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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 今日も夜勤です。あと2時間くらいで出勤。
 給料がいいのですが、体調管理に気を使います。
 当然、昼間は寝てないと仕事できないのですが、寝ても寝てもダルいんですよ!
 スッキリ寝たいなー。
 あと、夜勤中の眠気対策は「自分ビンタ」が一番効果的だと結論を出しました。
 自分のほっぺたをスパーンと叩きまくる。
 もう兵隊の気分。しばらく眠気どころじゃなくなる。
 これで事故がなくなるなら!
 欠点は、自分ビンタしまくると、その日は兵隊の夢を見ることです。ホントだって。
 
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 クラークに続き、日本SF会の大長老・今日泊亜蘭(きょうどまり あらん)も亡くなった。
 100歳近い! 日本というより、世界SFの最長老じゃないか?
 よく考えたら、この人は1990年ごろまでSFマガジンで書いていたのだ。70代現役SF作家!
 「我が月は緑」。面白かった。
 本ほしいなー。買おう。
 敵の組織「脳髄共和国」って名前かっこいいぜー。
 ラストで驚愕の真実が明かされる。
 実はストーリーはうろ覚えなんだけど、この「驚愕の真実」はまさにSF的な奇想で、とても80歳近いご老人(当時)が書いたものとは思えず、今でも胸に焼き付いている。すごいよ。あんなの聞いたことないよ。
 もちろん「光の塔」も、ジュブナイルSF「アンドロボット99」も面白かった。
 アンドロボットは、「火星人が出てくる」という、当時としても古い設定の本だけど……
 子供心に「火星人はねえだろ」って思ったけど。
 でもやっぱり面白かったのだ。すっとぼけたキャラが、展開の速さが。世界観がひっくり返る衝撃が。
 「ロボットに、左右に動けなどと矛盾した命令を与えると、
 言われたとおり左右に動こうとして機械的に故障するタイプと、
 左右に動くとはどういうことか考えに考えて電子頭脳が故障するタイプがいる」。

 アンドロボットにはこんな文があった。後者のタイプは人間に近い、というのだ。
 ますだ10歳。SFを感じた一文であった。

 ご冥福を……
 いや、SF作家にはもっとふさわしい言葉がある。
 アーサー・C・クラークは天国に行ったのではなく、モノリスに導かれて銀河へと旅立ったのだ。
 今日泊亜蘭氏も、きっと銀河を駆けているに違いあるまい。
 どこまでも遠くへ。和服で光速船に乗り込んで猫を抱き、しゃれた台詞で自嘲しながら。
 どうか素晴らしい銀河旅行を。
 今夜は夜勤だ。朝まで警備だ。
 昼間寝ておかないと耐えられないので、午前中はずっと寝ていた。
 しかし、それでもまだ眠いかもしれない。
 カフェイン系のドリンクは意外に効かない。
 ボールペンを腿にグサッと刺したり、ピンを肌に刺したりして痛みで眠気を飛ばそうとするが、これが一時的にしか効かない。マンガの中ではあんなに効果的なのに。
 どうしたものか。
 効果的な眠気抑制・集中法の開発は急務である。
 
 5月6日のチベットデモに行きました。
 チベットデモってたくさんあるんですが、わたしが行ったのは、

 ◆デモンストレーション◆
集会後、罪なきチベット人を虐殺・拘束し、水も食料も与えない胡錦濤国家主席と中国政府に対し、抗議のデモを行います。ダライ・ラマ法王との誠意ある対話と人権擁護、チベットの真の自治を目指すマーチです。

集合場所:明治公園 (日本青年館横)
集合時間:14:00
出発時刻:14:30~ (雨天決行)
到着場所:代々木公園内 野外ステージ (NHK放送センター裏手)
フィナーレ:到着後、集会を行います。

●デモルート/明治公園から青山246へ。246を右折し、渋谷方向へ。表参道を右折し代々木公園を目指します。

●注意事項/「非暴力」を信念とするセーブ・チベット・ネットワークは、平和的なアプローチでデモを行います。

 これです。
(セーブ・チベット・ネットワークのサイトから転載)

 なんというか、みなさん、かなり気合を入れてデモの準備してるみたいでした。
 ネットだと「旗もってない」という方が大勢いたので予備の旗を準備して行ったら、わたしの「セブンイレブンでプリントした紙の旗」よりも遥かに立派なものをみんな持ってる。配ってる。いらなかったー!

 

 列は途切れません。相当な数です。デモ慣れしていないのか、歩く早さがバラバラで、どんどん列が伸びていきます。最初5列のはずが3列くらいになって、途切れ途切れになって……おーい。
 でも数はスゴイ。列の長さは1キロを超えているでしょう。1000人どころじゃありません。
 それだけの人数がいっせいにチベット旗を掲げて青山・原宿・代々木公園というルートを進んだのです。さすがに注目を浴びました。
 日本の若い人は怪訝そうな顔をしてましたが、年配の方は手を振っていました。
 外国人は老いも若きも笑顔で手を振って、列に加わってくれた人もいました。
 なんだが外国人のほうが強い関心をもっているようです。ちょっと残念な気がします。
 熱いし、デモで叫ぶのは久々で、わりとヘロヘロになりつつ代々木公園に到着しました。
 野外の会場で集まりました。あとは集会。

 

 「今回のデモ参加者は4200人を超えています!」という主催者の発表に、デモ隊一同はウオーッと盛り上がりました。
 うーん、なかなかの数です。まだ不足ですが。
 主催者・支援者の人たちのメッセージを聞きました。たとえば民主党のチベット議連の人とか。
 なかにはチベット問題からズレたことを喋る人もいました。
 「北朝鮮の拉致問題を解決するためにも中国を動かしましょう!」とか、
 「共産主義というものは人類共通の敵、ラスボスであります!」とか、
 「コキントウが天皇陛下に会うということは天皇陛下を汚すことになる!」とか。
 うーん、天皇陛下などという言葉を耳にすることになるとは。頭を殴られたようなショックでした。
 でも、いいのです。
 思想が違っても、チベット救済という目的が一緒ならそれでいい。「100パーセント思想が一致しなければダメだ」という潔癖性の行き着くところは連合赤軍ですから。
 でもラスボスはねえよw
 映画を観た。
 「実録・連合赤軍」。
 「なぜか若い人が観ている」と噂に聞いていたが、そのとおりで、客の平均年齢はたぶん20代。いわゆる「全共闘世代」なんて数えるほどしかいなかった。
 目を覆いたくなる、悲惨で重苦しい映画だった。
 しかし観てよかった。「やはりそうか」と思った。
 連合赤軍が結成され、あさま山荘で壊滅するまでを、現場にいた人間の証言をもとに取材した、まさに実録。連合赤軍を扱った映画とかマンガはすでにあるが、人物の名前を変えていたり(山本直樹「レッド」)、「連合赤軍をモデルにした架空の組織」(立松和平「光の雨」)だったりする。
 だから、これがいちばん事実に忠実な映画化、なのだと思う。異論がこれから出ない限り。
 監督は左翼シンパだから美化して描くのかな、と思ったけどまったくそんなことはなくて、この映画の中の連合赤軍はまったく美しくない。身の毛もよだつ。
 なにしろリンチ映画だ。
 190分もある超長い映画の、実に半分くらいが、「総括シーン」だ。
 山の中を逃げ回りながら、「お前は化粧をしたから反革命だ! 風呂に入ったからダメだ!」とか訳の分からない理由で仲間を次々に殺していく、あの悪名高い総括。
 それがもう、何十分も何十分も続いて……
 リーダーである森と永田の「自己批判を要求する!」「ぜんぜん総括ができていない!」という鬼気迫る叫び(森役の演技はすさまじい迫力だった)が発されるたび、メンバーは涙声で自分を批判し、謝罪し、殴られて、ついに殺されていく。一人、また一人。
 あまりに暗い展開ばかり続くので、わずかに残ったメンバーがあさま山荘で銃撃戦をやるあたりで、「やっと戦えるぜー!」と、すがすがしい解放感すら感じてしまった。(「やっと戦える!」は彼らの思いそのものだろう。こういう危険な感情移入があり得る映画なのだ)
 で。
 総括シーンの最中ずっと、映画館のあちこちからクスクス笑いが聞こえていた。
 最初、空耳かと思ったが、確かに笑っている。

 「キサマは何々をどう総括するつもりだ!」「はい、わたしは革命戦士として生まれかわり……」
 クスクスッ
 「そうじゃない! 総括とはもっと主体的なものだぁ! ぜんぜん総括ができていないッ!」
 「そんなことで自己を共産主義化できると思ってるのォ!?」
 プププッ

 こんな感じで。
 うーん、何を笑うのだろう。
 あまりに現代の感覚とかけ離れたことを、目を血走らせて叫んでいるから、そのギャップが滑稽?
 「いわゆる電波系」を見たときの笑い?
 なぜだ……? なぜ笑える?
 あなたにとって、この映画はフィクションか?
 あなたの現実と関係ない、安全な殺人か?


 わたしは恐ろしかった。
 「彼らの異常さ」が恐ろしかったのではない。
 見た事ある、これ知ってる、だから怖かったのだ。
 皮膚感覚的に、知ってる!
 わたしが学校で経験したイジメと酷似している。
 「お前にはナニナニが足りない!」「ナニナニとは何か、自分で考えろ!」「反省しろ」「謝れ、土下座しろ」と罵倒され、暴力と性的辱めを連日加えられる……しかも加害者は「俺達は教育してやってるんだ」と悪びれもしない。いままでイジメられていた者が、ある日イジメ側に加わる。そうしないと脱出できないからだ。
 ある日、気づくのだ。自分を苦しめているのは「空気」だと。
 「イジメに参加しないものは裏切り者だからイジメられて当然」という空気が、その場所に充満しているのだ!
 はっきりいってしまうと、イジメに限った話じゃなくて、体育会系の「シゴキ」が過激化するとこうなるだろう。会社でも、こういうところがあると聞く。だから自殺していくんだ。
 この映画を観てはっきりわかった。連合赤軍は「洗脳された殺人マシン」じゃない。異常な人たちではない。「人間」だ。ときには楽しくドラム缶風呂で談笑し、顔の良い奴に嫉妬する、ただの人間だ。
 人は潜在的に連合赤軍であり、みんな、ああなり得るのだ。わたしもだ。弱いものを救うために立ち上がったはずの彼らが、現実には弱者を踏みにじり続けたように、わたしもだ。
 彼らはおぞましかった。だが誰が彼らを笑えるのか。
 我らが内なる連合赤軍をどうやって抑制するか、考え続けるべきなのだ。


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