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ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 こないだ知人からもらったライトノベル「蒼海ガールズ!」(全3巻)がめっぽう面白い。
 ラブコメ+女装モノ+帆船モノ。
 主人公は国を追われた皇子。命からがら逃げ出したところを、外国の軍艦に拾われる。
 ところが、軍艦の乗組員は女ばかり。その軍艦の母国は「男が極端に少ないから、女ばかりで軍隊を編成している国」だったのだ。
 主人公は悪ノリ好きのエロ艦長に唆されて、性別を偽って水兵として艦に乗り込むことに……
 外見のかわいらしさと、正義感の強さ、卓越した剣術などで、しだいに少女乗組員たちは彼を愛するようになっていって……ハーレム状態! でも性別がばれると死刑! 
 個性あふれる美少女達に、もみくちゃにされる主人公。
 女の子たちもかわいいが、なんだか主人公までかわいく見える! ふしぎ!
 だって主人公、健気で純粋で、そして儚い。
 「限りある青春を、もうすぐ砕けてしまう自由なる時を、懸命に生きてる」って感じなんだもの。
 あと「オス」性をかなり削り落して書いてるんだよね。
 オシッコはどうするんだ、という問題が最初に一回だけ出てきたけど、でも一回だけ。
 あとは「排泄は? 着替えは? 髭は生えないの?」などの問題はスルーされる。「女の子に囲まれて、さんざん迫られてイタズラされて、欲情しないのか? その気がなくても体が反応するんじゃねえか?」という大問題さえも、存在しない扱い。
 主人公は、女の子が裸になったりするシーン、体が密着したり耳を噛まれたりするシーンで恥ずかしがってヒャアヒャア言う。すごく強いのに、泣いて嫌がる。この「恥ずかしい」は性的な感情だけど、でもそれは、欲情とは違う。徹底的に受け身な、性の描き方なのだな……
 この人ちんちん無いでしょ、という書き方になっている。
 生身の男として描いたら、こうはいくまい……
 主人公は「ぼく男なのに、なんでこんな……」って嘆いてますが、ある意味、彼は男ではないのですね。オスの獣ではない。
 もちろん女でもない。男というモノの「ネタとしていじりやすく、おいしい、無害でかわいらしい部分」だけを抽出して作られた生き物。

 で、まあ、「主人公をめぐっての嬉し恥ずかし恋のさや当て」が、とにかく愉快。

 いちばん可愛いのは、王女のファム。元気なロリが偉そうに王様言葉で命令してくる! たまらんですわ。もっと罵ってください。しかもただのワガママじゃなくて、海軍軍人として生きようと必死に頑張っているので、ワガママを応援したくなる。

 いちばん面白いのは、カタブツ軍人の副長アリル。カタブツすぎて艦長としょっちゅう衝突しているのに、主人公のことになると一番ハデに壊れる。くんかくんか! 届け、この想い! みたいな。「いちばん最後は副長が酷い目にあってオチがつく」という、GTOの内山田教頭みたいなネタキャラでもあります。

 もう一つの面白さは帆船と海戦の描写。
 帆船時代の最後、ナポレオン戦争あたり(に似た異世界戦争)を舞台にしているので、帆船の描写がいろいろ出てきます。びっちりと高密度で。熱く激しく。
 帆を操作して艦の向きを変えるだけでも、数十人の人間が息を合わせなければいけないんだ、大変なんだ、ということ。
 艦の動力は風だから、風の強さ・向きに応じて戦術が変わってくること。
 木造軍艦だから壊れやすい。嵐で壊れる。クジラにぶつかって壊れる。破壊工作で壊れる。砲撃で壊れる。カキやフジツボがくっついて壊れる。
 っていうか、常に少しずつ浸水している。現在の「船」の常識がぜんぜん通用しない。
 この壊れやすさと、どう付き合っていくか、どう直すか、というあたりの創意工夫と努力。
 そして、この時代独自のクラシックな戦闘!
 これらすべてが余すところなく描かれていて、いやあ、血がたぎった。
  
 ラブコメ(エロコメかも?)の部分と、地に足がついた生活の描写、迫力の戦闘シーンが、まったく乖離せず結びついて、たがいに魅力を高めあっているのも良い。
 ハードな世界で、血と汗を流して、死に物狂いで船乗りとして生き、その上で覚悟をもって乱痴気騒ぎしているから、乱痴気騒ぎがますます楽しそうに見えるとか……
 おすすめ。
 私は、ナポレオン戦争時代の海軍のことは、映画「マスター・アンド・コマンダー」を観ただけで、大して知らないのですが、とにかく、あの映画を少しでも面白いと思った人は、ぜひ読むべし。
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 あけましておめでとうございます。
 今年はもっと小説を書きます。
 完成させないと、どこに送れない。なにもできない。
 
 こないだ友人たちに北京ダックをおごってもらって、小説の話とかをいろいろしたんですが……
 刺激になる話が多かったです。

 某「増田先生はもっとイジメの話を書くといいよ!」
 ますだ「え! 意外すぎる意見! 最近ようやく脱却しつつあるのに!」
 某「書き方の問題なんだよ。 重松清とかイジメの話ばっかだよ。増田先生のは願望を書いちゃってるから駄目なんだよ。増田先生がイジメられてるときにボク少女が空から降ってきて助けてくれたか、って訳ですよ」
 ますだ「願望なしで、イジメられて何もできず泣いていました、という話がどう面白いんですか」
 某「それは重松清を読めとしか言いようがない、読めばいいじゃん。あの人って自分の話しか書けないんだけど、あの人ドモリだったらしくて、『ハ行でドモる』とか、すげえリアルなんだよ。こういうことでイジメられるんだ、という。経験した人間にしか書けない圧倒的な吸引力がある。
 これはすごいよ。おかしい人は、自分がおかしいところを利用してモノを書くしかないよ。」
 ますだ「ええええ。」
 某「でも書き方には気を使って、自分に同情しろとか、謝れとか、そういう書き方じゃなくて、徹底的に突き放して書かないとだめなんだよ。
 こんなに惨めで気持ち悪い俺を笑ってくれ、という自虐の書き方じゃないとだめなんだよ」
 ますだ「そ、それはどんな需要があるんですか、何が楽しくて読むんですか」
 某「他人の不幸ってのは楽しいものなんだよ」
 ますだ「えええww」  

 爆弾を喰らった気分です。
 いきなり正反対の軌道修正をしろと言われたような。
 ソバ食いながら、滑り込みセーフ的に更新します。

 今日、職場で、取引先の業者さん……現場監督的な人に、こう訊かれました。

 「増田さん、今年の最大のニュースはなんでした?」

 反射的に答えました。

 「今年は特に何もなかったですよ」 「え? そうですか……」

 ちょっと待てよ! なんでだよ俺! 何言ってんだよ!
 いろいろあっただろうが!

 「はやぶさ」帰還!
 都条例の改悪!
 声優・金元寿子のデビュー!(正確には、本格デビュー)


 これが三大ニュースです。
 なんで、「何もなかった」とかいっちまったんだ!
 はやぶさは、人類文明の決定的な転回点であり、
 都条例は、暗黒の時代の足音であり、
 金元寿子は、声優の世界を広げてくれるであろう逸材です。
 
 ブラッドファイトの落選は、まあ、大きいといえば大きいんだけど、でも、よくあると言えばよくあることなので、「大きなニュース」には含めませんでした。むしろ、「ブラッドファイトをちゃんと完成させられたこと」を「良いニュース」として受け止めるべきなのかもしれない。1年も2年も完成原稿を書かない、途中で何度も投げ出しそうになる、というのは、そのくらい駄目なことだから。
 

 まあとにかく、もうすぐ日付が変わってしまいます。
 24時を過ぎた瞬間にハッピーニューイヤーと言ってしまう風習には違和感がありますが……太陽が出ないと「あけまして」って気がしない。

 でも、まあ。

 よいお年を。
 たっぷり買いためておいたパスタがあるので、食うには困らない。
 パスタを茹でて、レトルトのイカスミソースを掛けて食べながら、「侵略! イカ娘」の最終話を見ていた。
 原作とはぜんぜん違う展開。
 「なんで触手が復活してないのに戻ってきちゃったの?」とか「なんで栄子と二人で突然泳ぐの?」とか、いろいろ不自然に感じるところはあるんだけど、

 イ カ 娘 か わ い い 

 これだけで一点突破して、矛盾点を力づくで押し流している。
 とにかく、「性欲」とも「恋愛感情」とも違う、「純粋な可愛さ」というものを思い知らせてくれた良質のアニメだった。
 頭を空っぽにしてニヘラーと笑ってみることができた。幸せ。
 そんなこんなで、金元寿子だ。
 こんな素晴らしい声優だったなんて。
 私の中で一番好きな声優に昇格。
 
 とくに5話のミニイカの話が。
 セリフなし、鳴き声と動きですべての感情を表現。
 こ、この、おれの胸にこみあげてくる、清冽な感動はなんだ……っ!
 人類が(おれ一人が?)見失っていた、本来の萌えの姿かもしれん!!
 
 今年は「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」に始まり、「侵略! イカ娘」で終わった。
 まさに金元寿子イヤー!!
 これからも頑張ってほしい!
 どっかのサイトで「金 元寿子」って表記されていたのは、悪意を感じるぜw 負けるな!
 どうして預金が消えてしまったのだろう?
 銀行で記帳して、理由が判明した。

 マチダシ コクホ 

 なんと! 国民健康保険税が自動引き落としされている!
 今月は払えたんだ!
 では今の貧乏は義務を果たした結果ということで、ちっとも嘆くべきことではないぞ!
 また一歩、真人間に近づいた!

 ああ、そうそう、こないだ仕事をもらって出勤したんですよ。
 生コン車(ミキサー車)の誘導の仕事。
「小説は、20ヶ月書いても、ダメだと言われりゃ1円にもならない。
 そのてん普通のアルバイトは楽でいいよな、
 働いたら、決まった分の金は必ずもらえるから」
 なんてことを思いながらバイクで1時間ほど走っていきました。

 で、着いてみたら、あれれ、もう生コンが入れ終わってるんですけど。

 ますだ「こ、これ……? 現場は13時からですよね!?」
 現場監督「ああ、ちょっと事情があって早く作業して、もう終わったんだ。こっちの都合だから、あんたは悪くないよ」
 ますだ「ちょ、ちょっと待ってください、会社に確認します!」
 会社「あー、そういうことなら中止で」
 ますだ「きゅ、給料はどうなるんですか!」
 会社「出るわけないでしょ、まったく作業してないのに」
 
 か、返せ、俺の時間と、ガソリン代を返せ……ッ!

 なあんだ、ふつうのアルバイトだって、もらえるはずの給料が消えてしまうことはあるじゃないか、ハハッ。

 ……ちょっと泣きたい。


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