ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設
ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。
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こないだ、ネットでこんな記事を見かけたんですよ。
「カラオケに誘われた時、オタクであることを隠すためには何を歌えばよいか? アニメソングはどこまでならオタクとして認定されないか?」 いまちょうど忘年会シーズンだし、同じ事で悩んでいる人は大勢いるでしょうね。 うーん、隠すことないのになあ、と思いました。 っていうか、隠しきれるものではないですよ。 私も昔、バイク便時代に集団でカラオケ誘われた時、なんとか隠して誤魔化そうとしたんですよ。オタク認定されたら面倒さくいと思っていたから。 某「そもそもお前、アニメとか特撮以外の歌は知らないんじゃないの?」 ますだ「そんなことないですよ。筋肉少女帯とZABADAKと徳永英明だったら歌える」 某「何だその組み合わせ!? どういう趣味!?」 ところがですよ。他のバイク便のみんながモーニング娘。とか浜田省吾とか長渕剛とか歌ってるのに、ひとりオタクのオジサンがいて 「科学戦隊ダイナマンの歌」 を歌い出したんですよ! なんという勇者だ、というか、空気の読めない人だと言うか。 当然、みんなは戦隊なんか知らないからポカーンですよ。 ポカーンとされても、その人はダイナマンを熱唱するんですよ。 なんだか応援したくなって、血が騒いで、手拍子を入れたんですよ。入れたくなっちゃったんですよ。 すると歌い終わったあと、彼は私のもとに走ってきて、私の肩をガッシを掴み、興奮の極みという声で、 「き、き、君ぃ!!! 特撮とか好きなのかい!?」 「はい、まあ多少は……」 「よし一緒に歌おう! 戦隊では何が好きなんだ?」 「メガレンジャー(即答)」 「あんな最近のチャラチャラしたのはダメだ! 男ならゴーグルファイブだ!」 「えー、ゴーグルファイブは歌詞が軍歌みたいだから趣味じゃないんですが」 「じゃあ間を取ってライブマンでどうだ!」 「ライブマン! いいですね! あれはドラマチックでいい!」 こうして一緒に戦隊の歌を歌い、アニメの歌も歌い、すっかり私はオタクとして認知され。 その後、バイク便の仲間と一緒にカラオケ行くと 「ますだの分、入れといてやったぞ」 などと、「飛べ! ガンダム」とか歌わされることになりました。 アニソンならアニソンでもいいけど、俺らが知ってるやつじゃないとダメ、盛り上がれないから、ということでガンダムなんでしょう。 職場でオタクキャラとして認知されるのは楽なものでした。 でも「オタクだったらこのアニメも当然知ってるよね?」という期待をかけられるので、当時は雑誌を隅から隅まで読み込んで勉強していました。ある意味、充実した毎日でしたよ。 いまは向学心がなくなり、ほんとうに興味のあるアニメしか見なくなったなあ。 PR |
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