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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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もうすぐアニメ「ばくおん!」が始まるので、びびりつつ期待。

 ばくおんはの原作が好きなんです。面白いんです。連載が始まった頃(震災の頃です)からずっと追いかけて来たんです。応援してきた作品がアニメ化されて嬉しいです。
 レースや峠のシーンもあるけど、基本的には女の子たちがバイクに乗ってツーリング行ったり、まったり日常生活をおくるだけの漫画です。でも面白いんです、めっちゃ面白いんですよ!

 しかし。

 これは本当に売れるのか。
 うれねーだろーなぁ。
 ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキ・ドゥカティという五大メーカーが協賛して、「バイク業界復活の切り札」みたいになってるけど。
 バイク乗り以外の人間には全然ピンと来ない、内輪向けの閉じコン(閉じたコンテンツ)という気がします。
 ばくおんという作品、これはストーリーが優れているわけでも、キャラクターが優れている訳でもない。いや、キャラも可愛いんだけど、受けた理由はそこじゃない。
 これは「オタクあるある漫画」として優れているんですよ。
 作者の分身であるキャラクターがオタク的主張をして、その細かいこだわりに読者が苦笑しながら「うんうん、気持ちはわかる(笑)」「オタクってそういうもんだよね(笑)」「ダメだけど、それが楽しいんだよね」って共感するような。
 「オタク」が「バイク乗り」になってるだけで。
 「妄想戦士ヤマモト」とか、「爆濃おたく先生」とかで、オタク的こだわりをぶつけ合うシーンの面白さ。
 そのこだわりは「正しい」わけじゃなくて、「どっかズレてるんだけど、うーん、でも気持ちはよくわかるなー!」みたいな。
 
 「ガンダムはSF失格、人型兵器の非合理性がどうたら」
 「そこにワンダーはあるのかい」
 「うっ」

 これは「爆濃おたく先生」に出てくる有名な会話。ネットでさんざん引用されるから、知っている人も多いだろう。
 ばくおんの面白さは、これに近い!

 たとえば2巻。北海道までツーンリングに行ったのに、観光地はほとんど行かなかった。
 食べたものはコンビニおにぎりと、チェーン店のラーメン。
 同級生に「一体何しに行ったの?」と呆れられる。
 でも主人公の羽音は、天真爛漫に答えるのだ。
「いーっぱい走りに行ったんだよ」

 これはまさに「そこにワンダーはあるのかい」に相当するセリフだ。
 「私はバイク乗りだから、観光でもグルメでもなくて、バイクに乗ること自体が目的なんだ」という、一般人とは根本的に価値観が違うという表明なのだ。

 ガツンとくる感動モノのセリフだ。

 毒のあるやつとしては、同じく2巻の、

「クラシックドゥカティといえど、基本的な整備をしっかりすればそうそう壊れないんですよ。
 イタリア旧車専門店に言われるがままにぼったくり価格で整備に出し、500キロごとにネジの増し締め、二万キロごとにエンジンを全バラシしてシリンダースリーブの打ち直し、そして部品取り用に同じバイクをもう一台持ってれば!電装系以外は滅多に壊れません」
「それを壊れるって言うんだろう!」

 これな。
 「ドゥカティはすごく壊れやすいバイクである」という(風聞も混じってる)前提知識が必要なセリフ。
 そこまでやらないと維持できないのかよ! という呆れたセリフだが、「そこまで貢ぎたくなる魅力があるんだ」という愛のセリフでもあるんだ。
 「2万キロごとにシリンダスリーブの打ち直し」が笑いどころ。
 シリンダスリーブって、エンジンのシリンダーの内側をコーティングしてる部品ですよ。
 それを打ち直すって、エンジンの一番深い部分を修理するんですから、エンジンまるごと交換するのと大してかわりませんよ! なんで2万キロ程度でそんなに磨り減っちゃうんですか? 大砲なんかは、砲弾初速が速いとすぐに摩耗する(砲身命数が少ない)そうですが、ドゥカティはピストンスピードが特に速いんですか?
 「同じバイクをもう一台持ってれば」は、旧車趣味の世界では当たり前らしいね。
 怖っ。

 あと私が好きなのは、4巻で、初日の出を観るため犬吠埼に行くエビソード。
 メチャクチャ寒くてつらい思いをして、ポエマーのモジャが
「人の倍、苦しむから、『バイク』って言うんだ」ってダジャレ言うんですよ。
 でも初日の出は美しくて。
 主人公の羽音が、ダジャレ返しをするのです。
「人の倍『おーっ!』って言うから、『オートバイ』って言うんだよ」

 ただのダジャレだと思うでしょ?
 でもこれ俺にとっては感動的な会話なの!
 俺にとって「ばくおん」の面白さは、こういうところなんですよ。

 これ、伝わるかぁ?
 いや無理だろ……
 伝わって欲しいけどな。
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 なんか最近、駅とかで警備することが多いんですよ。
 ホームドアとかエスカレーターの工事なんかでね。
 当然、駅なんだから電車で行くわけで。
 電車降りたらホームで同僚が待ってるわけで。挨拶して、その人と交代するわけで。
 でも満員電車がツライんだ……
 仕事自体よりも数倍ツライ。
 そりゃ警備の仕事だって立ちっぱなしですが。
 なんで給料も発生しないのに立ちん坊しなきゃいけないの?
 足が痛いし、人がぎっしりで恐怖と圧迫感あるし。
 昔受けたイジメやホモセクハラのことを思い出して、「何をされるかわからない、怖い、助けて」という気分になるし。
 都会の勤め人はよくこれに毎日耐えられるな―。
 なんでカネを払ってこんな拷問受けにゃならんのか。
 片道500円として一年で30万円ですよ30万円。
 バイク買えますよ。

 で、決めたのです。

 駅にバイクで行ってなにか悪いのか! 
 新宿駅だろうが渋谷駅だろうがバイクで行ってもいいだろう!
 俺は行くぞ!
 そんなわけで、駅で働く場合でもバイク通勤しよう、と切り替えたのです。
 もちろん迷惑駐車・違法駐車はしません、ちゃんとバイク駐車場を探して停めるのです。
 ネットで下調べして、満車の可能性を考えて、早めに家を出ます。
 行ってみると、わりと駐車場あるものです。
 すぐ駅前、って要求すると満車だけど、10分や15分くらい歩いても良い、という条件なら見つかる。

 これがもう、最高!
 なんで今までこうしなかったのか、というくらいの気持ちよさ。
 行きも楽しいけど、帰りがもっと良い。
 今までは歯を食いしばって帰り電車に乗り込んでいたのに、今は「仕事終わった。これでまたバイクに乗れる!!」という悦楽が押し寄せてきて、ルンルンラー♪ みたいな気分で駐車場までスキップ。エヘラエヘラと笑って、エンジンブルブル絶好調、ヒューンと帰る!
 俺は電車なんぞという箱には閉じ込められない! 何物にも縛られない!
 自由に走るぜ! イヤッフゥ!
 交差点に停まった時は拳を振り上げて歌っちゃいます。

 これからは「何が何でもバイク通勤」にこだわろう!
 でも雪だけはかんべんな!


 仕事を再開して10日ほど経ちました。
 もうインフルエンザはすっかり治ったはずですが、微妙に体調が悪い。
 咳がゴホンゴホン。お腹ユルユル。
 っていうか、体だけじゃなくて心がフニャッとなっちゃった感じで。
「張り詰めていたものが、ピンと切れた」。
 使い古された表現だけど、そういうこと。
 頑張りたくないなあ……
 もっと休みがほしいなあ……
 こないだインフルエンザで5日も休んだ。
 あれは禁断の果実っていうか、パンドラの箱でした。
 仕事を休んで家でずっと寝るのは、こんなに楽しくて幸せなことだったのか、という。
 これ以上に幸福なことなんてねえよ!!!
 インフルエンザ前は2週間連続勤務とか昼夜連続勤務とかザラで、「もっと頑張ってお金を稼がないと」って思っていたけど、「もうやだ」。
 そんな無理して稼いでも倒れるもん。げんに倒れたじゃない。
 こんどはもっと重い、内臓の病気かもよ。
 だから、週に1度、できれば2度は休みたい。
 生活苦しくなるけど、でも倒れるよりはマシだし……
 「たっぷり寝る」「どんなに寝ても怒られない」という最高の幸せを知ってしまった。

 今日、仕事で八王子方面に行って、ひさびさに「八王子バイパス」を通ったんですよ。
 八王子バイパスとは、国道16号線の相原から八王子までを繋いでいるバイパスで。
 わずか6キロ程度の長さしか無い。
 並行する下道を通ったら15分くらいかかる距離を、バイパス使えばたったの5分で到着!
 って、大したことなーい。
 料金は、オートバイで250円。
 たった10分の短縮のために250円も払ってられるかケッ。
 と俺は思ってしまうのであまり使いませんでした。
 たまに急いでる時は使いました。バイク便時代、朝寝坊して、一秒でも早く都心に行かないと、という場合とかね。
 そんなときは八王子バイパスに飛び乗って、中央自動車道の八王子インターまで直行、そのまま中央道をノンストップで走る、首都高4号線に乗り換えてさらに走る。
 でも……無我夢中で八王子バイパスを走ると、スピード違反で捕まっちゃうんだなあ、これが!
 高速道路に見えるけど60キロ制限だからね! 一発免停だよ!

 というわけで、あまり良い思い出のない八王子バイパス。
 引っ越して距離が離れたこともあり、最近めっきり縁遠くなりました。
 今日、久々に乗ってみて……
 おっ。料金所がない。
 そういえば無料になったんだ! 今思い出した。
 そうだよなあ、やっぱり無料じゃないと。たった6キロのために250円も払えないよ。
 で、無料化して嬉しいはずなのですが。
 「こんなの無料で当然だ、無料化しろ」って思っていたのに。
 げんに無料になってみると嬉しくない……
 よーしカネ払ってワープしたるぞ―!
 というワクワク感がないので……
 ふつうに道路走ってるだけじゃん、という……

 こ、こんなはずでは。

 何年か前、小さいバイクで八王子バイパス行った時は嬉しかったものだが。
 「今までのバイクは250円だけど、小さいバイク(125ccまで)は30円! むっちゃ得した!」って大喜び。
 250円が30円になると嬉しいが、0円になると「当たり前じゃん?」になって嬉しくない。人間とは不思議なものだ。
 それとも30円の時は「他の奴らは何百円も払ってるけど、俺だけ30円」っていう優遇措置が嬉しかったのか。

 おれ、去年の4月にもインフルエンザで寝込んでる。
 去年の体験があって「途中はこのくらい苦痛だ。こんな感じで治っていく」というのがわかっていたので、苦痛はあっても恐怖はなかった。
(去年は、全く未知の死病で生死をさまよった、という感じ)
 年に1回インフルエンザ。かかりすぎだな。
 歳で体力が落ちたのかな。
 だとすると、これからますますかかるわけで。
 そりゃまずい。
 ワクチン打たないとダメか。


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