ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
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ガルパン(ガールズ&パンツァー)論の続き。
いちいち「ガルパン」の意味を書くのは、一見さんが来ることに配慮してのことです。 アニメとかライトノベルとか知らない人がフラッと来ることもある。 「道徳全般」まで話を広げる前に、「ミリタリーマニア特有のジレンマ」について語るべきかと。 私は、「マニア」とは名乗れませんが、架空戦記を楽しんで読んだり、軍用機の写真集を買ったりする程度には軍事好きなので、昔から「これは不道徳な趣味なのか」ということを気にしていました。 戦争を愛好してるんですよ、ある意味で。 架空戦記は、まったくのファンタジー世界ではなく、現実にじゃっかんのIFを持ち込んで「こんな戦争も在り得たんだ」ってやる話です。 (ポールシフトとか常温核融合とか、超弩級IFもありますが) 素人(軍人ではないという意味では架空戦記作家も素人だろう)の思いつきで、太平洋戦争・第二次大戦を論評し、いじりまわす。 「あそこの作戦、こうすれば勝てたのに」。 「こういう兵器を作ればよかったのに」。 などと言う。 さらには、何十年単位で歴史を変え、第二次大戦の前提条件を変えてしまう。 「日露戦争に勝ったのがいけなかった、負けたらもっと良い国になった」 「アメリカ南北戦争で南軍が勝っていればアメリカは分裂し弱体化し、日本の勝機もあった」 「第一次大戦で積極的に欧州派兵していれば、戦訓を得ることも出来たはず。それがきっかけで日本はキプロス島を割譲され、云々」 実際に戦争を体験した人達にとっては、「冒涜された」ように感じるかもしれない。 でも楽しいんだ! 読むのも書くのも論ずるのも! 「戦争を想像力で弄り回す話」は、確かに戦争体験者を踏みにじっている。 私はそれについて後ろめたさを感じながら、でも弁明できずにいた。 「戦争を防ぐためにこそ戦争を知る必要がある」 「戦争の犠牲者たちのためにも、感情的に嘆くだけではなく、あの戦争の背景を知る必要があって、そのためには歴史にイフを投入するのも効果的だ」 こんな弁明をよく聞く。私も何度か言った。まったくの嘘だとは思わない。「ほんとうにそんなこと考えて架空戦記読んでる?」って言われると「脳内の5パーセントくらいでは考えてる……」としか答えられない。 残りの95パーセントは「そこだぁ! 死ねぇ!」とか「超兵器ウヒョウヒョw」とか考えてます。 本当に戦争を経験した人達は、日本国内に限って言えば、高齢化し、数を減らしている。 でも世界レベルで見れば、戦争体験者は現在進行形のできごとだ。 安全な場所で「こうすれば勝てた! あるいは、こういう負け方が良かった!!」とか言う話をこねくり回して嬉々としているのは、戦争体験者にとって憤慨するようなことなのかも……? 架空戦記に限った話ではなく、軍事趣味というのは、「もしかしたらこれは悪いことなのかも」という後ろめたさを抱え、あーだこーだと理屈をこねて自己弁護しながら細々と楽しんできた趣味……なのです。 私にとってはね。 同じような感じの人は大勢いると思います。 そういう人にとって、「明るく楽しい戦車バトル! ほらほら、後腐れなし、すっきりさわやか撃ちまくり!」ってサラッとやっちゃったガルパンは「えっ……いいの!?」という「それが許されるなら嬉しいけど……でもそれを認めちゃうと今までの私は何だったのだろう、認めたくない」という、複雑な感情が湧いてくる作品なのではないかなぁ。 私がまさに、そういう感情を持ってるんですよ。 「明るく楽しい戦争!」は、なにもガルパンが始めたことじゃなくて、戦艦とか戦闘機を美少女擬人化する雑誌とかそんなのが何年も前からやってるわけです。 でもそれらの「明るく楽しい戦争!」は「開き直ってやっちゃいましたー。悪ふざけです。てへ。」って、態度で示している(ように私には思われる)。 ガルパンはそれらよりも一歩進んで、「自然体で」、「人が死なない明るく楽しい戦車ドカンボカン」をやっている。「これはジョークですよジョーク!」じゃない。 だから、モニョモニョするんじゃないかなーと。 嫌いではないんですけどね、ガルパン。 断片的には好き。 PR |
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