ヘルメットのシールドが無くなると、辛いのなんの

　こないだ、バイク用ヘルメットのシールド（顔の前を塞ぐ透明な部品）が、走行中に外れかかってバタバタいいだしたんですよ。
　え？　と思ってバイク止めて調べたら、シールド留めてる右側のネジが抜けている。まるごとネジがない。
　締め忘れたか、やれやれ。
　近くのバイク用品店でネジを買い求める。
「汎用のネジはありますが、これ先が広がってるネジじゃないと適合しません。在庫がないんですよ」
　えー、マジですか。
　バタバタ状態では走りづらいので、シールド外して走った。
　お、ちょっと目にゴミが入るけど、風をビュウビュウ浴びて、これはこれで楽しい。
　開放感ー！
　しばらくシールド無しで乗ってみるか。

　次の日。
　雨の日。
　目玉に雨粒が直撃して地獄でしたわ。
　なんで昔のバイク乗り（クルマのレーサーも）がゴーグルつけていたか、よくわかったよ。
　雨が本当に痛くて目を開けていられない……
　左手を顔の前にかざして、少しでも雨を防げないか？
　駄目だ、視界が悪くなって危ないだけ！　
　なんとか少しでも楽になろうと、前方視界も確保しようと、顔の前にかざした手の角度を微妙に変えながら走り続けた。間抜けというか、「超能力でも目覚めたのか」という感じの光景だったと思う。