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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 書き忘れていました。
 2週間くらい前に蛍光灯を取り替えていました。
 もう、真っ暗な家ではないのです。
 「蛍光灯を取り替えた」と言えば、あの光る管を取り替えたように聞こえますが、そうじゃなくて、あの管を取り付ける機械、天井からぶら下がっている照明装置全体を取り替えたのです。(もちろん管も替えました)
 あの照明装置全体の事はなんと呼べばいいのだろう。やはり「蛍光灯」としか言いようがない。
 値段は5000円。
 よい買い物でした。
 素晴らしい。明るいし、安定してちゃんと光るし、「ぶううううん」とか異音を発することもないし、スイッチを入れた時の反応も早い。
 文明! という感じだ。
 しかし、蛍光灯なしの生活をしばらく続けて、なしでもできることはある、と分かったので、必要な場合のみ点灯させて、節電を極めようと思う。
 今年の夏、どれだけ節電できるか、限界に挑戦したい。
 すでに65キロワット時(一か月の消費電力)を達成した。
 冷暖房と照明に電気を使わなければ、そのくらいの数字になる。
 この状態だと電気代はたったの1200円だ。
 もう一歩踏み込んで、50キロワット時をめざせ!
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 今週の「SPA!」で自然エネルギーの特集やってました。
 相変わらずエコロジーに強い関心(疑念も含めて)を持つ雑誌ですね。
 今回の特集はもちろん、原発事故とからめたもので、「風力などの自然エネルギーで原発を代替できる」という主旨のものです。

 いわく、
 「スペインでは全電力の2割を風力で発電している」
 「洋上風力発電所を水深200メートル以内の3パーセントに作れば合計出力3600万キロワット」
 「波力のエネルギー密度は太陽光の20倍。合計3億キロワットを発電できる」
 「地熱なら3000万キロワットを発電できる。まだ50万キロワットしか発電していないから伸び代は十分にある」

 うーん。バラ色だなあ。
 これ読んでると原発も火力も不要に思える。
 しかしネットで原発反対の話をすると瞬く間に、「代替案は? ないでしょ。自然エネルギーは使い物にならない。だから原発は必要」と言われる。「自然エネルギー移行を主張する者は詐欺師」と徹底的に叩かれる。

 どちらの言ってることが本当なのか?
 
 お互いの根拠を挙げたうえで、徹底的に討論して欲しい。
 どこかでやってないだろうか。見たい。

 なにしろ「SPA!」はベンジャミン・フルフォードが連載している雑誌なので(笑)、嘘くせーと言いたくなる気持ちも分かるのだ。
 「オタク文化は震災で決定的に変わる」という話が気になります。
 
 たとえば、竹熊健太郎氏のこの発言。


 引用開始

 3.11から先の世界はマニュアルのない世界だ。オタク的な表現は変質するしかない。なぜならオタクは豊かな日常を前提にしたライフスタイルだからだ。マンガもアニメも当然残るが、表現の質が変わるだろう。どう変わるかはまだわからないが、必ず変わる。それは不安であり楽しみでもある。

 引用終わり

 で、これに対する同意と反論がドバーッと押し寄せている。
 もちろん「震災でオタク文化が変質する」というのは竹熊氏がはじめて言ったわけじゃないけど、竹熊氏は、いちばん顕著で極端なことを言った。
 うーん、どうも分からない……

 私の意見を言うと、
 「震災で日本は変わるし、価値観も変わるし、当然オタク向けの作品も変わってくる。
 でも変わる理由は、日常が壊れたからではない」。
 
 そもそも「オタクは豊かな日常を前提にしたライフスタイル」って言うけど、「豊か」とか「日常」って、具体的に何の事を言っているんだろう。
 「つまらない現実」についても具体的な意味を知りたい。
 そういえば完全自殺マニュアルにも、「つまらない退屈な日常がずっと続く、それが死にたくなる理由」って書いてあったな。「なにをやっても世の中は変わらない、革命も起こせないし全面核戦争もない」って。
 だからこそ鶴見氏がいま、革命を呼号していることに、私は驚いているんだが。
 
 もし「豊かな日常」というのを文字通りの意味に捉えて、物質的な豊かさだと言うなら。
 「衣食住が保障されている。明日も明後日も、同じようにおいしいご飯を食べられる。ほしいものを買える」ということなら。
 「豊かな日常」はとっくの昔に壊れている、原発や震災を持ち出すまでもなく。
 私は警備員。実質的には日雇いのアルバイト。明日仕事があるという保証は全くない。
 来月はホームレスになっていない、という保証もない。
 じっさい、突然収入が半分になるのが、この仕事だから。
 たとえ10年いまの生活が続いても、それは「どんどん薄くなっていく氷の上を、なんとか歩くことが出来た」というだけに過ぎない。運が良かった。それだけ。脱落していく人も大勢いる。いま骨折して2カ月も休んだら、もう、どうすることもできない。2カ月の途中で餓死する。
 現実に、たった2万3000円の家賃が払えなかったことがある。
 同じ境遇の労働者は腐るほどいるはず。
 日常の永続はない。
 ダイナマイトがバチバチと火花を噴いている。
 
 金銭以外の話もある。
 警備員の仕事の中にだって、気を緩めたら死亡事故になる業務がたくさんある。
 たとえば鉄道の見張り業務。ボーッとして合図が遅れたら作業員は全員死亡だ。
 仮に私が生き残っても、業務上過失致死で刑務所行きだ。
 トラックのバック誘導ですら死と隣り合わせだ。警備員の立ち位置が悪くて、バックするトラックにそのまま轢き殺されてしまった、という実例がある。少し立ち位置を間違えると、ドライバーから警備員が見えないのだ。
 私が昨日、業務中に轢き殺されなかったのは、運と、いくばくかの注意力のおかげだ。
 事故だけではない、世界には暴力も溢れている。
 私は刃物を突き付けられたことも、突き付けたこともある。
 バットで殴られたことも、投石されたことも。
 私はいま36歳だが、この歳まで生きながらえた可能性は決して100パーセントではなかった。
 50パーセントもないんじゃないか、とすら思っている。
 たとえ日本社会全体の平和が保たれていても、事故や暴力の当事者にとって、世界は激動しているのではないか? 事故や暴力の当事者は、毎年、何千何万と生まれている。
 「日常」が続いているのは、「自分のところには、運よく、まだ、事故や暴力が来てない」だけだ。 いま、この文章を書いている瞬間、窓を破って包丁持った奴が侵入し、私を殺す可能性はある。
 
 むしろオタク趣味っていうのは、私の感覚だと、「日常が、あまりに不安定で恐怖に満ちているから、満ちていればいるほど、どっぷりとハマってしまう物」だ。
 
 こういう風な、「俺の衣食住や安全は、けっして盤石なものじゃない」という感覚、当たり前だと思う。
 よっぽど堅い仕事についている人ならともかく、竹熊氏は20年以上もフリーの文筆業を続けてきた。しかも大病(脳梗塞)を患って死線をさまよった経験も持つ。
 「日常なんて極めてモロいものだ」って、知らないはずがないのに。
 なぜいまさら「日常が壊れた」なんてことを?

 「日常」の定義がずれているのか?
 「日常」を「自分の日常」って解釈するのが間違いなのか?
 つまり竹熊氏は、日本という国そのものが劇的に変わると?
 人々の価値観や、社会の構造が変わる?
 たとえば太平洋戦争のように?
 明治維新のように?
 そうであってほしいとは願うけど、石原慎太郎の圧勝によりいきなり希望がくじかれた。
 明治維新どころか原発の廃止すら、できそうにない。東電だって残るんじゃないか?
 
 私が予想している「日本社会の変化」は、「平和な日常の崩壊」でもなければ「太平洋戦争や明治維新のような、日本全体の再構築」でもない。
 自信の喪失だ。
 「日本という国は大丈夫だ」「日本は立派な国だ」というイメージが決定的に損なわれたことだ。 
 今回の震災は太平洋戦争の敗北ではなく、むしろベトナム戦争の敗北に近いものじゃないか。
 ベトナム戦争の敗北でアメリカ人の自尊心、自信はズタボロになった。
 世界最強の軍事力と科学技術を持つ大帝国が、独立したばかりの小国に、苦戦に苦戦を重ね、ついに勝てなかった。
 この事実で自信を失ったアメリカ人たちは、「この国はダメな国なんじゃないか?」と思い始め、いままでのライフスタイルや価値観にも疑いを持った。
 疑いを持った人たちがニューエイジ運動とかヒッピーとかを始めたんですよね。科学技術を否定し、普通の勤め人になることを否定し、性的なタブーを否定し……
 映画の世界でもアメリカンニューシネマとかいってアンチハッピーエンドの映画が流行ったんですよね。
 今回の日本でも、多くの人が決定的に自信を失ったと思うんです。
 とくに科学技術に関して自信を失った。
 日本を代表する企業の一つである東電が、こんなにダメだなんて!
 学者が雁首そろえて、原発災害に対して全く無力だなんて!
 米軍やらフランス企業やらに助けてもらわないと事態を収拾できないなんて!
 日本が世界に誇るロボット技術、とやらはどこに行っちまったんだ!
 みたいな。
 
 こういう自信喪失が、きっと日本人のメンタリティを変えていくでしょう。
 放射能濃度が危険か否か、の問題じゃなくて、たとえ実際には大丈夫であっても、「ダメなんじゃないか」と数百万人が信じれば、それはもう社会を動かす力だ。
 「日本が本気を出せば中国や韓国の製品なんて蹴散らせる」みたいな主張は説得力を失う。「ものづくりの国」なんてことはもう誰も言えない。科学そのものを疑って心霊主義に走る人々だって相当でてくるだろう。

 アニメや漫画で言えば、
 「2040年の日本では科学が発達して、ナニナニが可能になりました」って書き方が難しくなる。
 「ウソつけ」って思われちゃうから。
 攻殻機動隊も、電脳コイルも、プラネテスも、もちろんガンダムも、あのままの描き方では「ウソつけ、できるわけねーだろ」。
 現実の宇宙開発の停滞により、フィクションの中の宇宙進出が極端にペースダウンしたように。
 宇宙世紀ガンダムとガンダム00の世界を比べてみれば、宇宙進出の度合いが全く違っていることに気づく。
 スペースコロニーに100億人が移民する話は、もう現実味が無いのだ。
 「未来は科学技術が発達してバラ色の世界」幻想は何十年も前に壊れているけど、今回のことで一段と壊れるんじゃないかなあと。
 宇宙に何億人も住む? 不可能だよ……
 核融合発電? 不可能だよ……
 サイボーグ? バーチャルリアリティ? 人工知能?
 不可能だよ……
 って、言われるようになる。
 
 むかし広瀬隆の「東京に原発を!」を読んだ時、広瀬氏は核融合発電を絵空事と断じており、驚いた。
 広瀬氏は言う。
 「科学は不可能を可能にするものじゃない。不可能と可能を選別するものに過ぎない。
 核融合は永久機関と同じ不可能側だ」

 馬鹿な!! と私は憤慨したものです。
 しかし今の日本でアンケートを取れば、広瀬氏の見解は支持を得るのでは。

 科学への自信を喪失して、その結果として生まれるプラスの側面は……
 なにかあるのかなあ……
 どんなに科学技術を疑っても、国を疑っても、となりの人間が手を差し伸べてくれた、という事実は揺るがせない。
 人を救えるのは人だけだ、という、政治や科学を排除した、物語の原点に帰ったようなものが流行るかも。

 追記

 えんえんと書いてきましたが、いまウィキペディアを見たところ、
 「ヒッピーやニューシネマが流行ったのはベトナム戦争の最中であり、
 敗戦後はむしろ廃れた」
 って書いてありました。
 ゲゲェ―ッ。論拠が覆った。
 でも、「科学への信頼喪失」はきっと起こると直感しています。
 「完全自殺マニュアル」の鶴見済って、今、原発反対運動を熱心にやっているんですね。
 はじめて知りました。
 いや、原発だけじゃなくて格差社会反対とか、消費税増税の反対運動とか、米軍基地反対運動とか、宮下公園をナイキ化から守る運動(本人談)とか、いろいろやっている。
 いや本当に知らんかった。
 私なんかより100億倍、本気の左翼活動家じゃないですか。 

 「すべての拳を掲げろ」「本当の正義を」
 とまで言っている……
 
 15年前に「宝島30」で、「バラ撒けサリン」と書いた鶴見済が?
 露悪的な文章を書きまくっていた鶴見済が?
 「いじめられる奴は、なにをやってもいじめられる」と書いて、私を眠れないほど苦しませた鶴見済が?
 なんかすごい違和感があるんですが、でも、よくよく考えてみれば、「自殺マニュアル」も「洗脳マニュアル」も、「これで人を救いたい」という「運動」の本でした。 筋は通っているのかも。
 完全自殺マニュアルは、「でかい一発はこない。22世紀はちゃんと来る。もちろん21世紀も来る。ハルマゲドンなんてないんだから」という「終わらない現実・日常の辛さ」と戦うためのマニュアルでした。まえがきを私なりに要約すると、そうなります。最後の手段として自殺を肯定することで生きられる人もいると。
 そして完全洗脳マニュアルは、「心」の神聖性に囚われ、自分はこういう人間だからとか、頑張らなきゃいけないとか、そういうことに疲れた人のために書かれたマニュアルでした。
 心なんて、性格なんて特別なものじゃない、服のようにサクッと変えてしまえばいいよ、と。
 そうか、この人は本気だったんだ。
 ブラックユーモアじゃなかったんだ。
 私はこの人の事を何も理解していなかった。
 むかし、この人が切通理作と喧嘩した時、私は全面的に切通側に立って応援しながら読んでいたので、私はずっとこの人に反感を持っていた。
 愚かな事だった。
 祝! 「魔法少女まどか☆マギカ」放送スケジュール決定!
 中止から1か月、長かった!
 泣けてくる。

 呪! 石原慎太郎圧勝!
 やはり私は圧倒的少数派!
 泣けてくる。


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