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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 まどか☆マギカが相変わらず熱い。
 音楽も映像美も、すべてが素晴らしい。
 
 3話を見た。4話も面白いらしい。まだ4話の動画は見ることができていない。私の家にはテレビが無いのだ。ネット配信を待つしかない。

 で。3話。我らがマミさんが非業の死を遂げた。
 主人公を導く優しい先輩。華麗なマスケットアクション。熱い声援。ネットの一部では「黒幕じゃねえの」「腹黒じゃねえの」と疑いの声。
 声援と疑心の声に包まれて光り輝くマミさんは、孤独な戦いの果てに、やっと仲間を手に入れた。後輩と心がつながった。
 そんな幸せの絶頂の中で……中で。
 全く唐突に、負けて、食われて死んだ。

 衝撃的だった。
 ただ死んだからじゃない。惨たらしかったからじゃない。
 観ている私が、感情の流れを完璧にコントロールされたから。
 中学生なのにお姉さん。
 だがお姉さんは後輩の前で大人ぶっているだけで、実はさびしがり屋の健気に頑張る女の子!
 マミさんの心の中が一気に明かされて、マミさんへの好感が限界まで高まり、「そこにいる! 見える!」っていうくらいまで思った瞬間に殺されて。
 思い返してみれば、確かに話の流れとして、「ここで死ぬ」という伏線だらけだったのだ。
 私もよく小説の中で女の子を殺す。だがこの殺し方には痺れた。
 桁が違う。
 これだ、いちばん心を動かせる殺し方は、こうなのだ。 
 そして……この物語が何なのか、どこをめざそうとしているのか、わかった気がした。
 
 これは「希望なき世界で、それでも戦う戦士」の物語だ。
 
 ネットでは、これ以前の魔法少女と比較する声がある。
 もちろんセーラームーン、プリキュア、なのはなど、戦闘中心の魔法少女作品と比較されるわけだ。
 これらの作品群と、まどかは、決定的な違いがある。
 なのはは、確かに戦うし、容赦なくビームをぶっ放す。
 悪魔とか魔王とか呼ばれることもある。
 だが世界の基本法則が優しい。
 勧善懲悪であり、友情・努力・勝利だ。
 少年漫画ですよ。少女といいつつも。
 正義は勝つ。友情は人を救える。敵だった奴も仲間になれる。
 努力は報われる。そうにきまっている。
 だから、頑張ろう。

 しかし、まどかワールドはそうではない。
 
 なにが正義なのか分からない。友情はだれも救えないかもしれない。
 どんなに努力しても一瞬の油断ですべてが失われてしまう。
 救いなど誰も保証しない。一寸先は闇だ。
 でも、頑張ろう。

 1年くらい前に新城カズマ関連で書いたけど、「努力は報われる。だから頑張ろう」と「努力なんて無駄かもしれない。でも頑張ろう」は、作品の根底にあるものが違う。まったく別ジャンルだ。
 まどか☆マギカは明確に後者で、「善意なき世界」を前提にしている。
 あれほど頑張っていたマミさんが幸せの絶頂で、「ただの油断」で死んだことは、「世界に善意など無い」ことの象徴だ。
 でも、腐らずに、世界をまっすぐに見つめ、歩いていこうと。
 たとえ志半ばに倒れても、あなたが気高く活きたことは無駄ではないと。
 きっと、そういう物語になるはずだ。
 
 なると思うんだけどな。
 ただ残酷に殺してヒャッホゥではないと信じているぞ。
 信じていいんだな!?
 
 日記タイトルとの関連が無いな。
 ああ、この日記タイトルはね、2chのまどかスレで、騒いでいる人がいるんですよ。
 「こんな残酷で希望の無いアニメは18禁や15禁にするべきだ。かわいらしい絵柄のせいで子供が見るかもしれない。子供が見たら心にトラウマが残って廃人になってしまう」って。
 まどか有害説。
 スレ住人が反論した。
「深夜アニメなんだから普通子供は見ないだろう」
「親が判断して見せなければ済む話」
 だが彼or彼女は聞く耳を持たない。
 あくまで言うのだ。
「親にそこまで要求するのは間違いだ」
「子供向けでない作品を、子供が間違って買ってしまうような装丁で売ることが許せない」「社会的に悪だ」
「子供に、夢は叶わない、努力は報われない。みたいな現実をつきつけて悦に入るのはオトナ失格。子供を守らないと」
 って……

 エロマンガ規制のときと同じような議論の流れに……
 ああ反論したい反論したい。
 でも、もう寝る時間だ。
 反論は明日。
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 「まどか」第2話をニコニコで見ました。公式動画ですよ。違法性はありませんよ。
 第2話も面白かったし、戦闘シーンのカッコよさは最高でした。
 マミさん好き好き。巨乳は嫌いだったのにマミさんは好き。
 あの優しそうで、とても中学生とは思えない母性を感じさせる喋りが、それでいて陰のあるところが好き。謎めいているところが好き。戦闘シーンが斬新でカッコイイのが好き。
 っていうか主要キャラの女の子たち、みんな好き。
「心に屈折が無ければ駄目」とか言うのを封印して、みんな好き。
 
 今回のマミさんはマスケット銃をドバーッと浮かべず、たくさん地面に突き刺して、撃っては捨て、撃っては捨てという戦い方をしました。なんで1話みたいな撃ち方をしなかったは不明です。
 映像的に毎回違うモノを見せたかったのかもしれない。
 合理的な理由があるのかもしれない。いちどに何百丁も撃つと1丁あたりの魔力が下がるから、雑魚を一掃するにはいいけどボス戦では使わない方が良い、みたいな。
 まあ、でも、こまけえこたあいいんだよ!
 うっひょお! と言いたくなる映像を見せてもらえたから!
 マミさんが黒幕とか、良いことばかり言ってるから詐欺師だとか、そういうことをネットで予測してる人がいるけど俺は信じないね! 
 主人公を導く、かっこよくて優しい先輩さ!

 ……ところで、関西ではもう3話が放送されてるんだよね。
 どんな感じなのか、ちょっとみんなの感想をぐぐって見るか。
 マミさん裏切らないよな! ぜったい裏切らないよね!
 さやかが敵にまわるのはありえるね。たぶん最後は敵だね。
 さて、3話ではどんな華麗な戦いをマミさんが……
 
 この好奇心が、地獄の入口。

 (検索中)

 うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 

 見るんじゃ、なかった……
 ちょっとタイトルが何言ってるのかわからない。
 とにかく、新しく始まったアニメ「魔法少女まどか★マギカ」がすげえ面白いのですよ。いままで私がまったく見たことがない変身ヒロインものを見せてくれるんじゃないかと……

 幼児的ですらあるかわいらしいキャラクターデザインと、ホラーテイストたっぷりの演出が絶妙な化学反応を示してくれて…… 
 魔物のいる異空間の描写とか、「マジで異次元」という感じで、悪夢を見そう。音楽とか、聴いているだけで脳ミソが軋んでくる。
 で、そんなシュールなグロテスクな世界を、清らかで幼いロリが彷徨するのだ。これはたまらん。 なんか展開や設定を考察するためのヒントがたくさん埋め込まれているらしいね。エヴァンゲリオン的な楽しみ方もできるね。
 女の子たちもみんな好感が持てるし。
 岩男潤子さんが女教師役で出ていたので、思わず懐かしくて泣きそうになった。むかし大好きだった、岩男潤子。必死になって深夜のラジオを聴いていた。本当に素晴らしい声優で歌手だったと思う。「スーパーアニメガヒットトップ10」は青春。「KEY THE METAL IDOL」は伝説。「手のひらの宇宙」は国歌。「超光速グランドール」は黒歴史。 
 10年前なら、主人公は無理でも、主人公の友達役は貰えていたのに……何を過去形で語っているんだ俺! 謝れよ! いまの岩男さんもいいじゃないか! 眼鏡の女教師いいじゃないか! なごむじゃないか!

 興奮しました、すいません。 
 「これは凄い! 新しい!」と膝を打ったのは、1話で先輩魔法少女のマミ先輩が登場して、魔物たちを一掃するシーン。
 無数の古式銃(文様の彫りこまれた優美な奴。フリントロック式?)を魔法で召喚して、銃が空中にビシッと陣形を組んで一斉射撃する。
 なんか銀英伝の宇宙艦隊みたいな撃ち方。
 銀河大爆発な感じ。
 ネットでは「ひとり戦列歩兵」「ひとり南北戦争」とか言われてる。
 見た瞬間に痺れた。
 こんなカッコイイ映像見たのは久々だ。
 もうすぐニコニコ動画で第2話が公式配信される。
 2話でもマミ先輩は大活躍らしい。楽しみ。
 
 とにかく、興奮のあまり語彙が少なくなってるけど、今年は素晴らしい年になりそうだ。いきなりこんな新鮮な感動を味わえるんだから。
 こないだ知人からもらったライトノベル「蒼海ガールズ!」(全3巻)がめっぽう面白い。
 ラブコメ+女装モノ+帆船モノ。
 主人公は国を追われた皇子。命からがら逃げ出したところを、外国の軍艦に拾われる。
 ところが、軍艦の乗組員は女ばかり。その軍艦の母国は「男が極端に少ないから、女ばかりで軍隊を編成している国」だったのだ。
 主人公は悪ノリ好きのエロ艦長に唆されて、性別を偽って水兵として艦に乗り込むことに……
 外見のかわいらしさと、正義感の強さ、卓越した剣術などで、しだいに少女乗組員たちは彼を愛するようになっていって……ハーレム状態! でも性別がばれると死刑! 
 個性あふれる美少女達に、もみくちゃにされる主人公。
 女の子たちもかわいいが、なんだか主人公までかわいく見える! ふしぎ!
 だって主人公、健気で純粋で、そして儚い。
 「限りある青春を、もうすぐ砕けてしまう自由なる時を、懸命に生きてる」って感じなんだもの。
 あと「オス」性をかなり削り落して書いてるんだよね。
 オシッコはどうするんだ、という問題が最初に一回だけ出てきたけど、でも一回だけ。
 あとは「排泄は? 着替えは? 髭は生えないの?」などの問題はスルーされる。「女の子に囲まれて、さんざん迫られてイタズラされて、欲情しないのか? その気がなくても体が反応するんじゃねえか?」という大問題さえも、存在しない扱い。
 主人公は、女の子が裸になったりするシーン、体が密着したり耳を噛まれたりするシーンで恥ずかしがってヒャアヒャア言う。すごく強いのに、泣いて嫌がる。この「恥ずかしい」は性的な感情だけど、でもそれは、欲情とは違う。徹底的に受け身な、性の描き方なのだな……
 この人ちんちん無いでしょ、という書き方になっている。
 生身の男として描いたら、こうはいくまい……
 主人公は「ぼく男なのに、なんでこんな……」って嘆いてますが、ある意味、彼は男ではないのですね。オスの獣ではない。
 もちろん女でもない。男というモノの「ネタとしていじりやすく、おいしい、無害でかわいらしい部分」だけを抽出して作られた生き物。

 で、まあ、「主人公をめぐっての嬉し恥ずかし恋のさや当て」が、とにかく愉快。

 いちばん可愛いのは、王女のファム。元気なロリが偉そうに王様言葉で命令してくる! たまらんですわ。もっと罵ってください。しかもただのワガママじゃなくて、海軍軍人として生きようと必死に頑張っているので、ワガママを応援したくなる。

 いちばん面白いのは、カタブツ軍人の副長アリル。カタブツすぎて艦長としょっちゅう衝突しているのに、主人公のことになると一番ハデに壊れる。くんかくんか! 届け、この想い! みたいな。「いちばん最後は副長が酷い目にあってオチがつく」という、GTOの内山田教頭みたいなネタキャラでもあります。

 もう一つの面白さは帆船と海戦の描写。
 帆船時代の最後、ナポレオン戦争あたり(に似た異世界戦争)を舞台にしているので、帆船の描写がいろいろ出てきます。びっちりと高密度で。熱く激しく。
 帆を操作して艦の向きを変えるだけでも、数十人の人間が息を合わせなければいけないんだ、大変なんだ、ということ。
 艦の動力は風だから、風の強さ・向きに応じて戦術が変わってくること。
 木造軍艦だから壊れやすい。嵐で壊れる。クジラにぶつかって壊れる。破壊工作で壊れる。砲撃で壊れる。カキやフジツボがくっついて壊れる。
 っていうか、常に少しずつ浸水している。現在の「船」の常識がぜんぜん通用しない。
 この壊れやすさと、どう付き合っていくか、どう直すか、というあたりの創意工夫と努力。
 そして、この時代独自のクラシックな戦闘!
 これらすべてが余すところなく描かれていて、いやあ、血がたぎった。
  
 ラブコメ(エロコメかも?)の部分と、地に足がついた生活の描写、迫力の戦闘シーンが、まったく乖離せず結びついて、たがいに魅力を高めあっているのも良い。
 ハードな世界で、血と汗を流して、死に物狂いで船乗りとして生き、その上で覚悟をもって乱痴気騒ぎしているから、乱痴気騒ぎがますます楽しそうに見えるとか……
 おすすめ。
 私は、ナポレオン戦争時代の海軍のことは、映画「マスター・アンド・コマンダー」を観ただけで、大して知らないのですが、とにかく、あの映画を少しでも面白いと思った人は、ぜひ読むべし。
ある日の会話

 ますだ「なんかホメオパシーが話題になってて、効果を政府が検証するとかいうことになってるけど、私さっぱり分からないんだよね。
 あんなの効果がないことは分かり切っているし、『水』に物質の情報が入るなんて100パーセントありえない。だって複雑な構造を一切持たない『水』だよ? どこに情報が入って、どういう経路を通じて体に読み込まれるんだ? まだしもUSBメモリを体に突き刺して『サイクロン! ジョーカー!』とかいって変身するほうがリアリティがある

 某「でも科学的にあり得なくても、何かにすがりたい人にとっては関係ない話だよ」

 ますだ「それだよ。その『すがりたい』ってのが理解できないんだ。
 もちろん現代医学で治せない病気はあるし、医者が間違えることだってある。
 そうやって医学で見放された人間が藁にもすがるって言うんならわかるけど……
 見放されたわけじゃなくて、自分のほうから積極的に現代医学を否定する。何故だ。
 彼らは『溺れる者は藁をもつかむ』とは違う。
 『ちゃんと船に乗ってるのに、わざわざ海に飛び込んで、藁をつかんでいる』 」

某「あのー。それはお前に言われたくないというか、『お前が言うのwww』という感じなんだが」

 ますだ「え? なんで?」

 某「だってさあ。お前は昔、国家公務員で、安定した一生が保証されていたのに、『小説家になる』とかいって辞めちゃったわけだろう。
 どう考えても『船に乗ってるのに以下略』ってお前のことじゃないか」

 ますだ「安定した一生なんて全然保証されていなかったよ。明日の命すら危うかったよ。中学生の時と同じで、私にとって公務員生活は『イジメ地獄』だった。毎日泣きながら家に帰って、なんとかして配置を変えてもらおうとしたけど、でも試験に落ちて、変えることができなかったから辞めたんだ。
 あのまま十年も働き続けていたら、間違いなく誰か殺して懲役だよ。貧乏でも今のほうがいい。今は死ぬほどの苦しみはない」

 某「その主張を周囲の人間は理解してくれるかい?」

 ますだ「いいや。『イジメなんて無かった。妄想だ』って言ってるね」

 某「でも、お前の真実なんだろう? ホメオパシーも一緒だよ。他人には理解できなくても、医学に絶望するような出来事があったんだよ。『当人にとっての真実』は科学なんかよりも強い。そいつをどうにかしないかぎり、彼らに統計的データを突き付けても無駄だろう」

 ますだ「そうなのか……俺は彼らと同じなのか……」

 衝撃です。
 


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