ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
こちらです
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ある日、駐車場にバイクを停めたら、倒れてしまった。
うおー、この微妙な傾斜がダメだったかあ! どっこいしょ……起こして気づいた。 あああ! クラッチレバー曲がってる! クラッチレバーは2000円くらいするのだ。 アルミの棒のくせにッ! だが待て! こんなときのために車載工具だ。 このレンチでひっかけて、テコの原理でぐいっ……ほら曲がった。逆方向に曲げて戻してやればいいのだ。私はいままで15年間のバイク生活で、おそらく両手両足の指でも数え切れないくらい(えー!?)バイクを倒してきたが、レバーもペダルもこうやって曲げて直して…… ぼきっ なん……だと……!? なんという脆いアルミ合金だ。 俺の知らない間に日本の冶金技術はどうなっちまったんだ。 現実を認めたくないので素材のせいにしてみたが、無駄である。 調べてみたが、アルミパーツを曲げて直すのは、もともと無理のあるやり方で、そんなことをしたら強度が落ちてしまう。(鉄パーツなら、ある程度は直せます) いままで偶然、折れずにうまくいっていただけなのだ。 PR
本の感想。
川原礫「アクセルワールド1 黒雪姫の帰還」電撃文庫 もうすぐ2巻が出てしまう。 その前に感想をぜひ書いておきたい。 こういう話。 コンピュータと脳を接続し、誰もがネット上の仮想世界に入れるようになった世界。 主人公はデブのイジメられっ子の少年。 ゲーム以外何のとりえもなく、自分の人生に絶望しきっている。 ところが、ある日、学校のアイドルである美少女「黒雪姫」から誘われ、あるゲームソフトを渡される。主人公の高いゲーム能力を見込んで、この特別なゲームをやらないかと。 思考速度を1000倍に加速させて、自分の分身同士を戦わせるゲーム。ゲームの範疇を超えた超人的な力を約束してくれるゲーム。ごく一部の適格者にしかプレイできないゲーム。 主人公はその誘いに乗った。自分の能力が認められたことが嬉しかった。ゲームの「加速」能力を使って、イジメから脱出することもできた。 救ってくれた恩を返すために、ゲーム内で「姫」の手助けを始める主人公。 なぜか姫に好意を寄せられていることに戸惑いながら、姫を狙う謎の襲撃者シアンパイルを探す。 ところがシアンパイルの正体は驚くべき人物だった…… 設定も面白かったけど、なんといってもヒロインの姫がいい。 すげえかわいい。 気位が高くて、貧乳で、「だ・ある」口調で偉そうにしゃべって、 でも本当は優しくて……みたいな美少女キャラ、大好き。 イラストが素晴らしいせいもあって、なんど萌え死にそうになったかわからない。 私の理想の萌えキャラに98パーセントくらいまで合致する! 某「残りの2パーセントはなんですか。眼鏡ですか」 ますだ「姫が眼鏡をかけてくれれば99.5パーセントまではいく! 最後の0.5パーセントは科学では解明できない未知の成分だ!」 某「きめえ」 ますだ「あとラストのイラストの三つ編みがすごくよかった。あの瞬間、99.1までいった!」 某「まじきめえ」 まあ、それより。 当然、考えたんですよ、私。 同じイジメられっ子の小説を書いてきて、なんで私のはダメなのかなーと。 具体的にはベルタと比較して。 いろいろ違いはあると思うんだけど…… たとえばイジメの描き方がぜんぜん違う。 アクセルワールドでは、具体的なイジメのシーンが少ない。 私は最初、それが不満でした。 なんで詳細に真実を書いてくれないんだよ! 我々はこんなに苦しんでるんだって書いてくれないんだよ! 世界に叫びを轟かせてくれよ! 私ならよってたかってイジメられるシーンを原稿用紙50枚書くね! そして、加速能力を手に入れた主人公がイジメっ子を一人一人追い詰めて血祭りにあげていく! これが100枚! 死ねえ!! うひゃひゃ! このへんで脳内ツッコミが入りました。 「いや、それじゃダメだろう。主題から外れている」 そういやあそうだな…… アクセルワールドでは、具体的なイジメの描写がほとんどない代わりに、「イジメられ続けてきた主人公が、どんな性格や自意識を持つか」ということが詳細に、執拗に描かれています。 三人称だけど視点は主人公にぴったりくっついて、一人称に近い書きかたです。 「ボクは何の価値もない人間なんだ」 「誰かがボクを好きになってくれるなんて有り得ない」 「誰かが好意をしめしてくれても、それはきっと、からかってるんだ」 「どうせ何かの冗談に決まってるから、好意なんて信じないでいよう」 こういう類のモノローグが、ずうっと…… こういう「自己評価の低さ」によってがんじがらめになっていた主人公が、自分を信じてくれた少女のために頑張って自縄自縛を断ち切り、飛翔する……のがアクセルワールドの一番の本筋です。 本人が変わることができればそれでいい。 それどころか、イジメというのは話の中心ですらなくて、主人公の性格をこんなふうにしてしまった「背景」でしかない。 背景の排除に重点を置くのは、ちがう。 だから、ブチのめさないと爽快感が得られないからどうしても納得できない、悔しくて怒りがこみ上げてくる、主人公がやらないなら俺がこの手で、というのは私個人のワガママで、作品の主題を阻害しているんだと思います。 ベルタも建前の上では「イジメられっ子が、はじめて自分の価値をみとめてくれた人のために頑張って、変わる話」でした。そういうつもりで私は書いていた。 だから、「成長とは何か」「どういう行動をとれば成長したように見えるか」を突き詰めて書くべきだった。 祐樹くんがイジメっ子の指を噛み千切ったのが成長に見えない、という意見を聞き入れるべきだった。 あと、主人公の自意識も、なんだか私の記憶にあるのと違う。 わたし学校でイジメられているとき、「自分は価値のない人間」とか思いませんでしたよ。 まったく逆に、自分はクラスメートの誰よりも価値のある人間だ、神に選ばれた優良種だ、このクソ虫どもが、と思っていた。 もうすぐ世界が崩壊し、「覚醒のとき」が来て、私は「真の姿」である「超存在」になれるのだと。 今は一時的に覚醒の時を待っているだけだと。 そんなことを日常的に演説するから、ますますイジメられたんですが…… そういう妄想で自分の現実を糊塗しないと耐えられないんじゃないかなあ。 主人公は「ゲームなら負けない」というプライドがあったから大丈夫なのかなあ。 私みたいな邪気眼妄想タイプのイジメられっ子が異常なのかなあ。
小説「ブラッドファイト」は、もう200キロバイト以上あって、ひとつのページにまとめると重くなって仕方ない。
とりあえず、いままで書きあがった分を3つに分割してみました。 ブラッドファイト分割版1 敬介が凛々子と出会い、凛々子を仲間にするまで。 ブラッドファイト分割版2 敬介と凛々子のデートが終わって、出撃命令がかかるまで。 ブラッドファイト分割版3 敬介の錯乱のせいで凛々子がやられて、作戦が失敗するまで。 この後なんですが。 もう2ヶ月近く「書けねー、書けねー」と頭の中だけでグルグルしていて、とても恥ずかしいです。 これは、「Aにしようか、Bにしようか、やっぱりAが……でもBも捨て難い……」みたいな優柔不断状態を続けているだけで、この状態をいくら続けても作品の質は上がらないと思います。 このままでは完成できなくなってしまう! 怖いので、もっと小刻みに、書けた分だけでもネットに上げることにしました。 |
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