ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
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具合が悪くなって寝込んでいた。
きのうの夜9時ごろに帰ってきて、そのままバッタリ。 朝4時ごろに起きて、しばらく本を読んで、また寝る。 11時ごろに起きて、しばらく本を読んで、また寝る。 15時ごろに起きて、しばらく本を読んで、また寝る。 19時ごろに起きて、現在にいたる。 やっと外出できる程度になった。 すごいな、これだけ寝てるのにまだ眠い。 今日はほとんど布団の中で過ごした。 睡眠と睡眠の合間に読んでいた本とは、本田透「イマジン」角川スニーカー文庫。 か、感動した。 本田透って、こんな感動的な話を、うっうっ、書ける人だったなんて。特に2巻! 「人でなしの恋」というサブタイトルを見た瞬間にビビッときたけど、このビビッは正しかった。胸をしめつけられるほどに美しい話だった。 熱を出しながら読むと、登場人物の切ない思いが数倍強く伝わってくるから、もうね…… 近未来の学園で、「他人に関わりたくない」少年の主人公が、強引な女の子達によって「イマジン(異端審問部)」にひきずりこまれて、ブーブー言いつつも一緒に活動する話なんだけど。 この世界では「心に傷を負ったりして現実逃避したくなると、魔女と呼ばれる超能力者的な存在になる」。魔女は憎悪なり嫉妬なり、暗い想念のおもむくままに力を行使するから、イマジンは魔女を発見して祓わなければいけない。 で、登場人物みんなが危うい。魔女達だけでなくイマジンの女の子達も、主人公も、壊れそうな鬱屈や暗い過去を過去を抱えて、なんとかこっちの世界に踏みとどまっている。 そのギリギリの踏みとどまり方に胸をえぐられた。 魔女たちが安易に「こんなに憎いから、こんなに愛してるから」といって暴走するのに対して、主人公サイドは「想い」に対して懐疑的です。恋も愛も友情も、憎しみさえも、偽物なんじゃないか自己欺瞞なんじゃないかと疑いまくる。 その疑いが、結果として主人公サイドを救うんだけど、それでも疑いきれない、人間だから情念に身を任せてしまいたくなる、というあたりが……ああ言葉で説明できねえ! ドス黒いギャグも満載で、オススメです。 2巻はひさびさに泣きながら読んだ。 ライトノベルで泣いたのは岡崎裕信「フレイアになりたい」以来だ。 物語とはこんなに良いものだったのか。 PR |
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