ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
こちらです
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ネットでしばらく「ますだは何故、イジメの小説ばかり書くのか?」「そんなもん書いたってオマエしか楽しくないんじゃないか?」みたいなことを言われ、「それはこういう意図があって」と、ずっと反論していた。
「イジメられっ子に対する避難所の役割だ」とか。 「世界に満ちているイジメ肯定毒を中和する」とか。 「こうやって小説を書くのが私の復讐だ」とか。 しかし、話せば話すほど自分が何を言っているのか判らなくなった。 うーん…… 中学時代、壮絶なイジメを受けていた私が、小説を読んでなんとか心を保っていた、のは事実なのです。 逃げる場所を創るのも立派な戦いではないか、というのも筋が通ってると思うんだけど…… このへんで「なんか妙だな」と思い、わたしが中学時代に愛好していた小説をひっぱり出してきた。 主にソノラマ文庫ですね。緑色の奴。 いちばん好きだった作家は嵩峰龍二で…… もちろん菊地秀行も…… スペースオペラとか超能力とかタイムスリップとか…… 直撃世代ですから、銀英伝も大好きでしたよ。 初期の富士見ファンタジアも、むさぼるように読んでました。 ……はっ。 イジメられっ子は出てこないぞ。 いや、皆無というわけじゃないが。 嵩峰作品には「迫害される種族」「宗教が暴走してリンチ」など、「これはイジメの暗喩じゃないか」というものはたくさん出てくる。わたしはそういったものと自分を重ね合わせていた。 だが、直接的にイジメを描いたものなんてない。 当然といえば当然の話だ。わたしは現実の学園を舞台にしたものを避けていたし、成長しろ・努力しろって説教されるのが嫌だったし、現実とかけはなれた世界で遊びたかったから小説を読んだのだ。 マンガでも、現実の学校が舞台でヤンキーが出てくるとか、大嫌いだったね。 「ダーティペア」の映画を観にいったとき、同時上映が「バツ&テリー」という不良物で、不良ファッションを見ただけで気が遠くなるのでずっと目をつぶっていた。 (もはや病気だ) 「イジメられっこ・元イジメられっこが頑張って強くなる」みたいな話にエールを送るようになったのはずっと後の話だ。 「ホーリーランド」とか、いまのわたしは好きだけど、当時のわたしだったら絶対読まなかった。 わたしの例がすべてじゃないけど、小説でイジメのことなんて書いたらむしろイジメられっ子の心には届かないのかも。 PR |
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