ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 小説「魔法少女育成計画 特別編集版」を読んだ。作者は遠藤浅蜊。 主人公・小雪は夢見がちで心優しい女の子。 幼い頃から「魔法少女」に憧れてきた。 あるとき、本当に魔法少女になってしまった! ささやかな魔法の力で人助けを始める小雪。幼なじみや、先輩魔法少女たちと交流し、ほんとうに幸せな日々を送る。 ところがある日、マスコットキャラクターが言い出す。 「魔法少女の数を増やし過ぎたぽん。半分は脱落してもらうぽん」 16人の魔法少女たちのサバイバルが始まる。 最初は「人助け競争」で脱落者を決めたが、やがてルールが歪められ、血で血を洗う殺しあいとなる。 勝ち残ったのは意外な人物? 殺人ゲームが行われた真相は? 「魔法少女たちが、邪悪なマスコットキャラクターに唆されて殺しあいをする」といわれると、やっぱり「魔法少女まどか☆マギカ」を連想すると思いますが、実際に読んでみるとあまり似ていません。 むしろ、「戦闘破壊学園ダンゲロス」によく似ている。 この小説の魔法少女たちは、一つだけ魔法の力を持っているんだけど、どんな力を持っているかはお互いに秘密。「たぶん、あいつの能力はこうだろう」と推測して戦う。 能力の読みあいと相性で勝敗が決まる。 すごく強そうな能力が、たまたま効果を発揮できずにあっさり破られることもあり、「これは戦いの役に立たないだろう」というハズレ能力が意外な決め手になったりする。意外性があってスリリングだ。 もうひとつ、この小説をスリリングにしているのは「命の軽さ」。 十六人の魔法少女たちは、それぞれ憧憬、渇望、恋慕、怨念などを背負っているんだけど、それらの感情を色々と描写しておきながら、殺すときはサクッと殺す。えっ因縁があるんじゃなかったの? 想いを伝えるんじゃないの? ところが死んでまう。重要そうなキャラクターも、色々なものを背負っているキャラクターも、お涙頂戴的な演出をせずにサクッと死ぬ。ほんの少しの偶然や油断で! このシビアな感じが、すっごくダンゲロス的。 ダンゲロスが好きな人、悪趣味なバトルものが好きな人に、オススメ! あるキャラクターが「ひとり殺せる奴がいる! 今度は失敗しない!」って叫ぶシーンが衝撃的だったなあ……お前がそれ言うのかよ…… これってシリーズ化されているそうです。 私が読んだ「特別編集版」というのは、一番最初の巻「魔法少女育成計画」を増補改訂したもの。 続刊の「restart」「limited」になると、もっと面白く、もっとエグくなるらしい。 読みたい気もするが、胃にもたれそうだな…… PR |
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