ジンサンは普通のオタクじゃないよね

　ますだ「エアーベッド空気注入！　カウントダウン開始！　ドライ！　ツヴァイ！　アイン！　フォイエル！」
　某「なんで唐突にドイツ語なんだｗ」
　ますだ「かっこいいからだ（即答）」
　某「じゃあ『カウントダウン開始』ってドイツ語で言ってみろよ！　『エアーベッド』はなんて言うんだよ？」
　ますだ「ウッ……私の知っているドイツ語は、軍事用語とナチス用語と銀英伝用語のみ……！」
　某「知らんくせに……３８歳の厨二病か！　３０歳の保健体育より恥ずいわ！」
　ますだ「っていうか３０歳の保健体育って、あれ最初は興味深く読んだけど、ある時とつぜん醒めたんだよねー」
　某「唐突に話題を捻じ曲げた！」
　ますだ「あのシリーズはもう必要ないのだ。『モテない男はどうすればよいのか？』って結論でちゃったから」
　某「どんな結論？」
　ますだ「『中国人と結婚しろ』」
　某「荒れるわー、これはコメント欄荒れるわー。差別的だわー。アジアの人民に謝罪しろー（棒読み）」
　ますだ「荒れねえよ！　まあ冗談だけど。現実にはそんな簡単な話じゃないと思うけど。
　だれでも中国人と結婚できるなら、『中国嫁日記』が人気サイトになることは無かったはず。ジンサンこと井上純一は、ハイスペックな人だよね。会社を経営し、同人誌でもフィギュアでも人気サークル。テーブルトークＲＰＧの冬を終わらせた男。とどめにベストセラー作家。自分のことをオタクオタクって卑下するけど、騙されてはいかん、あの人はクリエイター様だ。選ばれし民だ。立志伝中の人物だ。それだけの能力と金銭を持ちながら、『くぅーっ、お金持ちめぇ～っ』などとひがんで見せても、『そりゃこっちのセリフだ』という感じで、釈然としないものを感じる。そもそも本当に貧乏だったら外国になんて行けないし、本当にダメオタクだったら異性とは喋れない。『ダメオタク代表』『こんなオレが結婚できるなんて』みたいなことを書いてるが、あの人はけっして平均的オタクではないよ、もともとオタクのアッパークラスだよ！　ぶっちゃけ何の参考にもならんわー！！！」
　某「もはや、何の話だよ……」

　ますだ「脱線した。でも中国嫁日記は今でも好きです。『月とにほんご』も面白かったしラストは泣けました」
　某「……」