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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 篠原健太「彼方のアストラ」という漫画を見つけて、買って読んだんです。
 「スケットダンス」作者の新作です。
 もう、これがね! 大当たり!
 子供の頃SFが好きだった、という人なら大喜びで転げまわるよ。
 時は未来。2063年。宇宙キャンプに出掛けた高校生たちが、謎の球体によって5000光年の彼方に飛ばされてしまう。さいわい宇宙船は手に入ったので、さまざまな惑星を探検して食料とかを補給しながら地球を目指す。個性豊かなメンバーは、ときに対立しながら、個性を活かして活躍して、絆を深め合っていく。
 みずみずしい心の交流も良い。
 「誰が彼らを宇宙の彼方に送り込んだのか?」という謎も良い。
 「彼らの中に、彼らを殺そうとしている犯人が紛れ込んでいる」というサスペンスも良い。
 全部良いんだけど、何より、彼らが冒険する、いろんな惑星の架空の生態系が良い。
 SF的な驚きと感動に満ちている。
 懐かしいなあ……
 スペースオペラというか、冒険ジュブナイルSFだね。
 むかし読んだジュブナイルSFを、現代の漫画技術で発展させ再現したような作品。
 宇宙の彼方で少年たちが冒険する漫画とか、もう今の流行りじゃない、こんなの今の時代に読めないと思っていた。
 でも、読めた。しかも傑作だ。
 つうか、「彼方」って単語を使いすぎだ、俺。
 使いたくなるんだ。

 スケットダンス作者は、SF者だったのか。
 そう言われてみれば、スケットダンスにも「キュビワノ族のマケマケ」とかいう妖精が出てきたよな。これは天体の名前です。太陽系外縁天体といって、冥王星と同じような、太陽系の外縁にある氷の天体。
 「この人は天文や宇宙が好きなのかな?」とは思ったのですが。
 ここまでゴリゴリのSFの人だったとは。
 2063年に超光速航法とか、無理すぎない? 超光速航法は不可能であるか、可能でも遠い未来の話だろ……と思うけど、でもそれは、私がSF的なロマンチシズムを失ってしまった証拠なのだ。私が子供の頃読んでいたSFでは、ワープ航法は当たり前だった!!
 そんなわけで、SFファンにオススメ。
 とくに、「昔のSFは面白かった」「あの感動を、もう一度」という人におすすめ。
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 忙しかった……
 昼と夜を連続勤務して、午前中だけ寝て、午後からまた出勤。
 50キロ離れた現場まで2時間通勤。
 眠い頭ではツライです。
 ところが行ってみると「今日は警備頼んでないよ、別の日だよ」って職人さんが言う。
 確認してみたら「ゴメン今日は中止だった」って……
 また2時間かけて帰りました。
 往復100キロ走っただけ。
 なんなのか……
 普段なら「よっしゃー、ツーリングじゃー、峠じゃー!」ってなるんだけど、でも徹夜状態の後だからヘロヘロで、そんな元気なかった……
 昔は、バイク便だった頃は、いくらでも走れたんだけどね。
 20代の頃とは違うのだ。

 年末からずっと働き続けて、やっと1日休みをもらった。
 でも、泥のように眠って、起きたら昼だった。
 うーん。今日は何をしよう。
 この時間だとツーリングは時間足りないしなあ。
 本を読むなら、仕事の日でもできるし……
 映画とか観るかな?
 早く決めないと、ネットを観ているだけで1日終わってしまう。
 まあ、ダラダラするのも悪くはないけどな。

 「ばくおん!!」9巻を買ってきて読んだ。
 うーん。このマンガで、ガチのレース展開をするとは思わなかった。
 いや、3巻でもレースはやってるんだけどね。
 あれは明らかに遊びで。
 そうじゃなくて9巻のは……
 ところどころに、脱力するギャグはあるものの、描写が本格派バイクレース漫画。
 トップウGPかと思ったぜ。
 話もハードだぜ。
 レースとは何か。
 バイクで走ることとは何か。
 それを問い直す物語であり。
 中野千雨、再生の物語。
 あまりに速いがゆえに孤独で、「それで良い」と他人を切り捨てていたライダー「中野千雨」が、いちど父親から見捨てられ、ダメな先輩たちとチームを組んだ。
 さんざん足を引っ張られ、千雨自身も調子が狂って失敗して。
 でも、その中で、仲間たちと一緒に走る喜びを知る。
「勝って当たり前のマシーン」から「勝ちたい、勝たなきゃとあがく人間」になり、走ること、競うことの喜びを再獲得するという、わりとマジな話で……
 「お、オチは? ドッチラケなオチがあるんだよね?」と不安になりながら読んで。
 最後で、「ああ、これはネタに逃げることのない、本当に感動して良い話なんだ」と気づいた。

 これまで千雨は、「エンジョイ勢の中で、一人だけガチ勢」というか、『勝つために走る』人なので、空回りするギャグキャラだった。浮いてるから面白いキャラだった。
 でも、もう違う。

 それにしても、150万部突破か。
 大したものだ。
 もしかして、もう「けいおん!!」の部数超えてるんじゃないの?
 いま検索したら全然超えてなかったわ―。けいおんは250万部だってウィキペディアに書いてある。
 でも、ばくおんはまだ伸びるだろ。きっと超えるよ。
 いや、超えたから偉いわけじゃないけどね……
 けいおんのパロディ以外の何物でもなかった(特にロゴw)作品が、ここまで来れたことに感動している。
 いや、じっさい読んでみると全然似てねえけどな。
 第一印象を似せているのは「あれ? 似てない」というギャップのためだろう。


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