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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」が、あと1話で終わる。

 この作品は最初から「エヴァの真似」「トップ2の真似」などなど、過去の作品との類似を揶揄されてきた。

 私はむしろ、その「強烈なエヴァっぽさ」を高く評価してきた。
 庵野秀明が20年も捏ね回し続け、エヴァQから数えても6年、おそらく永遠に完結しないだろうエヴァを、俺達が終わらせる……!
 そのためにエヴァを一から始める必要があったのだと。
 こっちが本物になっちまえば良いのだ。
 そのくらいの戦闘的な意識で作られたのだと思っていた。

 謎の敵。
 鬱屈した少年。
 言うことをきかない人型兵器。
 高圧的で、何を考えているのかわからない指揮官たち。
 主人公はじめパイロットたちは、ギスギスした人間関係。
 宗教がかったシナリオに基づいて行動している、謎の秘密組織。

 これら、エヴァをエヴァたらしめていた要素を全てぶち込んだ上で、エヴァにはほとんど欠けていた「性愛の要素」を入れた。

 最後のひとさじ、これこそがエヴァに足りなかったパーツだ。
 そう思って観ていた。

 評判の良い13話は、私も大好きだ。
 15話までは面白かった。
 そのあとの、ココロちゃんが子供生むとか生まないとかの話も、まあ良かった。
 いろいろ疑問はあるんだけど、ヒロとゼロツーはもう関係ができあがってるから、ドラマの中心ではなく、応援する側に回るのは、まあ分かる。
 19話。過去話。この作品がもっともエヴァっぽくなった瞬間。
 キタキタキタキタキタ!!
 本来作られるはずだったエヴァはこれなのだ、私はずっとこれを待っていたのだ、とすら思った。
 さあ。この作品はエヴァに追いついた、あとは追いぬくだけだ。

 でも……

 そのあと20、21、22、23話は……

 つまらなくはない。
 けっしてつまらなくはない。

 でも、「オトナの支配、セカイの抑圧を打ち破る」ことから逃げた。

 どんでん返しというより、肩透かしといったほうが近い。

 真っ向から立ち向かうのでも、知的に隙を突くのでもなく、オトナたちは自壊した。
 圧倒的な、神の如き抑圧者だったオトナたちは、実はバカだった。
「本当の敵である宇宙人」がオトナたちに混じっており、宇宙人の計画にコロッとひっかかり、本来なら共闘できるはずだった叫竜相手にえんえん内ゲバをやってきたのだ。
 そして宇宙人が姿を表したとき、オトナたちは何もできずに滅んだ。

 そしてコドモたちは、オトナのいない荒野に放り出された。

 リアルなのかもしれない。
 現代日本で、明確にオトナ(親)に立ち向かって打ち破り、自立するという人生は、わりと珍しいだろう。
 気がついたら親は死に、あるいは弱々しい存在となっており、明確な通過儀礼もないまま、自立を余儀なくされる。そういう人のほうが多いだろう。

 でも、私がみたかったのは、それじゃないのだ。

 4話、6話、15話は「ヒロとゼロツーが愛の力で奇跡を起こす」同じ話だ。
 同じ話を3回やってもOKなのは、「愛の力」とやらもオトナの掌の上にすぎない、だからオトナのシナリオを突破して、「自力の愛の奇跡」を起こさないといけない。そのための前フリだから。
 突破しなければいけなかったのだ。
 
 残念だが、終わりを見守りたいと思う。
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コメント
無題
最終回みました。
増田さんのような過剰な期待はしてませんでしたが、なんか、こう……モヤァっとしますね。スタッフはそこまで深く考えてないような気がします。


最終回はずっと地球視点でエピローグにしてしまえばよかったのにと思いますね。
ストレリチア真アパスに覚醒した時点で、もう終わっているのですから、あとは蛇足なんですよ。余計なことやってもテンションが下がるだけなんですから、もう淡々とエピローグにして、最後に「オカエリナサイ」とやってくれれば僕は納得した、しました。
精神攻撃(?)で沈没しそうになったところをみんなの祈りで……という展開も、ファンタジーすぎて覚めちゃいましたよ。
【2018/07/09 22:25】 NAME[こうひんひろみ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
 >こうひんさん
 コメントありがとうございます。

 いま最終話をみました。
 だいたい同じ感想です。

 地球に残ったコドモたちが文明を復興させていく話は、よいなあと思いました。
 
 ところどころホロッとなりましたよ。

 ジェニスタが苔むして、神像みたいになって、新しい子どもたちを見守っているのが良かった。

 ココロちゃんの子供の名前が「アイ」というのも良かった。「愛」とか「恋」とかいう言葉をいままで使わなかったのは、このときのためだったのか!

「あの二人のおかげで、この星は、もういちど始まることを許された」とか、
「つないでおくからさ」
 とかの台詞も良かった。
 宇宙の彼方で戦っているヒロとゼロツーに呼びかける、というのは感動できました。
(呼びかけが届いてしまったのが興ざめ)

 いっぽう、敵中枢に殴りこんだヒロとゼロツーの闘いは……
 絵面的には盛り上がっているはずなのに、なんかなあ……
 愛し合ったら奇跡が起こって勝つ、というのを、あまりにも多用しすぎたんじゃないでしょうか?
 それも、「うおおおー!」って突っ込んでぶち抜くという、これ何回目?
 
 奇跡が起こるのがあたりまえになってしまったら、それはもう奇跡じゃないんですよ。
 報われなくても愛する、その結果として奇跡が起こる、という流れでないと……
 
 SF的にいうと、
 「敵は肉体を捨てた精神だけの存在なのに、なんで宇宙艦隊に乗ってビーム撃ってくるの? 霊とかコンピュータウィルスみたいな憑依攻撃してくるのが筋では?」

 という疑問もあります。
【2018/07/11 00:14】 NAME[ますだ] WEBLINK[] EDIT[]


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