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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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「Angel Beats!」というアニメがある。
 序盤で興味をひかれなかったので、それきり観ていなかったのだが、なんでもヒロインが眼鏡をかけるシーンがあるそうだ! ネット上に置かれた画像を見るに大変可愛らしい! あとは「なぜ眼鏡を」というドラマ性があれば完璧だ! そのシーンだけでも観たいな! という衝動が沸き起こってきた!

 某「増田さんは、ああいうハルヒタイプのワガママヒロインは好きじゃないんですか? あなたの小説にはけっこう出てきますが……」
 ますだ「ワガママに一本筋が通っているとか、ワガママはトラウマや劣等感の表れだという描写があるならOK。ハルヒ自身は、さしたる理由がなくワガママなのがちょっとなーと思う。リアルな女なのかもしれないけどアニメでリアルな女なんて見たくない。ルイズとか遠野秋葉とかは大好きですよ。とくに遠野秋葉は好きですよ。ロリと貧乳は違うことを秋葉は私に教えてくれた!」
 某「ただの貧乳好きですかもしかして」
 ますだ「それも重大な要素だ。ハルヒは肉体的に成熟しすぎているんだよね。子供っぽい行動をとるとギャップがありすぎて浮くんだよ。
 そもそもエンジェルビーツのヒロインがハルヒに似ているかどうかもわからない。第一印象はそりゃ似てるけど、中身をみないと……」

 しかしせっかくの休みをアニメ観るだけで使ってしまうのも……
 結局、部屋を掃除して本読んで小説書いて、それだけで休日が終わった。
 眼鏡っ子の優先順位が下がっている……なんてことだ……
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 このところ警備の仕事が忙しくて、朝5時からの勤務です。
 5時に家を出るんじゃなくて、5時に現場で勤務開始ですよ。
 3時半には家を出ないと間に合いません。もはや朝と呼ぶのもためらわれる。
 20時に帰宅して、3時半に出発……
 かろうじて睡眠時間はあるが……
 こんな生活なのでネットに関わる余裕がありません。
 休憩時間にライトノベルを読むだけが幸せです。
 日記や、メールの返信などが止まっていて、ごめんなさい。
 余裕ができたらかならず書きます。もう少しお待ちを。
 
 
 一転して、警備の仕事が忙しい。
 昨日も昼夜連続勤務をやった。そのあと家で爆睡。ああ、10日ぶりの休日が睡眠だけで半分吹っ飛んでしまった。なんか物凄く損をした気がするが、24時間寝ない状態で家に帰ってくると、「早く寝たい」以外のことは何も考えられないんだよね。

 ところで最近思っているのだが。
 「世代大戦」って本当だろうか。
 いや、雑誌「SPA!」に「第一次世代大戦」という連載があって、

「権力VS反権力」とか、「資本家VS労働者」とか、そんな枠組みで世の中を見るのは古い。今の日本には、そんな対立構造はもうない。
 今の日本にあるのは「年寄りVS若者」だ。
 年寄り(団塊の世代や、それ以上)が福祉や税金を独占し、高い給料で企業などに居座り続けているせいで、若者が割りを食っているのだ。いま若者が失業やバイト生活に苦しんでいるのはみんな年寄りに搾取されたせいなのだ。
 若者は力を合わせて、年寄りの支配を打ち破ろう!

 みたいな内容なんだけど。
 同じ考えを持っている人は私の友人知人にもいる。
 「嫌韓流」の作者も「嫌老人流」とか言い出した。
 私はこの連載、一理あると思って読んでいたんだけど……
 だんだん、「そりゃ無茶だろ」「基本的な事実認識が間違ってるんじゃないか」と思い始めた。
 
 そもそも、「老人は福祉を独占している、高い給料を独占している」というのは事実なのだろうか。
 私の会社には60歳以上の人間が大勢いる(警備員の半分はそうだ)が、みんな月に10万~15万の収入しか得ていないよ。私と同じか、それ以下の収入だよ。
 その収入でカミサンや子供がいたりする。掘っ立て小屋みたいな木造アパートに住んで、毎日同じ、色あせて繕いだらけのジャケットを着て、たまにワンカップ飲むだけが楽しみで、弁当を買う金もないからお握りを2個くらい食べて、バスにも乗れないから2キロ3キロ歩く。
 ある現場で、60過ぎの相棒が、「もうすぐ親が死んで遺産が入るんだ。そうすれば原チャリを買えるから楽になるんだ。家だって、二部屋あるところに引っ越せる」って口癖のように言っていたことが忘れられない。

 裕福な金持ち、充実した福祉に守られている年寄りがいることは確かだ。

 しかし、ホームレス寸前の貧困な老人も大勢いるんじゃないのか?
 彼らの存在を切り捨てて「老人は保護されている、若者を搾取する特権階級だ」って言っちゃっていいのか?
 いまの職場で働けば働くほど、疑問が強まる。
 そんなわけで、劇場版「文学少女」みてきた。

 すごかった。
 なにが凄いって美羽が。
 鬼気迫るものがあった。
 もっと美羽の泣き喚くところを見たい、あの眼で睨まれたい……
 
 平野綾のイメージがまったく変わった。ハルヒやこなたのイメージしかもっていなかったが、こんな、こんな役を……

 ネット上で
「平野の好演は意外ではない。平野はもともと、性格悪い女が上手い、女の嫌な部分が上手い声優。正統派アニメヒロインはむしろ不得手。ハルヒだってミサミサだって、相当おかしい女。依存心で男を振り回す、という点では美羽の同類とすらいえるのではないか」
 という意見が見つかった。
 そうか。そうなのか。私の声優理解がまったく足りなかったのだ。

 ストーリーは、たしかにダイジェストで、複雑な人間関係をバッサリ切ってるんだけど、でも、すべての要素をつめこんで破綻するよりはずっといい、うまくまとめられている。
 なんで「慟哭の巡礼者」をベースにしたんだろう、といろいろ考えてみたけど、

 1、主人公コノハは、竹田さんとか芥川くんのドラマに対しては、「基本的には傍観者でありたい。遠子先輩に引きずられて仕方なく関わった」でしかない。積極的に動く動機があるのは美羽あるいは遠子を中心にしたドラマのみ。つまり「主人公らしさ」の問題で巡礼者を選んだ。

 2、美羽が抱えている闇は「恋愛の変化した独占欲」で、わりと世間一般のドラマにありふれたもので、一見さんにとってとっつきやすいのではないか? 
 美羽は人間なら誰でも持っている「寂しい」「甘えたい」が肥大して、ああなっただけ。しょせんは大規模な八つ当たり。
 しかし竹田さんは「精神の種類が異質」。途方に暮れるしかない巨大な深淵。竹田さんの闇こそ、真にサイコスリラー。今回の映画ではその片鱗すら見せないが。

 こんなところなのかなあ。
 
 ネットでは、「竹田さんの物語である第1巻、『死にたがりの道化』を映画化するべきだった」という意見もあるが、竹田さんの闇は描写が難しいし、美羽のほうが一般受けするという考えで却下されたのかもしれない。『死にたがりの道化』には、詳しくは未読の人に悪いから書けないけど、ある種の仕掛けがあって、その仕掛けが「映画」という媒体と相性が悪い、ということもあるだろう。(かなりバレバレだ)
 
 だから、まあ、今回の映画は満足したし、納得した。
 満足した上で、できればみんな原作を読んで、今回は脇役にすぎなかった竹田や芥川にも濃厚なドラマがあることを知って欲しい。そのほうがもっと楽しめる、とは思った。
 あと前々から思ってたけど、美羽が飛び込んだ、あのトラックの運転手は一番の被害者。
 間違いなく会社はクビで、社会的に抹殺されてる可能性すらあるんですけど……

 で、「うん、いい映画だった!」と思って席を立った。
 感動したのは私だけではないようで、泣いている人もいる。
 客の中で、50過ぎぐらいのおっさんが一人いて、その人が映画館の従業員をつかまえて、喜びの表情で叫びだした。
 「きみ! きみ! いいアニメだった最高だよ!」
 「去年もやってただろうサマーウォーズって。細田監督の。あれも素晴らしかったけど、今回の作品もいいよ! アニメ界の若い才能って育ってきてるんだね!
 俺の人生は間違ってなかった! 間違ってなかったよ!

 おっさん何者だ(笑)
 ネットで、こんな会話を見かけた。

 「劇場版文学少女って、渋谷の映画館ではぜんぜん客が入ってないらしいよ。他のところでは入ってるのに」
 「渋谷の客層と内容がかけ離れすぎてるんだろう」
 「そうかなあ。かなり渋谷っぽいよ。ケータイ小説や昼ドラに近い内容じゃん

 う……たしかに、近いといえば近い。
 もともと昼ドラチックで、とくに巡礼者はそんな感じです。
 ふだんメロドラマとか嫌ってるんですが、でも原作は言い訳しようがないメロドラマなので、読んでる最中、「あ……俺って今、こんなんで感動してる……ふだんはウザがってるのに……」って衝撃を受けました。

 さらにネットで感想をチェックしたら、原作未読の人は割と感動してるみたいですね。
 どちらかといえば原作ファンが「あのシーンがない!」「これじゃ、あのキャラの意味がない!」って嘆いています。

 「空の境界」みたいに分作で完全映画化ができれば理想なんだけど……

 この映画が大ヒットすれば作り直しの機会もあるさ。
 けっきょく応援するのがいちばんじゃないか。


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