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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)が終わる!!
 しかも、あとわずか二週間程度で!
 すごいな、ジャンプ、本気で完全に世代交代するんだ。
 トップを走っていながら、守りに入らず新陳代謝できる。
 それだからトップなのか?
 まさか、こち亀が終わるとは思っていなかった。
 作者が亡くなったあとも誰かが引き継いで永遠に続くものだとばかり。
 「面白いか?」といえば、「玉石混交」という感じで、面白くないエピソードもたくさんあるんだけど、でも面白さだけでは計れない、「時代資料」としての価値が生まれちゃってるからなあ。この時代はどんなライフスタイルが一般的で、どんなふうに遊んで、どんなテクノロジーが注目を浴びていたのか。インターネットや携帯電話は、どのように受容されていったのか。
 これらのことが、過去何十年かの「こち亀」を読むとわかる。貴重な資料だ。
 50年後、100年後の人々は、「こち亀」を読んで知るだろう。
 なるほど、2010年代にはドローンとVRが注目を浴びていたんだな。
 1990年代の人々にとってインターネットと携帯電話は、ごく一部の人しか使いこなせない先進的テクノロジーだったのだな。
 1980年代では、正月にはみんな店が閉まって、食べ物の備蓄を怠ったら死にそうになるんだな。
 みたいな、こんな感じで。
 年寄りが書いた、長寿漫画なのに、「最近の若い者・日本人はダメになってしまった」というたぐいの説教がないのも良い。こち亀は「今時の若いやつ」を絶対バカにしない、面白がって一緒に乗っかる。「未来は希望に満ちている」と言い続けている。ふつう年寄りにこんな漫画は描けない。
 だから、「面白さ」とは別の次元で、貴重な資料の集積であり、良心であり、希望であり、一息つきたい時にホッとする作品だった。
 だから終わらないと思っていた。

 でもまあ、仕方ないかもなあ……
 両さんの年齢が。
 サザエさん時空の限界というやつが。
 「子供の頃にベーゴマで遊んでいた」という人間を「中年」として描写するのは無理がある。
 両さんは団塊世代、部長は戦中派くらいじゃないと筋が通らない。
 「サザエさん時空」の本家本元サザエさんは、携帯電話など現代的ガジェットを出さないことで時代設定を曖昧にして、年を取らないことをごまかしてる。
 でも、その時代の娯楽をバリバリ取り入れている「こち亀」ではなあ……
 ギャグ話だったら「なぜか年を取らない」をメタギャグにできるけど、人情話がなあ……
 30代の男が50年前のことを懐かしく語るという不思議な感じが……

 こち亀のあと、どんな作品を描くのか楽しみだ。
 でも軍事系はちょっと……
 この人は軍事ネタをよく出すが、間違いが多い。
 いくらなんでも「T35がティーガーのライバル」は無いだろう。
 T35って完全に失敗作ですよ。
 たぶんT34と間違えたんだと思うけど、T34にしてもライバルかどうかは……
 少数作られた重戦車ティーガーと大量生産された中型戦車T34がライバルなのか?
 普通ライバルって、同等の強さを持っているからライバルなんじゃね?
 独ソで揃えるなら、T34のライバルは4号、ティーガーのライバルはJS2くらいじゃないかなあ。
 とにかくこの戦車知識の穴は気になった。
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 昨日の台風で、私の住んでいる東京都町田市にも避難勧告が出た。
 なにしろ私の家は川っぷち。洪水被害をまっさきに受ける。
は家の前を流れている川が、昼の時点で溢れる寸前。あと1メートル水位が上がったらアウト。
 そんなわけで、近くの避難所……某中学校に行った。
 パソコンとか、水に弱そうなものは、家の中の高い場所に持ち上げておいた。
 避難所では青い作業服(防災服?)の男性が出迎えてくれた。だが、閑散としている。わずか3,4人しか来てない。
 中年女3人くらいが、教室で椅子に座って、ニュースを見ながらボケっとしている。
 子供が1人だけ、奇声をあげてドタバタ歩き回っている。
 それだけ。
 いわゆる避難所のイメージ、体育館で人がたくさん寝ている、という状態とは、程遠い。
 うーん、まだ早かったか?
 でもまあ、川が氾濫してからではバイクも走れないからな、今のうちに。
 私も椅子に座って、乾パンをもらってボリボリ食べながらニュース見る。
 台風のニュースをやってくれるのは良いが、同じ内容を繰り返すだけだ……
 とても退屈……
 文章でも書くか。
 パソコンを持ってこなかったので、スマートホンで書く。
 書きづらっ!
 やっぱりパソコンの代わりにはならない。
 そんなことしながら何時間か待っていると、雨が小降りになって、避難勧告が解除された。
 大したことはなさそうだ。
 もう帰ろう。
 避難所なるところに行ったのは初めて。
 この程度の避難で住んでよかった。

 それにしても「なんかこの中学校、俺が体験してる中学校と違うな」と思ってたんだが。
 最大の違和感は……エアコンがある!
 スゲー。俺の家には無いのに。今の中学生うらやましい。
 そして……なんか妙に、クラスの中の椅子や机が少ない。
 俺の時は、もっとたくさん、ギュウギュウに並んでいた。
 子供が減ったのだろう。


 お盆休みの間はずーっと仕事。忙しくて忙しくて。
 コミケなんてもう7,8年行ってないなあ。いつかまた行けるかなあ。

 で、仕事ラッシュが終わって、やっと1日だけ休みがもらえた。
 カネが全く無いので遊びには行けない。昼まで12時間くらい寝て、午後は「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」を観ていた。虚淵玄原作の人形劇だ。

 うん、これは面白い。
 「え? これが人形劇? こんなアクションを人形劇でどうやって? CGじゃないの!?」という驚きがあるし。もちろん必殺技とかの特殊効果はCG混ざってると思うけど、でも「どこからがCGなのか」という継ぎ目がわからないのって凄いよね。
 ストーリーも緊迫感がある。
 緊迫感をもたらしているのは、ドライでハードボイルドな、登場人物たちのメンタリティ。
 「命をやり取りが当たり前」という覚悟しきったメンタリティの奴らばかり。
 まさに、武に人生を賭けている人々。
 その前提の上でバラエティ豊かに生きている。人生を楽しんだり、とぼけたり、人としての道を追求したり、人であることをやめたりする。ものすごく憎んでいる相手と、利害の一致で一時的に手を組むこともある、刃の上のような感じ。
 まさに異世界人なんだけど、それが面白い。
 欠点があるとすれば、「イケメンばっかりなのが気になる。一人くらい不細工がいても良いのではないか。ブサイクと言って悪ければ、獣や怪獣のような大男。クロコダインみたいなの」とか、「登場人物たちの名前が覚えられない……」こと。
 特に登場人物の名前! 中国風の耳慣れない名前ばかりの上、本名と通り名があるんだもの!
 でも名前を覚えなくても楽しめるけどね。
 俺もあんまり覚えてない。
 「主人公」「キセル吹いてる奴」「お姫様」「隻眼の弓使い」「金髪のアホ」「妖魔の女」「剣鬼」「敵のボス」。こういう覚え方で構わない。みんなキャラ立ってるから。
 一番かっこいいと思ったのは、4話で初登場した剣鬼・殺無生(セツムショウ)ね。
 うおっ檜山修之のクール悪役演技いいな! ゾクゾクする!
 さすが、世界で一番かっこ良く「貴様」と言う男だ。
 メチャクチャ強くて、「強い奴と戦うだけが生きがい」で、血に飢えた殺し屋なんだけど、セリフがイカれすぎてて痺れる。
「悩むのは、目の前の男が俺の剣に値するかどうかだけだ」「思い悩んだ次の瞬間には敵は屍になっているから、もう十五年悩んだことはない」とか。
「勝負は剣を抜いた時始まる、というのは三流、お互いの殺意から始まると考えるのは二流。
 剣を交える運命にある相手とは、生まれた時から勝負が始まっている、そう覚悟出来ているものだけが一流になれる」
 みたいな、こんな感じの……
 うわっ、あわわわ……こいつ完全に一線超えてるわ。という。
 こういう剣鬼、っていうか「剣キチ」と、「天真爛漫に、人を信じ、世界を救おうとするお姫様」が、一緒に旅するんだぜ。
 面白くならねえわけがねえ。
 
 カッコイイ剣戟シーンや、魅力的な悪役が見たい人に、ぜひオススメ。

 8月は大変な貧乏が予想され、住民税の支払を諦めているほどだが、シン・ゴジラ観てきた。
 いや、数日遅らせるだけですよ。あとで払いますよ住民税。
 本当は健康保険料も支払いを遅らせたい。でも給料天引きだからできない……つらい……

 シン・ゴジラ面白かった。
 怪獣映画の知識がないので、過去のゴジラと比べてどうこうは言えないが、面白かった。
 戦闘シーンは意外に少ないけど緩急があってよかった。
 ゴジラが気持ち悪くて、本物のイキモノっぽさがあった。
 特に序盤。
 ネタバレになるのでゴジラの外見について詳しいことは言えないが……
 うわ、何だコレ、こう来るか……と言う感じで。
 あのくらいキモいと、やべえの来た! って感じでいいよな。
 すごい印象に残るデザインだ。

 政治家や完了が会議してるシーンがすごく多かった。たぶん7割くらい会議だ。
 でも、ちっとも退屈ではない。
 会議シーンのセリフの応酬は、どこかコメディのようでもある。
 
 アメリカ特使のカヨコ・パターソンという人がヒロインだと思う(ほとんど唯一の美女だ)。
 でも、なんかこの人、外見といい言動といい、作品から浮いていて、アニメキャラが出てきたような感じなんですけど……某氏が「英語交じりで喋る、金剛ちゃんみたいな子」って言ってて笑いました。
 もう一人、女の人が出てきて。なんか役人なのか学者なのか、仏頂面で早口で喋る、あまり美人ではない女の人……「尾頭ヒロミ課長補佐」というのか。あの人も強く印象に残った。
 確かに美人ではないけど、話が進むにつれて魅力的に見えてくる第二のヒロイン。

 この映画を見て、私がパシフィック・リムに感じていた不満がなんなのかよくわかった。
 パシフィック・リムは好きだけど不満もたくさんあって。
 「戦闘シーンが暗い」とか「アクションに緩急がない」とか。
 この映画は不満をことごとく解消してくれた。
 ジャンルが違うんだけどね。そもそも。
 パシフィック・リムは、怪獣と戦うのが当たり前になった世界の話。
 シン・ゴジラは、怪獣というものが全く無かった世界に怪獣が現れる話。
 だから怪獣は徹底的に異物で、こっち側はスーパーメカや超能力者を出したりせず、現実的で日常的な手段で対抗する。そうでないと向こうの異物感が弱まってしまう。
 
 あと政治的なことでこの作品を批判している人もいる。
 その点については長くなるのでまた後で書く。

 とにかく面白かったよ。語りたい映画だ。
 ガルパンおじさんならぬシンゴジラおじさんになって、何度も観に行きたい。

 
 
 

 山本弘も大絶賛の「シン・ゴジラ」。
 面白いらしいので、明日あたり見に行く。
 怪獣映画には興味がなくて、ぜんぜんわからない。過去のゴジラシリーズもほとんど観たことがない(テレビでビオランテとか観たことはあるけど覚えてない)。
 でも、「過去のゴジラの知識がなくても楽しめる」「原点に戻った作品」だというから。


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