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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 イジメの話ばっかりで陰惨だ。
 食べ物の話でもしよう。
 と言いたいところだが、食べ物に関しても悲しい出来事が。
 私はファミリーマートの「エビとバジルの冷製パスタ」がすごく気に入っていた。
 こんなに美味いコンビニ飯はめったにない。いいや、「パスタとは何か」という概念がひっくり返るレベルで美味い。
 たまらんでゲソ! って言いながら、カネがある限り毎日食べていた。
(だから貧乏なんだよw)
 
 しかし最近、どこのファミリーマートに行っても置いていない。
 他の種類の冷製パスタに取って代わられてしまった。
 店員に問い合わせて愕然とした。
「うちは入れてません。売れ行きが悪かったので」
 数カ所のファミリーマートをめぐったが、どこも同じ答えだった。
 おお……みんな、あの美味さが理解できないのか……

 そういや、お気に入りの飲料「ホワイトワンダ」も、いつの間にかコンビニで見かけなくなった。
 私の味覚はよほど少数派らしい。
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 古処誠二の「少年たちの密室」、あれもイジメを扱った推理小説なのですが。
 たしか、こう書いてあったんですよ。

 「問題のないクラスなんてない。
  問題のないクラスは、問題が隠蔽されているクラスだ」

 名言だ。なんて痛々しい、残酷な名言だ。
 「昔にイジメは無かった」も酷い間違いですが……
 もっと悪質なのは、イジメ撲滅を叫びながら、その口で差別と偏見を垂れ流す人間。
 大津の事件は許せない! イジメは殺人だ!
 などと言った人間が、別の記事ではこう書く。
 在日死ね! 朝鮮ヒトモドキ日本から出ていけ!
 挙句の果てには、「今回の事件も在日韓国人や部落解放運動が関わっていると。ヤツらが圧力をかけて隠蔽したのだ」と、そこまで中傷する。

 コリャ駄目だ、イジメ撲滅を叫ぶ人間がこの有り様じゃ、なくなるものか、と絶望的な気分になります。
 
 私は今回の事件で、イジメを行った者が、犯罪人として処罰されることを望んでいます。
 それをきっかけに、イジメについて厳しい対応が行われ、学校が生きやすい場所になってくれることを願います。
 望みますが、しかし……
 憶測や風聞に基づいて、関係ないものが犯人扱いされて攻撃されるならば、それもまたイジメであると言わざるを得ません。
 私の実体験をまた書きましょう。
 教師や親なんかにイジメ被害を相談すると、よく返ってくる答えは、
「お前がクラスの連中に迷惑をかけるからだろう」
「お前のほうからちょっかいを出したんだろう」
「あいつらはお前を教育してやってるんじゃないか」
 これでした。
 イジメを行う本人たちも、「教えてやってるんだ」って、よく言いました。
 私は小学生の時は「エンピー」、中学生の時は「シンショウ」って呼ばれていたんですよ。
 エンピーはこのさい関係ないとして、問題は「シンショウ」。
 シンショウってのは身障、つまり身体障害者のことです。
 私は普通の意味での身体障害者ではありませんでした。
 しかし、普通の人よりも動作が鈍く、スポーツのたぐいが何一つできず、会話のテンポが悪く、滑舌が悪く吃音があり、人の目を見て話すことに苦痛を感じ、非常に情緒不安定でボロボロ泣き、年に何度か大小便を漏らし、ご飯を食べるときにこぼした。
 そういう、「ふつうの中学生ができることをできない人間」が、「劣った、人間以下のモノ」として「シンショウ」と呼ばれたのです。
 そして、「シンショウ」相手には、殴ろうが脱がそうが「教えてやってるんだ、こいつがみんなに迷惑をかけないように」で正当化されたのです。
 私の通っていた学校では、「シンショウ」をボコボコにすることは「親も教師も認める正義」でした。
 いぜん、「実録・連合赤軍」って映画を観ましたが、まさにあんな感じで。
 増田くんがちゃんとした人間に生まれ変われるように、みんなで手伝ってあげましょう! という感じでボコボコ。
 ネットにかぎらず、正義の名のもとに誰かをボコる行為は……
 もしかして、「シンショウ」をボコっているのではないかと。
 その可能性は常にある。正義の拳の下では私が泣いているのでは。
 だから私は怖いです。
 「イジメ撲滅は正義なんだから不確かなことを言ってもいいんだ」という人間が。
 大津市のイジメ自殺事件が、ネットやマスコミを騒がせていますね。
 「大津事件」で検索すると、いちばん上に出てくるのは「ロシア皇太子が斬りつけられた大津事件」ですが、5番目あたりから「大津のイジメ自殺事件」の記事がずらっと並びます。
 これをきっかけにイジメが減って欲しいです。
 不可能と思いつつも、根絶されて欲しいと思っています。
 
 しかし、イジメを減らすためには、そもそもイジメとはどういうものなのか、事実認識を正しく行わなければいけません。

 でも、イジメに対して間違って認識している人が多いようです。
 今回の事件について他人はどう思っているのか、ヤフーのコメント欄や、ブログや、ツイッターを見ました。何百も見ました。
 多くの人がこう言ってるんです。

 「昔はこんなひどいイジメなんて無かった」
 「昔のイジメはカラッとしていて、今は陰湿」
 「昔は、つい悪ふざけがやりすぎた感じだったけど、今のは明確に悪意あるリンチ」

 今回のようなイジメは最近になって生まれたものだと!
 そして、こう続けるのです。

 「イジメがここまで過激化したのは、日教組の教育が悪い……」
 「民主党が悪い……」
 「戦後民主主義が悪い……」

 何を馬鹿な! デタラメだ!
 まるで「アウシュビッツは無かった」と言われたかのような、強烈な屈辱をおぼえましたよ。
 イジメはずーっと昔から、今日(こんにち)のように陰湿だ。

 「昔のイジメはカラッとしていた」って、そりゃあなた、当事者じゃないから言える台詞です。
 
 わたしは1980年代、小学校や中学校のとき、今回の被害者の方が味わったのと大差ない被害を、それこそ何年という単位で、ずーっと受け続けてきましたよ。
 昆虫を食わせられる? 経験しました。
 汚水を飲まされる? 経験しました。
 枕投げで袋叩き? 経験しました。
 ズボンをずらされる? 陰毛を焼かれる? 唐辛子を性器に塗られる?
 男性器周辺を狙うのは、あいつらの基本中の基本です。プールの授業とか、更衣室で、かならず集団で股間をいじられるので大変辛かった。
 ロープで自殺の練習? ちょっと違うけど、首をロープで縛られて、廊下とか階段を引きずり回されました。彼ら(イジメっ子たち)は「銀河鉄道999の真似」って言ってましたね。ちょうどテレビで再放送していたんですよ。あいつら999から何を学んだんですかね?
 万引きの強要? それはありませんでした。ただ、性的なこと(オナニー等)を、人前で、とくに女子の前で強要された。おそらく万引き強要というのはカネが欲しくてやっているのではなく、タブー意識の強いことをやらせることで「コイツは何でもいうことをきくんだぜ」という優越感を得たくてやっているのだろう。だとすれば、万引き強要とオナニー強要は同じような行為だ。
 そして、わたしの場合も、大半の教師はイジメを止めてくれなかった。
 目の前でボコボコにされて、服を脱がされているのに教師も一緒に笑っていた。
「お前一人が我慢すれば、クラスのみんなは幸せなんだ、なんでワガママ言うんだ」と言った教師もいる。
 
 なにも変わっちゃいない。

 何も同情を求めているわけではない。
「昔はこんなイジメなんて無かったよ」と言うあなたは、「都合の悪い記憶に蓋」をして、「無意識のうちに隠蔽・捏造」しているのではないかと、そう言っている。
 
 わたし個人の体験談では信用できないかもしれない。
 だが、これはどうだろう。

 「少年犯罪データベース(いじめ事件)」

 「子供たちは二度殺される イジメ・恐喝・リンチなど生徒間事件」

 出るわ出るわ、イジメ、イジメ自殺、イジメ報復殺人……
 いつの時代もあったんですよ。
 20年前も、30年前も、戦前ですら。
 当事者以外の人はみんな忘れてしまうから、「昔はなかった、あるいは今ほど酷くなかった」などと言ってしまうのです。
 「昔から同じようなイジメはあった」。
 「けっして、最近になって悪化したわけではない」
 どうか、その事実だけは頭に置いて欲しいと思います。
 出発点を間違えてしまうと、やれ民主党だ日教組だの、ゲームだのインターネットだの、手近なところを「イジメの原因」にして、それで終わりになってしまう。
 終わらせてはいけないんだ。
 驚いた。 
 『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』が劇場アニメ化されること。
 最初に思ったのは「え、アレ映画化しちゃっていいの?」
 違うんです、映画化に値しない、という批判ではありません。
 大衆娯楽ではなく特定の人間だけを狙って放たれた作品だと思っていたのです。
 あの主人公の気持ちが分かるのは、「イジメなどで現実が辛くて、とことんまで現実逃避したことがある人間」、つまり私のような人間だけだと思っていた。
 私は個人的に、あの作品が好きで、「痛そうだけど楽しみ」。だが、映画が作られるほどたくさんの客を掴んでいたとは。

2chのどこかに
「MF文庫の『緑のハーレム』に対し、
 ガガガは『青のスクールカースト』で対抗する!」
 みたいなことが書いてあって、
「えースクールカースト物って、レーベルの看板にするほど売れるものかなあ?
 あんな陰惨なのわざわざ読みたがるのは少ないのと違うか?」
 と思っていたが、間違いだったのか。
 そうだよね。どんな題材でも、ようは描き方だよね。

 でもガガガ作品で、スクールカーストものを映画化するなら、「ほうかごのロケッティア」の方が派手で面白そう。


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