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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 仕事がどんどん忙しくなっていく。
 ついに1ヶ月で2日しか休めなくなった。
 警備会社がここまでパンク寸前だとは……
 なんとか忙しくても小説を書く方法はないか。
 ここ1ヶ月ほど、「昼休みや便所休憩のとき、PHSで書いてメールで送る」という書き方を試している。
 2、300字くらいのわずかな文章をメールで書いて、毎日10通20通、ガンガン家のパソコンに送りまくる。
 家に帰ってから切り貼りする。
 読み返してみるとたいてい文章がメチャクチャで、修正に時間を食う。
「家で書いたほうが効率よくねーか?」とも思うが……
 「書き続ける火」を体の中から消してしまうのが嫌なのだ。
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 グレンラガンが終わって半月あまり。
 いまだ現実世界に戻ってこれないわたしの心を、「バンブーブレード」が埋めてくれました。
 原作がもともと好きだったんですが、アニメを観て「こんなに楽しい話だったか!」と数倍好きに。
 グレンラガンの「どこまでも暴走する、だから楽しい」とは正反対で、「おにゃのこだらけの仲良し部活動」から一歩も出ない。
 出ずに、仲良しの楽しさを、暖かさを、ギャグをまじえて丁寧に描いてゆく作品。
 和気あいあいの雰囲気が、ほっとする。
 まさに一服の清涼剤だ。

 さらに、バンブーブレードは眼鏡的にも重大な作品です。

 眼鏡っ娘好きはたいてい、「伊達眼鏡は眼鏡ではない、許せん。あんなので萌えるか!」と主張します。
 だがわたしには異論があった。
 「いや、例外もあり得る。伊達でも萌えうる」と信じていました。
 バンブーブレードの東ちゃんを知って、膝を叩きました。
「これだ! 伊達眼鏡をかけることがキャラ立てとして生かされており、
より東ちゃんのドジ性とひたむきさを引き立てており、
ぶっちゃけ最高であります東ちゃん」

 と確信しました。
 でもアニメ版の東ちゃんは、なんかちょっとキャラデザがイメージしてたのと違う! もっとボケボケしてないと!
 
 グレンラガンの最終話を観た。
 たまたま今日、仕事が休みになったのは「リアルタイムで観ろ!」という天の意思かもしれん。
 すごかった。
 これからのロボットアニメは、とくにドリルロボは、すべてこの作品と比べられるのだ。
 そういう作品になった。
 「絵にも描けない超バトル」としか言いようがない。
 銀河系をブン投げ、カッターとして使うロボットアニメ(しかも他の銀河に刺さるw)! 敵に蹴っ飛ばされたら銀河をバコバコッと突き破って飛んでいく!こんなの、きいたこともないぜ!
 もう惑星破壊とか、ちっちゃいちっちゃい。
 ファイナルバトルの舞台はアンチスパイラルが作った特殊空間だから、あの銀河系は本当の銀河系ではないのかも知れないが……
 ここまでバトルがインフレしたら絶句するしかない。
 これ、ほんとに「ブタに乗って村を出るぞ!」と同じアニメか!?
 そして、全宇宙スケールのファイナルバトル後は結婚式という個人スケールに戻ってくる、この極大・極小を自由自在に行き来するスピード感! 突破感!

 「第3部はなんのためにあったんだろう??」と不思議に思っていた。
 第3部単体ではすごく面白いんだけど、シリーズ全体の流れとして考えると、大きなマイナスだ。
 「気合でどんな奇跡だって起こせるんだ!」「細かい理屈なんて知るか!」
 という今までの世界観をブッ壊してしまった。
 「このアニメはこういうものだから、わかった上で楽しもう」という脳味噌セッティングを一度リセットされてしまったのだ。
 そのせいで、「やっぱり気合ですから! 結論!」という第4部に、ハマり切れなかった。
 「細かいことは考えるな、黙ってオレについて来い!
 いやちょっと待てよく考えよう。うーんうーん……
 やっぱり黙ってオレについてこい!」

 とか言われたら、「なんだそりゃ!?」って思うよな。
 最後まで観た今となっても、「第3部はやっぱり変じゃね?」って思う。

 でも、この最終回は、第3部なしではあり得なかった。
 最終回、好きだ。
 あのエピローグまで含めて。
 「老シモンの持ってる杖がアラレちゃんのウンコにしか見えねーww」「ロシウがスゴイ老け方を! 顔神様の祟りじゃ!」とか、そういうことは気にしない!

 見終わったあとで2chのスレを見ると、
 「宇宙を託されたはずなのに、大見得きって引き受けたのに、シモンは責任を放り出して逃げたようにしか見えない!!」
 などと厳しく批判する人がいた。
 うーん。それもそれで一理あるな。
 いろいろ考えたくなるのも名作の証だ。
 ここまでアニメに惚れこんだのは1999年のリヴァイアス以来で、とても充実した数ヶ月だった。
 ありがとうガイナ。
 
 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」を観てきた。
 10年前にエヴァ映画を観たのと同じ、新宿の巨大映画館で。
 この10年、アニメ技術はここまで進歩したか! と興奮した。
 その一方で、わたしの中から大きなものが失われてしまったとわかった。
 さびしかった。

 今回の映画は、テレビ版(の序盤)と同じストーリーで、比較にならないほど映像が研ぎ澄まされている。
 「エヴァの怪物性」「使徒の絶望的強さ」「迎撃要塞都市・第3新東京の描写」
 これらすべてが、テレビ版の何十倍も増強されている。
 だからシーンの一つ一つを、思い出と比較しながら見た。
 「この台詞懐かしい!」「このシーン、めちゃカッコイイ! そうそう、テレビ版を見てるときも俺の脳内ではこうだったんだよ!」の連続!
 シンジとかゲンドウは10年前と声が変わってる気がするけど、ミサトさんはまったく変わらずミサトさんだ。スゲエと思った。
 かつてテレビ版エヴァに一度でもハマッた人なら、ぜひお勧め。

 でも……
 なぜかさびしかったのだ。
 わたしが10年前にエヴァを見ていたとき、「ただの物語」は見ていなかった。
 魂の救済を求めていた。
 かつてわたしは、「アニメ史上最弱の精神を持つ主人公」碇シンジを完全に自分と同一視していた。

 シンジがことあるごとに口にする「どうしてみんなぼくをわかってくれないんだ。どうして優しくしてくれないんだ……!」は、わたしが毎日毎日感じていたことだった。
 この世界には自分ではどうすることもできない巨大な力があって、「力」はまったく理不尽にぼくを攻撃して、ぼくは泣きながら戦うしかない。戦ったら褒めてくれる人もいるけど、でもみんな、ぼくの表面しか見てない。どんなに褒められてもすべて嘘かもしれない。ぼくを戦わせるための『シナリオ』かもしれない。だからぼくはいつだって一人ぼっちだ……誰か助けて……でもぼくには悲鳴を上げることもできないんだ……

 これはシンジの世界観であり、当時のわたしの世界観でもある。
 シンジが画面内でメソメソと泣き言を言うたびに、「ぼくは一人じゃないんだ、この世にはぼくをわかってくれる人がいるんだ」と救いを感じた。アニメでは初めての体験だった。それまでわたしが知っていたアニメの主人公は、前向きで明るい、「自分とは関係がない人たち、陽が当たる世界の住人」だったからだ。
 だから、謎や物語が「ちゃんと辻褄があわなかった」ことなど、大して気にしなかった。
 ただ、ただ、幸せになりたくて観たのだ。
 かの悪名高い「ぼくはここにいていいんだ!」の最終回を観て、わたしはどうしたか。
 放映が終わるや否や、いきつけのゲーセンにバイクですっ飛んでいった。
 メッセージボードに
 「ありがとうシンジ君 ぼくもがんばるよ!!!!」
 と殴り書きをしたのだ。
 みんな恥ずかしがって言わないだけで、同じことをやった人は日本全国にいる。
 いるといったらいる。

 今回もシンジ君はまったく同じようにメソメソする。
 しかし……シンジは、透明なガラスの向こうに隔離されていた。
 これは僕だ、という強烈な感覚が味わえなかった。
 スクリーンに映っていたのは、ただの、よくできた物語だ。
 わたしは途中、「それをいま言ったって仕方ないじゃないか」とシンジに言いたくなった。自分の冷淡さに恐怖すら覚えた。
 なぜだ。わたしの抱える問題は何一つ解決していない。生きることは辛い。いつだって泣きたい。「世界は理不尽に僕を攻撃する」という世界認識を、わたしはいまだに持ち続けているはずなのに。
 でもそれを言ったって仕方ないよなあ、と自分ツッコミを必ず入れてしまう。
 成長した? そうは思えない。
 巨大な穴が胸にポッカリ開いた、そんな気分だ。

 あと、映画が終わったとき、お客さんのしゃべりに耳をそばだててたんだけど、
「はじめてエヴァを観た」という若い人も確かにいた。
 みんなスゲースゲーいってた。
 たいしたもんだ。
 もう2週間、働きづめだ。
 やっとアニメを見る暇ができたぜ……
 というわけでグレンラガンの24話と25話を見る。
 ウボァー!
 死んで死んで死んで、また死んで!
 24話でちょっと盛り下がったけど、25話は……思わず正座!
 第4部の超銀河スーツ(笑)はダサいと思っていたが、もう気にならない。
 話が熱いから。とくに25話のキタンは輝いていた。
 あと、「ブータの尻尾を食ったらパワーが上がった」というのが、まさか伏線だったなんて。
 「絵を見てるとギャグにしか見えないのに、なぜかカッコイイ。」
 最後まで、この一点は貫いてくれそうだ。
 
 残り、わずか2話!
 


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