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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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(アマゾンなどで)人気沸騰の本、「30歳の保健体育」を読みました。
 このタイトルは上手すぎです。胸に刺さりすぎます。
 
 男性オタク(完璧なまでに女性は対象外)に向けた「恋愛のススメ」です。
 オタクに限った話ではなく、奥手な男性全般かも。

 あとがき、まえがきには、こんなことが書いてあります。

 「人間なんだから、一生二次元の女の子だけでは生きられないでしょ?」
 「どんなに興味がなくても諦めていても、どうしても好きになってしまうことはある。そんなときどうするんですか?」

 そうなんですよ。「興味ないつもりでも突然惚れることはある」というのは実感です。恐怖をともなった実感です。これは刺さるわー!
 
 読んでみると……恋愛というよりハウツーセックスというか、エッチのやり方に偏ってますね。
 全体の八割が、「服の脱がせ方」「乳房の愛撫の仕方」「各体位のメリットとデメリット」とか……
 「恋愛ってこういうもんか?」と首を傾げました。
 これは割とどうでもいい部分では……
 いや、どうでもよくはないけど、気にしても仕方ないというか、気が早すぎるというか。
 私はもっと初歩的というか導入部というかメンタルなことが知りたかったのです。
 タイトルから内容を察しなかった私が悪いんですが、読みたかったものとは違います。

 でも気づきました。
「根本的に自分の気持ちをどうすれば良いのか?」というのはハウツー本に書ける事じゃないですよね。本人がどういう人生を選ぶか、という選択の問題ですから。「この人生が正しい」じゃ宗教になってしまいます。
 だから、この本のスタンスは誠実かもしれません。
「君がこっちの道を選ぶなら、こういうことを気をつけておくと良いよ」という助言。
「こうすれば落ちる!」じゃなくて「こういうのは嫌がられる場合が多いよ?」という。
 全体を通して謙虚な書きかたです。
 
 印象をあらたにして読み直してみると、細々とした暖かいアドバイスに暖かさを感じます。
 「女性は基本的に議論のような会話を好みません」とか。
 「脈絡なく連絡先を聞き出すのは下心があると思われるのでやめましょう」とか。
 「デートの初っ端に告白して振られると、その日ずっと気まずい雰囲気で過ごすことになるので最後にしましょう」とか。
 「精子をお湯で拭くと固まるので気をつけましょう」とか(笑)

 あと、やっぱり絵。
 セックスの図解とかで、かわいいイラストを使ったのが大正解。
 肉の生々しさがない清潔感のある絵柄。
 実は絵で売れているのと違うか、という気もします。
 私もこれが写真だったらぜったい買わなかったでしょう。
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 おお。
 「いろいろあったけど、めんどくさいから明日書こう」と思ってるうちに、2週間も経ってしまった。
 恐るべき敵「めんどくさい」よ。
 どれほど多くの人命が、この敵によって失われてきたことか!
(これはマジで、工事中の事故などについて勉強するほど、『事故の大半は、正規の安全手順を無視したから生じる』ということがわかります。このくらい良いだろう面倒くさいし、が事故の原因なのです)
 
 こないだ、24日なんですけど、「メガネっ娘&メガネ男子コンテスト」いってきたんですよ。

 

 メガネの聖地「鯖江」が開催するイベントで、今回は東京の浜松町で行われました。
 会場は都立産業貿易会館、「トサンボウ」。
 小さな同人誌即売会でよく使われます。わたしにとっては慣れ親しんだ場所です。

 イラストの展示とかもありましたが、メインであるコンテストは、メガネ娘とメガネ男子がメガネの魅力について熱く語る(ヲタ芸してるだけの人とか、ラップやってる人もいました)というもので……
 うーん。
 これはロフトプラスワンで見ている分にはすごく面白いが……
 日の当たる場所で見ると……ちょっと引くな……
 俺はもうダメなのか? 萌えることが出来ないのか?
 いや違う。「徒党を組んで萌える」ことに引いてしまうのだ。
 審査員として桜坂洋なども来ていたけど、やっぱり「この場ではっちゃけるのは、ちょっと……?」という気恥ずかしさのようなものが伝わってきた。

 でも「メガネが好きだけど、あえてレーシック手術した」という人の発言は面白かった。
 「僕はサングラスもいろいろ掛けたいんです。でも、度が入ってる奴は少ないから、いろいろかけようと思ったら近視を治すしかないんです」
 なるほど……
 伊達メガネときいただけで「偽物! 市ね!」みたいに反発する人が多い。
 他人事みたいに言っているが、わたしもちょっとなあと思う。単なるファッションになってしまったらもう萌えの対象にはできない。不快感を与えることを承知で言うと、萌えキャラのメガネは聖痕なのだと思う。「限りなく薄められた奇形」なのだと思う。
 だが、伊達メガネをかける人の気持ちも少しわかった。
 
 で、ついに結果発表!

 ……そのとき携帯が鳴り出し、「いますぐ夜勤に入ってくれ!」と頼まれた。
 やだあああ!
 しかし、断れなかった。
 タモガミ論文(笑)の話をまた書こうと思ったんですよ。
 2ch軍事板の人たちの悪ノリぶりがすごく面白かったから。

 思ったんですが、ネットを徘徊していたらこんな記事を見つけてしまいました。

 「時速550キロでカッ飛ぶ弾丸型のスーパーカー」

 二輪!
 弾丸型!
 一人乗り!
 時速550キロ!

 ぐええ! かっちょいい!
 わたしは非常に古臭い昭和の感性が残っているので、こういう弾丸型のクルマとか見ると「SFだーッ」と血が騒ぎます。
 これ、なんか戦闘機とバイクを混ぜ合わせたような印象で、「クルマとはこういうもの」という固定観念からかけ離れている!
 こういうの見たかったんですよ!
 やっぱスーパーマシンは「えええええw」という形をしてないとだめですよね!
 「世界一速い車を作りたかった」わけではなく、「効率のいい車を追求したら、世界一速くなった」というあたりがマッドサイエンス的で実にゾクゾクします。
 2輪+補助輪ということで、これ、バイクの一種でもありますよね!
 たぶんカーブのときは傾くんですよね。傾かないとフッ飛んじゃいますから。
 ただ疑問も残ります。
 「ハヤブサのエンジンを改造して700馬力」というのは……
 ハヤブサ(スズキのバイク。最高時速300キロで、世界最速バイクとも言われる)のエンジンってせいぜい180馬力ですが……
 どう改造すれば3.5倍になるんでしょう。
 よく見るとタイヤもやけに細い。タイヤの横の補助輪は玩具のように小さい。
 こんな細くて500キロに耐えられるのか?
 
 どうか本当でありますように! 
 全世界で26台という生産台数を考えると、この目で見ることすらなさそうですが、それでもわたしはワクワクして続報を待ちます。
 こないだの日曜日、「文学フリマ」に行きました。

 「文章同人誌の即売会」です。
 じっさいに文学の同人誌もあるようですが、別にSFを売ったって構いませんし、評論もたくさんあります。
 批評家・東浩紀が次世代の批評家をデビューさせるプロジェクト「ゼロアカ道場」が行われました。同人誌をたくさん売ったら次の関門に進めるんですよ。2chのスレッドが一日で一つ消費しつくされる、ウォッチャー大注目の企画です。興味があったので、フラフラッと秋葉原まで出かけました。評論同人誌を読むのってけっこう好きなんですよ。
 文学フリマは小さな即売会です。即売会全体で机の数がたった7、80、ゼロアカのスペースはそのまたごく一部で小学校の教室より狭いのに、その狭い空間に何百人もぎっしりと……なんだこれ!
 同人誌を買うための列? いや、列も確かにありますが、それより何倍も多いのが「買った同人誌を立ち読みしつつ周囲を観察し、携帯に何やら打ち込んでいる人たち」。
 まさか、これ全員……「実況」!?
 案の定、2chの東スレッドを開いてみたらすごい勢いで実況中継が行われています。「いま何が売れた」とか「ネット有名人の誰々が来た」とか。
 こりゃスレッドが早く流れるわけです。
 作者のキャラクターや人間関係がネタとして消費されてるんですね。
 評論の場合、小説よりそういう傾向が強いかも。
 デビューより先に作者のキャラを立てようというお祭り企画かも。

 で、いろいろ買ったんですが……
 いちばん面白かったのは「最終批評神話」という同人誌。
 MADムービーの人気作家と、エロゲーシナリオライター元長柾木。二人のインタビューが主軸の本です。
 この元長インタビューが、目が覚めるほど面白かったのです。
 まったくオタクではなかった人が哲学を経由し、いかにしてゲームのライターになって独自の作家性を獲得したか、という話にはじまって、常にあっけらかんとした態度で、しかし挑戦的に、インタビュアーの固定観念を砕いていく……
 一番胸を打たれたのは、「セカイ系」に関する元長氏の発言。
 「セカイ系を全面的に擁護する」「キミとボクの恋愛とか、世界が滅亡するとかそういうギミックは余分」「個人の意志が社会なんてすっ飛ばして世界の構造を変革して、その変革が自分に戻ってくるのが本当のセカイ系」「成長物語ではない。成長は社会構造の中で上に上がるに過ぎない。ビルディングス・ロマンは社会に馴致されているだけなのでつまらない」「セカイ系は世界と個人を革命する物語だ。」
 
 ズガーン! と脳天に衝撃。
 なんというカッコよさ。
 そうだ! わが意を得たり! という感じです。
 有名な評論「ゼロ年代の想像力」を読んで、「面白いけど、この人はセカイ系の意味をすごく限定した上で批判していないか?」と思っていたのです。
 私の思うセカイ系とは、「ひきこもりを肯定する物語」とか「少女を所有して癒される物語」なんかではありません。
 「俺は××のことが大好きだから戦う。よしんば世界を敵に回しても、世界を滅ぼしてでも」という「きわめて攻撃的で戦闘的なもの」なのです。
 理論武装や組織化の行われていない「原初の革命」というか。
 「成長とは社会に馴致されることだからつまらない」という発言も熱いです。
 
 まあ、とにかく、いろいろ面白い同人誌がありましたよ。
 変な話ですが、さいきん小説を直接読んでも得られなかった「そうだよな! 物語ってすごいよな!」という熱気を受け取りました。
 
 こんにゃくゼリーが恋しくて、普通のこんにゃくを毎日ムニムニと食べていたら体重が3キロ減った。
 ただしお腹がゆるくなった。ゆる過ぎだ。
 立たされ坊主にとって排泄は深刻な問題である。住宅地のど真ん中で片側通行をやっているときに「ズバン! ゴリュゴリュ!」という音がして(本当に下っ腹でそういう音がするのだ)強烈な便意が襲ってきたとき! あの恐怖と絶望!
 休み時間には無理やりにでも腸を空にしておく、という習慣ができた。
 これは結果オーライなのか!?


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