「デビューできてしまったことが衝撃だ」という意見は、あるにはあるけど圧倒的少数派……
 俺がオカシイのか、そうか。

 そりゃあ、最終的には島本和彦になるんだから、デビューできるでしょうよ。
 でも、さんざん「ダメな漫画家志望者」として描かれてきて、そのダメなところをギャグにしてきたのになあ……
 なんかワンクッションあると思っていたよ……
 あるいは、プロになるところまでは描かず、「まだデビューできないけど、今までよりはマシになって、これからも頑張り続ける」という終わり方だと思っていた。
 彼がプロになれる、秀でた人物である、という描写もあったけどさあ……
 でもそれは、アニメ作品を分析する能力という形で描かれていた。
 どちらかといえば「口だけ達者」に近い描き方だった。
 それなのになあ……

 うーん、ショック。
 
 もちろん全体としては面白かったけど。
 ガイナックス3人組、特に山賀の演技が最高だった。
 「食いっっっぱぐれない!」
 しばらく、このセリフが脳内で大流行している。
 っていうか山賀って「ガンダム0080」とかの脚本書いてるんでしょ?
 「ひとりだけ何の能力もない」みたいに描かれてるけど立派な能力だよね。

 それから津田さんが良かった。
 俺はホノオ君と同じで、断然ロングヘアー派なんだけど、ドラマ版の津田さんの可愛らしさには目を見張った。毎回、ホノオ君なみに目玉をひん剥いて驚愕しながら観ていた。
 原作と全く違うじゃん!
 スポーツウーマンという印象は微塵もなく、ロリで無邪気で人懐っこくて、子犬のような……
 あのバシバシ叩くのは、原作の漫画以上に漫画的で、なんか面白かったし。
 原作ではトンコさんが言ってる発言をドラマ版では津田さんが言っていて、わりと役割が変化している。
 とにかく津田さんはほんとうに良かった。
 こういう子と友達になれたらなあと素直に憧れる。
 あっ、「20歳若返って」だよ、だから犯罪じゃないよ!

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