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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキスを5話まで見た。

 4話はスゴイ爽快感だった。
 ヒロくん、事実上の告白。「それでこそダーリンだ!」ってゼロツー大喜び。
 ふたりで大脱走、大活躍。
 EDをアレンジした曲に合わせて、敵のど真ん中をぶちぬくぜ!
 「エヴァみたい」という印象は雲散霧消し、グレンラガンやキルラキルになった。

 でも……

 状況は変わってないんだよね。
 コドモたちはオトナを守るために生み出された存在である。
 生活のすべてを管理され、恋愛も性も知らない。
 フランクスに乗れないコドモに存在意義はない。
 そして、次に乗ったら死ぬ……

 絶望的状況で、死ぬ覚悟を固めただけなんだよね。
 悪く言えば発狂エンドだ。
 
 その齟齬が、5話で爆発した。
 不穏! ありったけの不穏を美しい情景描写で塗りつぶす5話!

 「もう戦うな」と言われても、「生きがいを感じてるんだ」と拒否するヒロ。
 「そっちの部隊に、オトナになれたコドモはいますか?」って言われた口ごもる者達。
 「ボクが人間じゃないだって? じゃあ人間って何さ?」と問うゼロツー。
 お互いに地雷を踏みまくり傷つけ合うイチゴとゼロツーの上に、雨が降りしきる……
 洗面所で蝶を捕らえる蜘蛛。
 最後に天を仰ぐと、天井の骨組みは、蜘蛛の巣に似ていて……

 これだよ、これが観たかったのだ。
 4話のあとに「これは一時的な躁状態だな。次は落とすな、鬱展開になるな」とはわかっていたけど、でも無理のない、すごく必然性のある鬱展開で、絶望の中で己を焼きつくすような炎で、素晴らしかった。

 ラストではしゃいで踊りまわるゼロツー、イチゴに毒づいた冷酷なゼロツー、極端な二面性が良い。
 
 5話までワンセットで見ると、やはり、「俺が観たかった奴はこういうのだ」と思う。
 今の時代のエヴァンゲリオン、いっそ「真のエヴァンゲリオン」くらい言って良い。

 ただ、俺はもう40代のオッサンになっちゃったから。

 オトナたちは、何か重大な秘密を隠している……
 自分たちコドモは騙されている。絶望的な鳥かごの中で管理されている……
 セカイの殻を破壊せよ……!

 みたいな実感は、もう、いまさら持てないな……
 しかもそれ、いまどきの10代の実感とはズレてる気がするんだよね。
 俺が少年や若者だった頃にこれ見ていたら、一生を左右されるくらいハマっていただろうな。
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