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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 カンザキさんが原作を務めたマンガ「菱川さんと猫」が発売されました。


 ブログのほうも紹介。


 カンザキさんは以前から表紙イラストのお仕事をしていたし、それよりももっと前から文学賞を獲っていた人です。だから、どの時点をもってデビューというのか非常に難しいんですが、でもやっぱり、今回の出版は大きな節目、偉大な前進ですよね。
 おめでとうございますカンザキさん。

 収録されている3作品はどれもアフタヌーンで読みました。
 少女漫画に慣れていない私にはとっつきにくい絵柄でした。でも面白かったです。
 悲しいことが起こっているのに、ほのぼのして、温かい空気があって、心が落ち着く。
 もちろん単行本も買うつもりです。
 つもりなんですが……
 収録されるのは3本だけなのかな。
 書き下ろしオマケ漫画とかないのかな。
 カンザキさん自身の描くものも1ページでいいから読んでみたい。
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 たったいま、お気に入りのMP3プレーヤーをうっかり洗濯していまい、泣きそうな増田です。ああ、電源が入らない……

 フルメタルパニック最新刊を読みました。
 2年ぶりの新刊!
 最終巻の上巻! 来月は下巻も出る!
 12年も続いたシリーズがついに完結!!!

 うーん! いまとなっては異色なのか。
 なんか本屋の中で浮いている。
 KGBとかGRUとかキューバ危機とか出てくるライトノベル。

 1巻でいきなり北朝鮮が出てくる。
 っていうか主人公がアフガンゲリラですが。
 現実世界の国際政治や軍事を取り込みながらSF的に飛躍する。ロボット物でもあり、ちょっとラブコメもあるよ! の路線。
 こういうの大好きなんだけどな。
 いや! まだ行ける! ライトノベルは学園と萌えだけじゃない!
 「萌えだけだ」って言ってる奴は読んでない!


 まあ、それはともかく。
 今回は「最終決戦への導入部」でした。
 ちなみに2年前の前巻は「最終決戦をやる前に設定を全部説明するよ!」という巻でした。
 こうやって表現すると、「無理矢理の引き伸ばし」みたいですが、そんなことは決してなく、燃える、盛り上がるんですわ。ピリピリとした緊迫の燃え。
 誤用ではなく、真の意味で「テンション(緊張)が高まっていく快感」。
 
 でもね! でもね! おれ言いたいことがあるんだ!
 すべての面白さを吹き飛ばす悲しい出来事があったんだ!

 恭子ー!
 なんで眼鏡外したんじゃー!

 なんで眼鏡外したんじゃー! 
 大切なことだから2回言いました! 本当に大切なことだからもう一度言います!
 なんで眼鏡外したんじゃー!
 無事だったのは嬉しい。
 でも眼鏡を外して髪をほどいて大人っぽくなるなんて!
 大人っぽくなるなんて! 
 本当に大切なことだからもう一度(以下略)

 私は恭子好きではなく、テッサ好きだったはずなのだ。
 軍務と恋の境に揺れ、世界を動かす力に苦悩し、兄との確執に苦しみながらも前向きに生きるテッサが好きだったはずなのだ。
 フルメタが大好きで、繰り返し読んでいた10年前、恭子は視界の片隅にしかいなかったはずなのだ。
 そんな私がファン面するなと、きっと言われるだろう。
 でもね! でもね!
 「大人になった」の表現で眼鏡外して髪をほどくのは!
 違うんだよ! 何かが壊れた気がするんだよ!
 そんなわけで、劇場版「文学少女」みてきた。

 すごかった。
 なにが凄いって美羽が。
 鬼気迫るものがあった。
 もっと美羽の泣き喚くところを見たい、あの眼で睨まれたい……
 
 平野綾のイメージがまったく変わった。ハルヒやこなたのイメージしかもっていなかったが、こんな、こんな役を……

 ネット上で
「平野の好演は意外ではない。平野はもともと、性格悪い女が上手い、女の嫌な部分が上手い声優。正統派アニメヒロインはむしろ不得手。ハルヒだってミサミサだって、相当おかしい女。依存心で男を振り回す、という点では美羽の同類とすらいえるのではないか」
 という意見が見つかった。
 そうか。そうなのか。私の声優理解がまったく足りなかったのだ。

 ストーリーは、たしかにダイジェストで、複雑な人間関係をバッサリ切ってるんだけど、でも、すべての要素をつめこんで破綻するよりはずっといい、うまくまとめられている。
 なんで「慟哭の巡礼者」をベースにしたんだろう、といろいろ考えてみたけど、

 1、主人公コノハは、竹田さんとか芥川くんのドラマに対しては、「基本的には傍観者でありたい。遠子先輩に引きずられて仕方なく関わった」でしかない。積極的に動く動機があるのは美羽あるいは遠子を中心にしたドラマのみ。つまり「主人公らしさ」の問題で巡礼者を選んだ。

 2、美羽が抱えている闇は「恋愛の変化した独占欲」で、わりと世間一般のドラマにありふれたもので、一見さんにとってとっつきやすいのではないか? 
 美羽は人間なら誰でも持っている「寂しい」「甘えたい」が肥大して、ああなっただけ。しょせんは大規模な八つ当たり。
 しかし竹田さんは「精神の種類が異質」。途方に暮れるしかない巨大な深淵。竹田さんの闇こそ、真にサイコスリラー。今回の映画ではその片鱗すら見せないが。

 こんなところなのかなあ。
 
 ネットでは、「竹田さんの物語である第1巻、『死にたがりの道化』を映画化するべきだった」という意見もあるが、竹田さんの闇は描写が難しいし、美羽のほうが一般受けするという考えで却下されたのかもしれない。『死にたがりの道化』には、詳しくは未読の人に悪いから書けないけど、ある種の仕掛けがあって、その仕掛けが「映画」という媒体と相性が悪い、ということもあるだろう。(かなりバレバレだ)
 
 だから、まあ、今回の映画は満足したし、納得した。
 満足した上で、できればみんな原作を読んで、今回は脇役にすぎなかった竹田や芥川にも濃厚なドラマがあることを知って欲しい。そのほうがもっと楽しめる、とは思った。
 あと前々から思ってたけど、美羽が飛び込んだ、あのトラックの運転手は一番の被害者。
 間違いなく会社はクビで、社会的に抹殺されてる可能性すらあるんですけど……

 で、「うん、いい映画だった!」と思って席を立った。
 感動したのは私だけではないようで、泣いている人もいる。
 客の中で、50過ぎぐらいのおっさんが一人いて、その人が映画館の従業員をつかまえて、喜びの表情で叫びだした。
 「きみ! きみ! いいアニメだった最高だよ!」
 「去年もやってただろうサマーウォーズって。細田監督の。あれも素晴らしかったけど、今回の作品もいいよ! アニメ界の若い才能って育ってきてるんだね!
 俺の人生は間違ってなかった! 間違ってなかったよ!

 おっさん何者だ(笑)
 やっと体調が復活!
 これで小説書ける!
 
 ニコニコしながらジャンプを読む。 

 今週のジャンプ感想。
 っていうかバクマンの感想。
 これだよ!
 焦り、悔しさ、怒り、激情にのた打ち回る、青臭い主人公が見たかったのだ。
 久々に主人公に興味が持てた。
 幻想なのかも知れないが、「作家」はああいう感じであって欲しい。
 とくに主人公はまだ10代の若者だし。
 相方じゃなくて、恋人に激情をぶつけるあたりも好感がもてる。
 相方には言えないんだろうね、相方が今の漫画に全力を尽くしているところを見ているから、とてもやめろなんて。だから恋人に言ったんだろうね。
 主人公のことを「血の通った人間だ」と思えたのは、本当に久しぶり。
 あと最近、なんだか蒼樹さんへの興味が薄れてきて(さっぱりメガネかけないし、仲良しになってしまったからつまんない)、むしろ岩瀬が好きになって来ました。もっと冷たく罵ってくれ岩瀬!
 
 スケットダンスの感想。
 最近、急に好きになった漫画です。単行本ぜんぶ読んじゃった。
 でも今週は……
 うおー、違うー。違うぞー。断じて違うぞー。
 ツンデレにツインテールなら、乳は小さくなければいけないんだぞー。
 それが大宇宙の法則っていうもんだ。
 なんで巨乳なんだよ。しかもニーソックスまで装備してるのに巨乳? ふざけてんの?
 ニーソを足を美しく見せるものだよ? 胸なんて邪魔じゃないか。
 そんなわけで新キャラには「胸を全部削れ(キリッ)」と言いたい。
 っていうかスケットダンスの女の子たちって、たいてい胸でかいよね。
「すごい巨乳」は二人くらいしかいないけど、ヒメコやモモカだって並以上にありそうだし、「ペタンコだ! ぐへへへ」って娘はいない……一番小さいのはロマン先生……? 
 そんなわけで、もっとナイチチを!
 カンザキこと「田中アコ」さんが、先月と今月のアフタヌーンで漫画原作をつとめました。
 タイトルは「ハルカと彼方」。
 「菱川さんと猫」の続編です。
 友人に「兄のようすがおかしい、ずっと魚の世話だけしている」と言われた主人公は、「兄」が魚の化け物に変貌しつつあるのを見てしまう……主人公にだけは本当の姿が見えるのだ……
 今回も、物悲しい話でした。
 愛し合う兄と妹。人の姿を保っていられない兄。海への郷愁と妹への想いで、兄の心は引き裂かれる。
 物悲しいのに、なんか前回よりは「暖かい」印象で……
 やっぱり、人ではないものに変っても、生きて、それぞれの生活があるからかな。
 とっても端正な、いい話でした。
 どうしようもない出来事があって、つらぬきたい想いがあって、予想通り、どうしようもなくなっちゃいました、というだけなのに、なぜだか胸を打つ。
 愛しあっていたからこそ、一緒にいられなかった。
 と書いてしまえば1行。
 その1行を美しい映像や感情表現の積み重ねで丹念に描いていく。
 現代を舞台にしているはずなのに、なんだか、登場人物達の心や言動が古めかしいんだよなあ。
「古めかしい」だと悪口みたいに聞こえるから訂正。
 古式ゆかしい。クラシック。何十年も前の、名作として評価の定まった作品のような。
 古きよき時代の愛の物語、みたいな……
 絵柄のせい……?
 俺の心が汚れすぎ……?


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