「キミ大丈夫？ 家ある？」

　ある休日の夜。わたしは巨大なリュック（子供が誘拐できそうな）を背負って、町田の繁華街を歩いていた。ライトノベルとＳＦマガジンと歴史群像を買った帰りだ。
　初老の警官に呼び止められた。

　警官「ちょっとすいません」
　
　お、職務質問？　持ち物検査？　最近多いな。

　警官「キミ大丈夫？　家ある？」
　ますだ「……ハア！？」
　
　予想を越えすぎの質問ｗ

　警官「いまテレビとかで話題の、ネット難民（原文ママ）じゃないのね？」
　ますだ「違いますけど……」
　警官「失礼ですが、今日は何を？　お住まいはどこに？」
　ますだ「買い物ですが。なんでネットカフェ難民だと思ったんですか？」
　警官「いや違うならいいんです。お気をつけて」
　ますだ「臭いですか？　ぼく臭いですか？」

　……？
　以前も子供に「ママ見て！　ホームレス！」とか言われたが。
　なぜ……？
　この巨大なリュックがいかんのか？
　さすが衝撃を受けたますだでした。
　まあ、親切のつもりなのかなあ。
　しかし「キミ大丈夫？　家ある？」はねえだろ。
　人のよってはケンカになるわｗ

松浦晋也さんの誠実さに頭が下がる

　「神舟７号捏造疑惑」に関して。
　捏造疑惑というのは、こないだ中国がやった船外活動（いわゆる宇宙遊泳）について、ネットの一部で「アレは水中撮影じゃないか？　捏造じゃないか？」と騒がれている事件である。
　そんな訳ねーよ、と私は思っていた。
　４０年前のソビエトにも出来た宇宙遊泳を、今の中国が出来ない理由がない。
　もし捏造を行ってバレたら面目丸つぶれだし、もし捏造なら世界中にいる反中国の活動家やマスコミがこぞって暴き出すに決まっている。チベットやトルキスタンの虐殺のように叩かれるはずだ。
　しかしそんな非難は起こっていない。ネットの一部で言われているだけだ。
　しかも根拠は非常に曖昧で、論ずるにも値しない。
　と思っていたんだけど、どうも「アレは捏造」説の人たちとは喋ってもムダだろうなあ……
　２ｃｈのスレでは「中国だから捏造」「臨場感が伝わってこないから捏造」とか書いてあるからなあ。
　「臨場感が伝わってこないから捏造」って何だよ、主観１００パーセントかよ。
　
　そんなわけで「捏造派」を説得するのはムダだろうと思っていた。
　しかし！
　科学技術・宇宙開発ジャーナリストの松浦晋也さんが、自分のブログで説得に成功しつつある！
　どんなに中傷されても人格攻撃されても、それでも粘り強く、礼儀をもって反論し……毎日毎日……
　ついにほとんど反論が出なくなった！　捏造派の人たちも意見を変えつつあるぞ！
　すごい……説得は可能なんだ。
　私は浅はかだった。出来ないと決め付けて対話を諦めていた。
　松浦晋也さんの成し遂げつつあることは、まさに偉業だ。
　人は分かり合える！　人は変われる！
　

えっ、ポニョってミリオタ分あったの！？

　興味なかったんですよ、「崖の上のポニョ」。
　どうも難解な映画みたいだし。
　どうせ私の好きな、ラピュタまでの宮崎駿とはぜんぜん違うんでしょって。
　ところが２ｃｈの軍事板にある「宮崎駿の妄想スレッド」を読んでいたら。
　え！？　イージス艦が出る！？
　チヌークも出るの！？
　「先生は船が描きたかったことがよく伝わってくる」だと！？
　こ、これは……！？
　ロリコンで軍オタで左翼という三重苦の「我らがパヤオ」は、まだ死んでいなかったのか！？
　ちょっと興味わいてきたな。

　「宮崎駿の妄想スレッド」でいちばん感銘を受けた発言。

　290 名前：名無し三等兵[sage] 投稿日：2008/08/10(日) 14:33:58 ID:???
ハウルの「この城が動く―。」という第1弾ポスターを見て、
この多砲塔が大活躍するんだとワクワクしていたあの頃――。

　そうだよ、そうなんだよなあ……

　
　

やはり歯は大事なのか？

　夜勤の帰り、ハイチュウ（グリーンアップル味）を噛みながらバイクを走らせていた。
　うう、仕事の後の甘味はなんとも幸福だ。

　がりっ

　すると何か固いものを噛んだ。
　異物だ！　異物が混入してる！　ハイチュウよお前もか！
　バイクを止めてよく見ると、異物混入ではなかった。ハイチュウには金属の塊が入っていたけど、これはどこかで見たことが……わたしの歯の詰め物だ！　舌で歯の形を探ると、やはり詰め物が取れている。
　うおー、歯医者いかないと。夜勤体勢だと時間的に行きづらいんだよなあ。

　次の日、なぜか体調が急激に悪化。頭痛と吐き気で仕事を続けるのも難しく。なんとかやり終えて、帰宅したらブッ倒れて、うなされながら寝た。
　熱が３８度あるよー！
　なんで？　歯と関係あるの！？

　

「ネーナ」って言ったらもうアレしか連想できない

　ある日の会話。

　ますだ「もうすぐコードギアスも終わりだなあ。あの敵味方や正義が激しく変動・混乱するダイナミックな展開は、何かに似ていると思っていたんだけど……やっと思い出した。『タクティクスオウガ』に似ているのだ。サターンで遊び倒したゲーム」
　某「ギアスの次はガンダム００の二期がやりますよね」
　ますだ「００、けっきょく１期を見てないからなあ。２期を見てもストーリー理解できるのか不安だ」
　某「えーなんで見てないんですか！？　ますださんが好きそうな話じゃないですか。謎の集団が戦争に介入して理想世界を作るんですよ」
　ますだ「面白そうだなーとは思う。でもメガネ分が足りねえ！　『このメガネかけてるのは男かよ！　しかも声が神谷浩史かよ！　絶望した！　男確定に絶望した！』などと言って第１話を見送り、そのままずるずると最終話まで見なかった」
　某「もったいないなあ。釘宮キャラとか出るんですよ、釘宮キャラ。釘宮のキャリア的に珍しい巨乳キャラ。名前はネーナ」
　ますだ「ネーナ？　ハイパータイマー？」
　某「なんですかそれ？」
　ますだ「ハイパータイマー・ネーナは昔のライトノベル。２０年くらい前。富士見の初期。ドラゴンマガジン３大黒歴史の一つ！　アレは凄いよ。『主人公の精子を手に入れるために未来から美少女がやってくる』んだよ。しかも二人も。『昔のライトノベルは硬派だった』などと歴史を捏造する者はアレを読め！」
　某「……ネーナでそんなのを連想するのはオッサンだけですよ」
　ますだ「アレがスレイヤーズ並に売れていたら、ライトノベルの歴史はまったく変わっていたものと思われます！」
　某「また業界を上から見下ろして……（失笑）」
　ますだ「言ったな！　ワナビのヒガミって言ったな！」