そうだよね、「みつナイ」いいよね、セーラ様いいよね

　「オタフィジカ」さんが「みつめてナイト」について熱く語っている。

　うん、うん、同感です。
　あのゲームは傑作。
　「ときメモ」と同じようなシステムだけど（訓練やアルバイトで能力値を上げて、デートして選択肢を選んで好感度を上げるという、ほとんど同じだ）、いろいろな女の子を攻略して、見えてくる物語と情報をつむぎ合わせると、世界が生まれる。壮大でありながら、人間味にあふれた異世界ファンタジーが。
　戦争、幽霊譚、反政府闘争、財閥の台頭と没落、王家のお家騒動、潜入工作員、これだけのものがすべて、恋愛ドラマとしてゲームに入っていて、みんなで一つの「みつめてナイト」という物語を作っているんだ。
　つうか爆弾テロで財閥が没落する恋愛ゲームとか、他にあるのか。
　あるのかもしれないが、私は知らなかったので、「恋愛シミュレーションで、こんなことが可能なのか」と衝撃を受けた。
　もちろんメイドさんやパン屋さん、画家志望や歌手志望の平凡な女の子もそれぞれドラマがあって、ちゃんと「大きな話」と絡んでいたりする。

　もちろん、セーラ様ことセーラ・ピクシスも、忘れてはなりません。
　病弱、知的、繊細、純情、憧れと恐れ。
　眼鏡っ子のひとつの究極だね。神棚にまつるレベルだね。
　あの声で「授業をはじめましょう、せんせい」って言ってもらえるんだぞ。これはもうたまらんだろ。
　むろん、昔のゲームだ。いまにして思うと、あまりグラフィックが良くない。
　セーラ様の眼鏡デカすぎじゃね？　髪がプラスチックみたいじゃね？　
　だが、我々キモオタの１８番、脳内補完だ！！　むしろ、野暮ったい眼鏡をかけていてこそのセーラ様で、ファッション的に洗練されてはならんのだ、とも言える。

　コンシューマゲームをやらなくなって１０年以上になりますが、なぜか私の家にはいまでもこのソフトが置いてあります。ハードはないのに。