わたしもアーバン

　数ヶ月前、疲れて道端に座り込んでいたら「ママ見て！　ホームレス！」とか言われた増田ですこんばんわ。
　ホームレスという呼び方はやめましょう。
　「アーバンな人」と呼びましょう。
　桜坂洋の小説にでてくる言葉です。
　……ググッたら、ホームレスの意味で使ってる人はほとんど見当たりませんでした。
　がんばって「アーバンな人」を普及させるぞ。
　ところで最近、ネットカフェ生活者が話題になってますね。
　私も以前、ネットカフェで寝たことがあります。
　私の場合、「仕事が遅くなって帰るのが辛いから」とか、「うっかり飲み会で酒を飲んでしまって、バイクに乗れなくなった」とかいう理由なんですが。
　これが辛い。ネットカフェの椅子で寝るのは大変。
　ちょっと眠ってもすぐ眼が覚める。悪夢を見る。まったく疲れが取れない。首とか腰が痛くなる。眠れないのでＰＤＡを出して小説を書く。ますます眠れなくなる。なんてことをやってるうちに朝が来る。うわあ。
　どうしたものか……
　何度かネットカフェに泊まっているうちに、解決策を発見しました。
　椅子をどけて、床に寝ればいいのです。
　床は固くて冷たいですが、それでも椅子で寝るよりはずっと安眠できる。
　これまで何度か、アーバンな人が便所の床で眠っているのを見ました。
　「なんでそんなところで？　不快だろう。ベンチに座って寝たほうがよくないか？」と不思議に思っていました。
　でも、あれは生活の知恵だったのです。
　またひとつ、アーバン・インテリジェンスを手に入れました。