ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
こちらです
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幸いなことに忙しいです。だからコミケとかは行けませんでした。もちろんカネがないのも理由。
お盆の時期、普通の工事現場はたいていお盆休みですが、花火大会とかサービスエリアとか、いろいろ特別な警備業務が発生し、忙しいんですよ。 ふだんはやらない仕事で、前回やったのは1年以上前、だから仕事のやり方を一から覚え直す必要があります。慣れないので、常に緊張状態。時間が短くても疲れます。長いともっと疲れます。 サービスエリア警備の辛さは2009年頃に一度書きましたが、花火大会もけっこう大変なんですよ。時間は確かに短いんですが…… 先日、某花火大会で、わたしは「会場出口スロープ」に配置されました。 1、「ここは現在使えません、閉鎖中です。花火終了時にはお使いいただけます」とお客さんに説明する 2、フェンスを乗り越える・フェンスの下をくぐるお客さんを言葉で止める 3、お客さんが退場する時はスロープを開放して、お客さんが転ばないように誘導する 主にこの3つが私の仕事です。 少し高いところにいたので、会場を埋め尽くすお客さんたちを見ることができるのですが…… すごいね! カップルの数! 子供連れのオジサンオバサンもいるけど、若いカップルの方が多い。大半が浴衣やTシャツのようなラフな格好で、茶髪の割合がとても高い。普通町中ではこんなにたくさんの茶髪はいない。みんな手をつないだりベタベタしている。 この世にはこんなにたくさんのカップルがいたのか。 おっと、見てる場合じゃない、仕事仕事。 花火が始まる前には、あんまりやることはない。 花火が始まる。 放送「◯◯社によるスターマインです」 ドーンドーン フェンスの外から乗り越えて入ろうという客が現れるので、言葉で注意して、頭を下げてお願いして、正しい入り口に誘導する。 忙しいので花火を見ている余裕が無い。 放送「◯◯有志によるスターマインです。◯◯クラブによるナイアガラの滝です」 ドーンドーン、シュボー 見てる余裕が無いんだ、見るな見ちゃダメだ! 放送「小田急電鉄によるどーたらこーたら。小田急ロマンスカーVSEが夜空に浮かび上がります!」 どんな花火なんだ! 見たいー! で、そのあとが大変だったんです。 花火が終わる少し前、警察から指示が。 「そのスロープは開けません。開けないで、別の出口へ誘導するように」 えーっ! ムチャな! 別の出口ってとても離れている! いままでずっとお客さんには、帰りはこのスロープで出てもらうって説明していたのに、いきなり言われても! 花火が終わりました。何万人ともしれない大群衆が一斉に動き出します。大群衆のあちこちで誘導灯の赤い明滅が見えます。同僚の警備員が誘導しているんでしょう。 私も頑張らねば。 うおーっ押し寄せてきた! 「お客さんこのスロープは通れません、あちらの通路を、お客さんこのスロープは、このスロープは通れなくて……」 うお手が足りえねえ! あーっ、フェンスの下を潜ってどんどん出ていくー! スロープは他の警備員に任せて、フェンスに駆け寄りました。 「お客さん危険ですのでフェンスをくぐらないでください! フェンスを乗り越えないで下さい! 警察からの指導です! 出口はあちらになっております! フェンスをくぐらないで下さい! 出口はあちらで、足元にお気をつけて……ゲホッゴホッ…… フェンスをくぐらないで……くださいっ!」 喉を枯らして叫び続ける。頭を下げ続ける。 だが、「お前らが出口開けねーから悪いんだろうが!!!」と言って、お客さんたちはフェンスの下を潜って次々に出ていく。すでに百人、いや二、三百人は出てしまった。 「出てるよ! 何やってんの!」 警察から、警備員の上司から怒鳴られる。 そ、そんなこと言ったって…… 「お客様、フェンスを乗り越えるのは危険ですので……!!」 「はーいはーい、出ませーん。嘘だけどぉ~ww」 「お客様、フェンスは……!」 すると客の一人が私の目の前で笑い出した。 「こいつ泣いてるよwwwwww」 「動画撮れ、動画!」 「ユーチューブ!!」 次々にスマートフォンが私に向けられた。ああ撮影されてしまう。マジ泣きそう。イジメですねわかります。 そのとき警備員の上司が。 「警察から指示! スロープ開放!」 えっ!? わっ、わかりましたー! 開放は嬉しいが、何も準備せずにドバっと開けると人が殺到して、ケガ人続出に違いない。 「ただ今からゲートを開放いたします! 大変ながらくお待たせしました! スロープをお使いいただけます! 足元、大変滑りやすくなっておりますので、お気をつけて……」 私が客たちに頭を下げながらメガホンで叫ぶ。 同時にゲートが開放され、ドバーッと人の波が……やっぱりドバーッと来たよ! 一気に何千人は制御できないので、同僚と協力して、一定の数ずつ細切れにしてスロープを登ってもらった。もちろん、「足元にご注意下さい」「そちらに段差がございます」とか、ずーっと言い続ける。 20分、30分、1時間……人の波は途切れない。 1時間半かけて、観客を退場させ終わった時には、もうクタクタ。 最初からスロープ開ければよかったのに、どういう判断で閉めたり開けたりしたのか…… でも、ケガ人が出なくてよかった。群集事故は本当に恐ろしいからね。 PR |
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