珍しいバイクを見る、それだけが心の支え。

　今日はコミケが始まるようだ。
　しかし私は行けない。朝から夜中までずっと仕事。
　一日２００キロ、駆けずり回る感じ。
　お盆と正月はずっとずっとずっと仕事。一年で一番忙しい。
　もう５、６年はコミケ行ってない気がするなあ……
　警備員を続けている限りは行けないかもなあ……

　そんな忙しい毎日、たったひとつの心の支えが、珍しいバイクを見ることだ。
　バイクで移動中、他のバイクを見かけて、
「おっＮＳＲとガンマだ。綺麗に維持してるなあ」
「おっＢＭＷのスクーターだ。結構カッコイイな」
「ドゥカティ９９９だ。パニガーレもいいけど、この時代が一番カッコイイよ！」
　みたいに。
　そういう感じで、いろんなバイクを見てニヤニヤする。その瞬間だけ心が軽くなる。
　っていうか、コレ何？　というバイクもたまにあって、頭を捻ってもわからず、ライダーに話しかけたりする。
「えーっ、これバルカンなんですか！　どう見ても戦前の、サイドバルブハーレーですよ！　すごいカスタムですね！　後ろもリジットに見えるけどサスが隠れてる！　へぇー、スゴイ！」
　って。

　去年の５月は逗子で、究極のレアバイク「ブラフ・シューペリア」に出会った。
　どうして写真を撮らなかったのだろう。後悔している。

　今年はどんな面白いバイクに出会えるかな？