ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 白鳥士郎「りゅうおうのおしごと!」12が出たので、さっそく読みました。 (ネタバレするのでご注意ください) 11巻で結ばれていた銀子と八一が、あらためて完全に結ばれ、銀子は念願のプロ棋士にもなれて、ハッピーエンド。 え、これでエンドじゃないの? あとは何を書くの? あれだけ「わたし才能ない……三段リーグを抜けるなんて無理……」って言っていた銀子が、まさかの一期抜け。八一よりすごくないですかそれ? この小説における「才能」とは本当に曖昧なものだなあ。 5巻の時点では完全に負けヒロインだった銀子が、不動のナンバーワンになったことも驚き。 あいと天衣はまだ諦めていないけど、この状況からひっくり返すのは無理だろう。 だって八一は「銀子以外を好きになることなんて、もう一生ない」って言ってるし。 八一と銀子のラブラブパワーもよかったですが、いままで悪役(憎まれ役)だった椚 創多と辛香 将司の内面が描かれたのもよかった。実は良い奴。感情移入できる奴。 面白かった。 でも。あとがきには、本当にイラっとさせられた。 「自分には、流行に乗ったライトノベルを書く才能がありませんでした」 「流行の二番煎じ以下のものしか書けず、作家と呼べるものではありません」 押しも押されぬベストセラー作家が何をいってるんだ。謙遜も行き過ぎて嫌味だ。 このあとは、「でも今はこんなに高く評価されました。みなさんありがとうございます」が続くんだけどね。 でも、それでも、イラっとするね。 「りゅうおう」以前の「のうりん」時点で、アニメ化されてるのに。 「のうりん」は流行の二番煎じ以下の、駄目な作品だったんだ? のうりんを好きな人、推してくれた出版社、イラストレーターやアニメ関係者に対して失礼だろうが。 作家の大部分はアニメなんてされませんし、そもそも、十年間作家を続けることはできません。 あなたは巨大な実績のある大天才です。 それなのになんでこんな卑屈なんだ。じゃあ、あなたより実績の劣る人はどうすれば良いって言うんだ。 まさに作中人物のようだな。 あんなに天才である銀子が「わたしは才能ない、この手を切り落としてやりたい」って言っているような。 じゃあ銀子に秒殺されていった女流棋士たちはなんなのか。 小説の出版というのも、将棋の棋士と同じですよね。 月に何冊出せるという、枠があるんですよね。 誰かが本を出せたということは、ほかの誰かが出せなくなったということ。 アニメ化だって、「のうりん」がアニメ化されたことにより、別のアニメ企画がポシャったはず。 他の誰かの可能性を奪って踏みにじって、白鳥史郎は登ってきたんです。 それだけ踏みまくってる人が「俺は才能ないです。大したことありません」。 腹立たしいこと、この上ない。 「自分は才能ない、全然大した作家じゃない。だからもっと努力しなきゃ」という強迫観念こそが白鳥士郎の原動力。「俺は凄い作家だ」と満足したら何も書けなくなるんじゃないか? ……だとわかってはいるが、公の場で言うことじゃあるまいよ。 自分は才能ない、だけならまだよかったですが、自分の書いた作品を「流行の二番煎じ以下」って言っちゃったのは、作品への侮辱でしょう。私は「りゅうおう」も好きですが「のうりん」も好きなので、非常に不愉快です。 PR
「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」のアニメ1話をみました。
ゲームマギアレコードはいっさいやってないので、どういう作品かは知りません。 「まどか☆マギカ」本編は大好きです。 第1話を見た感じだと、すごく面白くて期待できそう! おどろおどろしい魔女、スタイリッシュで幻想的な戦い、少女の悲痛さ。 謎に満ちた展開。 いいじゃないか!! 旧「まどか☆マギカ」は、「暗黒系魔法少女」というジャンルを確立させた偉大な作品。 幻影ヲ駆ケル太陽とか、結城友奈は勇者であるとか、魔法少女育成計画とか、そういうのが「暗黒系魔法少女」です。グランベルムもそうかな? (それ以前にも、小説やマンガなどで魔法少女をひどい目に合わせた作品はあったようですが、ジャンルとして確立はしていなかったと思う) 私は「暗黒系魔法少女」好きですが、後続作品のどれを見ても、まどか☆マギカを観た時ほどの衝撃は受けなかった。 でも、この作品なら、まどか☆マギカ本編を超えてくれるのではないかと思っている。 「銀河英雄伝説 Die Neue These」の映画を観ました。 「Die Neue These」って書きづらいので、「ノイエテーゼ」と書きます。 去年はじまった、「新しいアニメ銀英伝」です。 去年はテレビアニメが12話公開され、原作の1巻途中までアニメ化しました。 今回は映画が3本。原作でいえば2巻までをアニメ化しました。 うーん…… 私は去年、ノイエテーゼのアニメを観て、かなりガッカリしたんですよ。 ものすごーく不満がありました。 銀英伝ってこんなのだったか? ちがうちがう、原作はもっと面白い話であるはずなんだが…… まずキャラクターデザインが、ぼんやりしているというか、地味というか、特徴をつかんでない。こういう奴だ、って伝わってこない。 とくにキルヒアイスが、釣り目で、冷たく意地悪そうな顔立ちになっているのが、すごく違和感ある。 もっと明るく朴訥で、いかにも善人という容姿でないと。 それでこそ、どうしてもラインハルトには彼が必要だったんだ、こんなにも尊い者が喪われてしまったんだ、という悲しみにつながる。 門閥貴族たちも地味だ。普通に軍服と背広着てるなんて駄目だ。もっとギトギトして、ギンギラギンに派手な悪趣味な格好のほうがいい。 同盟側も、ヤン・ウェンリーが格好良すぎる。顔もいいし、言動にけだるさがない。 「ボサッとしてゴミの山に住んでいて、怠けることばかり考えているダメ軍人が、実はすごい能力を持っている」というのがヤンの面白さだろう。 昔の私のような、頭でっかちで屁理屈好きな中高生を「自分もヤン・ウェンリーなんだ。まだ能力が覚醒してないだけだ」という気持ちにさせるのが、ヤンだ。 あからさまに切れ者で、やる気があって、カッコよかったら、そんなのヤンじゃない。 シェーンコップが「不良中年」じゃなくて、ホストみたいな優男になっているのも「!?」だ。 納得できたのはラインハルトとオーベルシュタインくらい。同盟ではビュコックも、あんなもんかな? 艦隊戦のシーンは、何が起こってるのかわかりづらいし、ストーリーはなんか盛り上がらないし、っていうか、同盟側に偏りすぎじゃないかなあ…… アムリッツァ会戦という大きな戦いが、いまから始まるぞ、というところでアニメ終わっちゃうんですよ。 なんでここで切るのかさっぱり理解できない。 で、続きの映画を、今回見たわけです。 うーん…… 去年のテレビアニメよりは少し良くなった、かなあ……?? シェーンコップを中年じゃなくて美青年にした意図はわかりました。 同盟クーデターのとき、シェーンコップがヤンを扇動する。 「独裁者になってみるってのはどうです? 意外とうまくやれるかもしれませんよ?」と。 甘い誘惑であり、半ば押し倒すようで、すごく色気があった。 「なにこれ? ラブシーン? BL?」って勘違いするくらい。 ああ、このシーンのためか。 でもまあ……全体としてはなあ…… やっぱりちょっと薄味で、「これが銀英伝の面白さだ」というところを、映像化できてない…… 私が見たかった銀英伝は、これではない。 私は、ヤングジャンプでやってるマンガ、藤崎竜の「銀英伝」がとても好きです。 あれは、まさに少年漫画であり、キャラクターは特徴が強調されています。 バリッバリにキャラが立ってます。 戦闘シーンも、いま何が起こっているのか懇切丁寧です。 あのわかりやすさに慣れてしまうと、ノイエテーゼは、ウーン!! ちがう!!! って100回くらい言いたくなる。 でも、藤崎竜版の銀英伝が嫌いだという人もいます。 登場人物が戯画化されているのが駄目だというのです。 そういう人にとっては、逆の作り方をしたノイエテーゼが良いのかもしれません。 「重厚な海外ドラマのようだ」という擁護意見も見かけます。 いろいろな銀英伝があって、自分に合った銀英伝を愛すればよい。いろいろ選べるのはとても幸せなこと。 たまたまノイエテーゼは私の好みに合わなかっただけ。 神野オキナ「カミカゼの邦」という小説を読んだ。 アクション小説……? バイオレンス小説? ミリタリー小説? 近未来の日本を舞台にした、激しい戦いの話です。 たぶん2020年代だと思うんですが、日本と中国の間に戦争が起こってしまいます。 沖縄がすさまじい攻撃にされされ、大勢の人が死にますが、東京などには戦火が及ばず、5か月ほどで休戦しました。 主人公は沖縄に住む混血の男で、戦争中に義勇軍に参加し、死闘を潜り抜けてきました。 戦後は東京にやってきますが、平和な東京にはなじめないものを感じていました。 あるとき、もと戦友から「危ない仕事をやってカネを稼がないか?」と誘われます。 興味をもったとたん、戦友は謎の勢力に殺されてしまいました。 何者が殺したのか? いったいなんのために殺したのか? 戦友の仇をとらねば…… たった一人で戦いをはじめた主人公。 戦いを続けるうちに、いろいろな諜報機関や殺し屋を敵に回し、命を狙われる。 降りかかる火の粉を払っているうちに、恐るべき敵の正体が明らかになってくる。 「紙の虎」という男が作り出した、全く新しい形態のテロ組織「貧侠」。 そいつらは二重三重の策略をめぐらし、原発をぶっ飛ばして日本を滅ぼそうとしている。 「紙の虎」を倒すため、戦時中の仲間たちが集結し、日本の命運をかけた大決戦だ! 銃、爆発物、刀剣を駆使し、ひたすら戦いまくり、殺しまくる話で、非常に殺伐として、しかもレイプシーンとかSMシーンとかもあって…… いやあ、最近こういうの読んでなかったから、血と精液の臭いに、むせかえりました。 悲しい話でもありますね。 殺しまくりの話なんだけど、悪い奴を次々に殺していくのにスカッとしないんですよ。戦えば戦うほど悲しい。ヒャッハー感がないというか。 殺人・戦闘をかっこいいものとして描いておらず、「戦場を生きるために、どうしてもやらざるを得なかった、身につけざるを得なかった力」として、むなしいものとして描いている。 主人公はレイプはやらないけど、でもそれは紙一重の差であって、戦場では多くの人を殺してきた、外道に近い存在であると、なんども描写されているから。 獣に襲われたら、獣の流儀でやり返さないと終わらないのだ、と書かれている。 沖縄だけを犠牲にする日本人、への怒りも描かれている。 反戦平和を語る左翼も、愛国心を語る右翼も、現場で血を流してきた俺たちのことなどわかっていない、という絶望。 いっそ東京も戦場になるべきなんだ、そうすれば思い知るだろう、というほどの怒り。 主人公は「紙の虎」のテロリズムに共感を示しつつ、それでも友の仇をとるため、沖縄復興のために、あえて日本を守るのだ。 そのギリギリ感がいい。 徹底的に痛めつけられた男が、世界を壊す側になりそうで、踏みとどまり、最後のひとかけらのプライドをよりどころにして、世界を救う。 かっこよかった。 でも、この戦いのあと、主人公はどうするんだろう。 戦友たちは、ほとんど死んでしまった。 今度おなじことがあったとき、主人公は、日本を救う側に立つだろうか? 愛する女ができたから、そのために戦うのかな。 「貧侠」というテロ組織のアイディアも面白かった。 ただ気になったのは、「スティンガーミサイルで戦車を破壊する」という記述があったこと。 スティンガーって対空ミサイルですよね? 「鬼滅の刃」アニメ全話観ました。 面白かった! 後半の、累たち家族との戦いがメチャクチャ盛り上がった。 強そうに見えた「お父さん」は、本物の十二鬼月ではなくて、累の下僕にすぎなかった! 累がとにかく、「こんなの、どうやって倒せるんだ」というツワモノ感、絶望感あるんですよ。 炭治郎と禰豆子が新必殺技を放って合体攻撃して、音楽と映像で盛り上げて、「勝った!!」というカタルシス全開なのに、それでさえ勝ってなかった! 鬼ってつえええ!! 累との戦い以外も、戦闘シーンは素晴らしい完成度でした。 ギャグシーンは、「え?」「そこでギャグ?」という感じで、ちょっとな…… でも善逸は好きです。 最初は「なにこいつ?」「悲劇的な物語にこんなアホみたいの入れても……」ってうざく感じていた。 でも、そのヘイトが、あるシーンで180度反転して、好感に変わった。 鼓屋敷での戦いが終わった後。禰豆子の入った箱を、ボコボコにされても守り抜いた! 「俺、守ったよ、炭治郎が大切なものだと言ってたから……」 う、うわあ……(涙) ドラえもんが未来に帰る話で、のび太君が、ジャイアンに勝ったことがある。 どんなに殴られても降参しなかったから。「ぼく勝ったよ。これで安心して未来に帰れるね」って。 あれを連想して、不覚にも涙ぐんだ。 善逸はあんなに憶病なのに、それでも頑張れるんだ…… 憶病で弱い奴が、それでも勇気を奮い起こして頑張る話は、感動を呼ぶ。 あと、服装もよかった。 学ランみたいな隊服の上に羽織を重ねる、という和洋折衷の服装が、こんなにカッコいいとは! でも、なんか、隊服の構造が良くわからないな? 学ランだったら「上着の裾」があるはずなんだけど、見えない。 もしかして上下一体? それとも上着をズボンに入れてるだけ? あれだけ動き回れば、上着が出てきてヒラヒラいくと思うんだが…… じゃあ、やっぱり上下一体の服なのか。 コスプレ衣装だと上下別になっている? 下半身も、よく見るとズボンじゃなくて袴? 少なくともアオイさんが履いてるのは袴だな。 人によって形が違う。カナヲなんて一人だけスカートにブーツだし…… ヒロイン勢もみんな可愛いよね。 しのぶさんが出てきたときは、「ついに出たー!!」という感じだった。 マークしてなかったカナヲとアオイもよかった。 アオイさんは演技が素人臭いんだけど、でもそれが逆に、ムスッとしてる感じでよい。 まあ、とにかく、アニメは面白かったので、続きも見たい。 単行本を買えばよいんですかね。 |
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