ますだ/ペンネームCの日記です。06年9月開設 ウェブサイト「カクヨム」で小説書いてます。 こちらです https://kakuyomu.jp/users/pennamec001
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 そんなわけで天冥の標5巻かってきた!!!
 むっちゃ面白い!
 今日は休みだったけど、もう熱中しちゃって、読むだけで1日潰れた。他のことがなにも手につかないんだから仕方ない。
 今までのシリーズの背後にあった、大きな闘いの構図、それこそ幻魔大戦のような、グレゴリー・ベンフォードの電卓文明うんぬんのような、超壮大な闘いが明かされた。
 この壮大さはなんに例えればよいのだろう、バーサーカーシリーズよりスケールでかいし、トップの宇宙怪獣よりも捻りが効いていて、敵が不気味で面白いし、一番ピンと来るのは、やっぱ「ハードSF版幻魔大戦」だな。
 もりあがってまいりました!!
 そんな闘いを、「サンゴの群れに宿った知性」の視点で何千万年もかけて描いていくのだからたまたない。
 そのいっぽうで、小惑星パラスの平凡な農夫が農場と一人娘を守るために奮闘する物語、が描かれる。
 こっちも満足。
 「小惑星での生活が具体的にどんなものなのか知りたい」という欲求は見事に叶えられた。情景が映像で浮かんできてヒャッホゥー。
 ご飯は「密閉されたラグビーボール型の鍋」で作るんですね。
 宇宙時代の農業について、具体的な手順、作物の売り方、トラブル、社会的立場、あんなに詳しく書いてくれるなんて。「星塵煉瓦」とか「彗星タール」とか、出てくる建材の名前からしてワクワクだし。
 
 ちょっと拍子抜けだったのは「スペースオペラ的な意味ではぜんぜん盛り上がらなかった」こと。活劇の部分は非常にあっさり。主人公はカヤの外。
 「第七章 農夫タック・ヴァンディ、参戦する」
 参戦してないだろw
 いや、3巻と同じような感じで派手に戦うんだろうと思っていたから。私が勝手に思い込んで勝手にガッカリしてるだけで、もちろん作者は何も悪くない。ジャンルがスペースオペラであるとは全く書いてないんだから。
 主人公の農夫が実戦参加せず、バトルがさらっと流されたのは、つまり「彼はすでに戦場で戦うべき人間じゃない」ってことを象徴的に表しているのかな。人はそれぞれ戦場がある、だから彼は宇宙戦闘に参加してはテーマ的にダメなのかな?

 まあとにかく、素晴らしかった!
 スペースオペラだと思って読むとエッと思うかもしれないけど、あとは最高!! 

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