ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
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コメント欄で長く書くと読みにくいから、こっちに書くけど……
「今北何行」さんの「叛逆」評は、とても斬新に響いた。 まず転載します。 叛逆のモヤモヤの正体は、劇中で”正しい(=美しい)”とされる事と、現実のそれが違っていて、 かつまどかは劇中のセイギを、ほむらは現世のソレを代表しているからではないでしょうか。 まどかの行為や願いを肯定するという事は、つまり小学生を卒業して幾らもない世間知らずのガキが 青臭い純情と一時の衝動で命を散らすことを肯定するということです。願いを叶えた瞬間に永遠と なったまどかは、それ以降「成長」も「未来」も「変化」もない。 三十路近くの鳥籠の魔女なんて、アラサーの苦悩や不安やストレスを自分の娘以下のガキんちょの 価値観で慰められて、そいつの世界に取り込まれるんですよ。さながらピーターパンの夢の国の如く、 たった一つの願いのために命を投げ出し、純粋で一途なら正しいという魂ばかりが集まってるところに。 また、全ての「絶望した魔法少女だけ」の救いになったまどかは、「それ以外の世界全員」に 呪いを無責任に投げ渡した存在です。親から子を奪い、弟から姉を、学友から友を、それだけではなく 将来の出会いも、存在し得た子々孫々全ての命の可能性も摘み取った。魔獣からの非効率な魔力回収は QBにとっても、そして「魔力で生きている現役の魔法少女」にとっても負担が増えています。 そして物語の文法という点から言えば、「”魔法少女”にならないまどかは何のとりえもないのか?」 という、TV版冒頭で自分自身が出した成長課題に何ら答えていない。 当然です。その答えは、春まで小学生やってた中一風情に語れるものではなく、ほむらが願ったように 世界の中で生きていかなければ自分で実感して答えを出せるものではないのだから。 一見、考えに考え抜いて決断したように見えるまどかの願いは、しょせん徹頭徹尾QBに導かれた先の 答えです。マミの命よりも杏さやの間に割り込む方が大切で、さやかを生身の体に戻す方が大事で、 それも阻まれた後にQBが持ち出した「すべての魔法少女の絶望」を持ち出されて反応した答え。 それまでさんざん、マミよりさやか、ほむらよりさやかという評価基準を描かれてきた少女が、簡単に さやかではなく、見も知らぬ誰かの漠然とした救済のために願いますか? さやかを失った虚無の間隙を うまくQBが突いたと見るほうがずっと無理がない。つまりは、ほむらが止めていれば又QBの別の甘言や 誘導に乗って、別の答えを出していた可能性が高い。 * これら全ては日本人の美意識、桜のようにぱっと咲き、絶頂のまま散るのが「美しい」という感性にとても フィットします。 が。だからと言って「正しいか」と言われれば違う。”美しい”と”倫理的に正しい”とは 全く別の基準なのです。一途だからと言って、野猿の解散如きと命を引き換えにして良いかと言えば違う。 ほむらはまさに、その「美しい刹那こそ正しさだ」という乙女的純血、純情に敵対したのでしょう。 まどかの命そのもの、生きていることこそ尊く、死に様の安寧などと引換えにして良いものではない、と。 魔法の力ではなく、一人の少女の価値は少女自身でこれから幾らでも積み上がるものだ、と。 尊いものを願った対価は、穢れと苦しみに塗れた「醜い生」を自分自身が背負って見せる、と。 美しさまでは否定しない。円環の理そのものは壊さずに残しています。ただし、その美しさに殉じるという 「決意」だけは遠慮なく否定するし、踏み躙ることをいとわない。その上でまどかの美しさを穢さぬために、 ”美しさは正しさ”という幼い少女の価値観を守るため”だけ”に、自らを悪と規定した。 だから”悪魔”ほむらはまどかの前では美しいとも、正しいとも評価されようとは思わないでしょう。ならば 彼女はこう形容するしかない。”気高い”と。たとえほむら自身がほむらを否定しようと、我欲煩悩と呼ぼうと、 その穢れゆえにこそ彼女は気高い。 【2013/11/11 17:27】 NAME[今北何行] WEBLINK[] EDIT[] 「まどかの概念化(命を犠牲にして神となる)は倫理的に善ではなかった」 「死んで神となることをを賞賛してはならない」 「あくまで一人の人間として生きるべきだった」 「だから、ほむらは人間に戻したのだ」 要約するとこうですかね。 「まどかの概念化も、ほむらの悪魔化もエゴの押し付けである」という「どっちもどっち論」はネットで見かけますが、「まどかのほうがほむらより悪い」って明言する意見は見たことがなく、「そういう考えもあるな!」と驚いています。 まどかは「魔法少女たちが犠牲になるのはひどすぎるよ!」って言い続けましたが、「ひどすぎさ」を解決する手段が「自分が犠牲になって神様になること」では結局同じこと、構造が打破されていない。誰も死なずに人間として苦闘しながら、地に足の着いた解決策を模索するべきだったと。設定上それが不可能であっても、目指すのが善であった。 という考えなら、「一理も二理もあるな」って思います。 私は、「まどかの選択は正しい」という前提をまったく疑わなかったもので、ほむらの行動を肯定するのが難しかった。 だが前提を疑う選択肢もあったのですね。 ようするに、「まどかの選択を肯定するということは、ガキが衝動で命を散らすことを是とすること」に胸を突かれたのです。 これ、「命をかければ偉いのか?」「自爆テロの是非」という話だったのか。 今北さんの意見に全面賛同するものではありません。 「なるほど」どまりで、「私もそう思う」は無理。 なぜなら、私の好みの問題があるから。 好き嫌いの話をするんなら、私、「現実世界で地に足をついた努力」よりも「死んで神様になって奇跡を起こす」ほうが断然好きです。 しかし、無批判で受け入れていい考えではなかった。 現実で同じことを言われてはかなわん。 PR
無題
愚見をお取り上げ頂き多謝。
概ね要約頂いた通り3行でまとまるものに長文を書いてしまいました(笑 んでちょっと補足すると、まどかの気持ちの根っ子自体は否定するつもり ないんです。まどかは母親に、自分がどれだけ愛されているかは分かって いると返答している。その上で「だから」行かなきゃと言っている。 要は、自分が受けてきた愛情を「悲劇と絶望」に終わりそうな全ての少女達に 今度は自分が与えてあげたい。 端的にはまどかの思いはそういう事だと 思います。 しかし、まどかがQBに願った”言葉”から生まれた結果は、 自分は家族からも世界からも消滅して、魔法少女の中でも絶望して死ぬ子だけを救い、 戦死したり殺された魔法少女の魂は知らんぷり。何に絶望してるのかもお構いなし。 * 私には、円環の理が真にまどかの心を映した姿とは思えないんです。
無題
>今北何行さん
レスありがとうございます。 細かい返答は後ほど。
無題
まぁ、中学生だし仕方ないですよ。
むしろ、魔女に堕ちるというシステムを変えようとした心は褒めるべきですし正直あなたの批判は、中学生(まどか)に向けるものではない。はっきり言って、いい年した大人が子供を詰ってるとしかいいようがないですし大人気ない。
無題
一先ず、あなたとあなたに賛同してる人のコメントを見て思った事は
重箱をつつくみたいに、細かい所を批判してるという印象。もっと言うといちゃもんをつけてる。 魔女に堕ちるということが、おぞましいことだからそれだけでも変えようとするのは立派。マミだって魔女に堕ちるということにショックをうけましたし。 NONAMEの方の言うとおり、中学生に対して言い過ぎています。ちゃんとした大人の判断ならわかりますが、あなたはそこを理解してないです。
無題
女神まどか派閥
| ├─まどかの願いは正しいよ派 | ├─主役が大事な選択間違う訳ねーよ派 | ├─まどかは深く考えて最高の回答をしたよ派 | └─大義の為なら親不孝やほむらの祈りなんて些細な事だよ派 | └─まどかの願いは正しくないよ派 ├─でも中学生だから抜け落ちがあるのは自然なことだよ派 | ├─それでもその答えを尊重すべきだよほむらおかしいよ派 | └─だから半端な答えに叛逆して理想を求道するデビほむ最高派←俺ここ | └─命懸けて願うならもっと慎重に完璧に考えろ派
無題
>>魔獣からの非効率な魔力回収は
QBにとっても、そして「魔力で生きている現役の魔法少女」にとっても負担が増えています。 それは結果論で、その当時のまどかから予測しろというのが無理な話。 >>呪いを無責任に投げ渡した存在です。親から子を奪い、弟から姉を、学友から友を、それだけではなく 将来の出会いも、存在し得た子々孫々全ての命の可能性も摘み取った。 なぜそこまでいくのかが意味がわからない。少なくともまどかの「魔女を消し去る」願いによって巴マミをはじめとした「魔女によって殺された人間や魔法少女」を救うことができた。改変後の魔獣に関しての被害について全く非がないとは言わないがあたかもまどかが悪いというのはお門違い。 あなたは、まどかに「完全にとりこぼしがない、完璧なる救済」を望んでいるのか?だとしたらあなたは「まどか☆マギカ」ではなくハッピーエンドの一般受けの物語を読むことを勧める。 自分もまどかが絶対的に正しくただ称賛を浴びるべきでないと思うがここまで悪く書かれていたらどうかと思う。
無題
>今北何行さん
NONAMEさん、キリサキさんも加わったので、ちょっと今のうちに今北さんの意見を確認したいんですが、 「魔法少女たちの悲劇を救いたいという心は立派だったが、QBに誘導されたせいで不適切な願いをして、ちゃんと救えなくなってしまった。また、魔法少女を救うためなら自分の家族を捨ててもいいと言うのは短慮だった。まどかは善人だが、悪いやつに騙されて生贄にされた被害者」 「なのに、まどかの純粋な思いがQBの企みを打ち破ったハッピーエンドみたいに讃えられるのが不満」 今北さんの意見はこんな感じですよね。 まどかに「お前のせいでみんな迷惑してる、無能だ、もっと考えろ」と言いたいわけではなくて、まどかは純粋さを利用された、あくまで被害者であると。 そういう仮定の上で賛成してきました。 >NONAMEさん、キリサキさん 書き込みありがとうございます。 まず「あなた」というのは今北さんのことですか、ますだのことでしょうか。 私のことでしたら、必ずしも今北さんの意見に全面賛同するわけではなく、「中学生なんだから、あれでも仕方ない、十分以上に頑張った」ということは承知しています。 あれ以上のことをまどかに求めるのは無理がある。 あの時点のまどかは全知全能でもなんでもない普通の中学生なのだから。 ただし、今までは、「中学生だから多少の間違いがあっても仕方ない」ではなく、「中学生だからこそ、打算や偏見のない正しい答えが出せる」みたいな期待が私の中にあって、まどかの決断に対しても「素晴らしい決断」と受け取っていました。 素晴らしい決断だと思っていたので、「そうとも言い切れない」という今北さんの意見に感銘を受けているのです。 まどかの決断が素晴らしいものだ、というのは、私の中では大前提で、TV版には大変感動しました。 だからこそ私は「叛逆の物語」で、感動しつつも大変モヤモヤしているわけです。(まどかの決断がほむらによって否定されてしまったからです。私はどちらのことも好きで、否定したくないんです) けっして、私にはまどかを蔑む意図はありません。 また、「あなた」というのが今北さんのことだとしても、おそらく今北さんは、「まどかは中学生なので、大人ほど視野の広い判断はできない」ということは重々承知だと思います。 承知しているからこそ、その「純粋ゆえの狭さ」を巧みについたQBが許せない、のだと思います。 QBの誘導を抜きにしても、「純粋ゆえに、軽率な選択肢を選んでしまったことは大いなる悲劇だ」と考えているのだと思います。 (勝手に意見を代弁して申し訳ありませんが) だから今北さんに対しても、「中学生だから仕方ない」というのは的はずれではないかと。 いま起こっている議論は 「多少の間違いはあっても純粋な思いは尊い」 「純粋さは免罪符にならないし、むしろ純粋だから危険」 という対立だと思いますが、この対立は思想というより美意識の対立なので、議論で解決するのは難しいんじゃないかなーと。
無題
>今北何行さん
>だから半端な答えに叛逆して理想を求道するデビほむ最高派←俺ここ うーん、さすがに、デビほむが「理想を求道する」って言われると、それはさすがに違いませんか……? 本人は、自分のやってることが「まどか一人のため」だと思ってるし、エンディングテーマなんて「窓辺で囀って 何処にも行かないで」ですし、むしろ 「理想なんて知るか、わたしはまどかが好きなんだ、まどか、まどかぁ」 で突っ走って、結果としてさやか・なぎさも生き返った結果オーライにすぎないのではないでしょうか。 まどかの概念化が倫理的に間違っているという指摘は、ある程度納得できますが、ほむらのやったことがより倫理的であるとは、とても思えない。 ほむらが「倫理的な理想」なんて気にしてないことはOP映像とEDの歌詞で強調されています。 倫理的でないことをコミコミでほむらを賞賛することはできるし、私も賞賛したい。
無題
おお、ご回答ありがとうございます。たしかに求道は言いすぎでしたね、筆が走りました(笑
そして、その一つ前の派閥分けで書いた通り、まどかが完璧でないのは当然のことで、その 完璧でないまどかを責めている訳ではないのです。 まどかの願いは正しいかな?という正誤に関する意見と、その結果を尊重しますか?という 感想の2つがここにはあるんですよね。
無題
>今北何行さん
レスが遅れました、すみません そうですね、まどかの願いが正しいかどうか、たとえ正しくなくても尊重するべきかどうかは別の論点です。 私は「あの時点で一介の中学生ができる願いとしては、十分に正しい」と思うし、「正しくなくても尊重されるべき」と思う。 (まどかが魔女以外のあらゆる悲劇を救ってしまったら、逆につまらなくなる) メタ的な視点、後知恵ではいくらでも批判できるけど。 だから、「まどかの願いは正しくないし、真剣であることは免罪符にならない」という今北さんの主張には、「同意見」ではないのです。 しかし今北さんの意見にも「私の考えとはぜんぜん違うけど、一定の説得力」があるとは思います。
無題
読み返してみると、今北さんは「ガキんちょ」とか「青臭い純情」とか「無責任」とか、あまりに過激な、強い言葉を使いすぎてませんかね。
「まどかを責めるつもりはない」といっても、この言葉の使い方では、「責めとる責めとる」。 もう少し言葉遣いがこまやかであれば、反発を招くこともなかったと思います。 (問題提起自体は、ほんとうに興味深い、意義がある) |
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