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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 2chで田中ロミオのことをうっかり田中ユタカと書いてしまい、恥ずかしくてそのまま逃げた男、ますだです。

 田中ロミオ「人類は衰退しました(2)」ガガガ文庫を

 を読んだ。
 すごいなー、これ。
 1巻のときも思ったが、これは今までのライトノベルになかったテイストの、画期的な作品ではなかろうか。
 ハムスターが喋ったり、ドラえもん的な不思議アイテムがどんどん出てきたり、「地球の支配者である『妖精さん』は、日がな一日遊んでいます。お菓子が大好きです」という世界だったり、第一印象は牧歌的。
 でも、描き方がブラックユーモア的だったりして、世界の隙間から黒いものがのぞく。
 逆に、生きるか死ぬかの大ピンチがあっても、どこか笑える。
 世界と人間に対する、「愛と皮肉を含んだ笑い」が作品全体を覆っている。
 キノみたいな、「さあ風刺してやるぞー」という露骨なブラックユーモアとも違う。
 ずっと昔、ダグラス・アダムズの「銀河ヒッチハイク・ガイド」という小説を読んだ。ひねったユーモア満載のSFだった。「なんて不条理な、奇妙な小説なんだろう、でも面白い」という強い印象を受けた。
 読後感はアレに近い。
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 最近読んだ本。

 あすか正太「総理大臣のえる! 歴史を変える大勝利」スニーカー文庫
 「のえる」シリーズ9巻。完結篇。 
 2年ぶりに出た! さっそく買ってみると、最終巻にふさわしい超スケール。
 政治を題材にしたライトノベルはいくつかあるが、このシリーズはその中でもっとも娯楽性に富み、もっとも破天荒で荒唐無稽で、もっとも劇的で、もっともロマンチックだ。
 「小説って、こんな書き方をしてもいいものなのか!」と、いままで何度も蒙を啓かれた。今回ますます衝撃を受けた。
 日本がアメリカと戦う話はいくつかあるけど、こんな戦い方はじめて見た(笑)
 うーん。いいなあ。
 でもこの小説、よっぽど急いで書いたんですね。
 一ヶ所「ノア」が「サラ」になってたり、「血の果てるところまで星条旗を」とか、ケアレスミスが多い。ちょっと残念。
 この本を読んで、「え!? 国際連盟ってまだあったんだ!? 知らんかった!!」と真に受けたことは秘密です。

 三木原慧一「クリムゾンバーニング 合衆国解放I」C・NOVELS
 これもアメリカと戦う話です。バランスをとるために買いました。(なんだバランスって)
 このシリーズが出たのは3年ぶりなので、戦争の展開や人間関係をけっこう忘れていた。
 誰だっけコイツ。
 いままでのヤツを読み返して復習し、満を持して最新刊読んだ。
 うーん。大ボリュームなのに「どうなるんだ!」と引き込まれ、最後まで一気に読んだ。
 史実をなぞってるわけでも「名前が一緒なだけ」でもなくて、「史実を踏まえた上でパロディ的に作ってる」のが、つくづく三木原氏らしいと思った。
 戦争というマクロだけでなく、個人レベルの愛や復讐というミクロの戦いを必ず入れて、そっちを物語の原動力にしているので、普通の架空戦記とは違うワクワクがある。
 このまま一気に完結まで出して欲しい。

 
 先日、友人に誘われて、「江戸東京たてもの園」に行った。
 学術型テーマパークとでも言うのか、明治大正昭和の家が移築されてズラッと並んでいるのだ。幕末、八王子千人同心の家から始まって、明治の高橋是清邸、大正の商店に、写真館、昭和初期の高級住宅、三井財閥の別邸。銭湯とか路面電車も……
 もちろん中にも入れるようになっている。窓とか家具類も当時のままだ。
 うーん。
 どの家も風呂が小さい!
 部屋が七つも八つもあって、女中も雇っている豪邸なのに、風呂場の広さはせいぜい四畳半くらいで、浴槽は今時のユニットバスよりも狭いくらいだ!
 なぜだろう。
 当時、内風呂があるだけで贅沢だった?
 当時の日本人の体格ではこの広さで十分?
 でも、ベッドはプロレスできそうなくらいでかいんだよ?
 このアンバランスがどうもわからない。
 あれだけの財力があれば百人風呂だって作れるだろう。
 私の場合、銭湯の広さに体が慣れてしまい、内風呂に入る気がしないんだけどなあ。
 
 で、一通り見て回って、最後は路面電車の中で休憩。
 焼き芋食べながら並んで座って、いろいろな話をした。
 高橋是清と日露戦争のこと、バンブーブレードとか好きなマンガのこと、いま書いている小説のこと、小川一水の新作「時砂の王」のこと、ブントの政治活動のこと……

 某「ところで明治期をあつかった小説って書いてるんですか?」
 ますだ「……蝦夷共和国建国記のことですか?」
 某「それそれ」
 ますだ「……いや……それは……その……」

 ごまかすことしかできず、ほんとうに恥ずかしかったよ。
 だが、ひさびさに「休暇らしい休暇」を過ごせた。ありがとう友人。
 
 仕事がどんどん忙しくなっていく。
 ついに1ヶ月で2日しか休めなくなった。
 警備会社がここまでパンク寸前だとは……
 なんとか忙しくても小説を書く方法はないか。
 ここ1ヶ月ほど、「昼休みや便所休憩のとき、PHSで書いてメールで送る」という書き方を試している。
 2、300字くらいのわずかな文章をメールで書いて、毎日10通20通、ガンガン家のパソコンに送りまくる。
 家に帰ってから切り貼りする。
 読み返してみるとたいてい文章がメチャクチャで、修正に時間を食う。
「家で書いたほうが効率よくねーか?」とも思うが……
 「書き続ける火」を体の中から消してしまうのが嫌なのだ。
 グレンラガンが終わって半月あまり。
 いまだ現実世界に戻ってこれないわたしの心を、「バンブーブレード」が埋めてくれました。
 原作がもともと好きだったんですが、アニメを観て「こんなに楽しい話だったか!」と数倍好きに。
 グレンラガンの「どこまでも暴走する、だから楽しい」とは正反対で、「おにゃのこだらけの仲良し部活動」から一歩も出ない。
 出ずに、仲良しの楽しさを、暖かさを、ギャグをまじえて丁寧に描いてゆく作品。
 和気あいあいの雰囲気が、ほっとする。
 まさに一服の清涼剤だ。

 さらに、バンブーブレードは眼鏡的にも重大な作品です。

 眼鏡っ娘好きはたいてい、「伊達眼鏡は眼鏡ではない、許せん。あんなので萌えるか!」と主張します。
 だがわたしには異論があった。
 「いや、例外もあり得る。伊達でも萌えうる」と信じていました。
 バンブーブレードの東ちゃんを知って、膝を叩きました。
「これだ! 伊達眼鏡をかけることがキャラ立てとして生かされており、
より東ちゃんのドジ性とひたむきさを引き立てており、
ぶっちゃけ最高であります東ちゃん」

 と確信しました。
 でもアニメ版の東ちゃんは、なんかちょっとキャラデザがイメージしてたのと違う! もっとボケボケしてないと!


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